自民党総裁は党員の一人一票で
次期総理を決める自民党総裁選挙が始まる。派閥の影響がほぼなくなったので候補者が多いのは選択肢の増加であり良い事だと思う。一方で、総裁の選出方法は、党員の一票よりも国会議員票に重きを置いている。緊急性があるのであれば仕方がないかも知れないが、今回のように余裕?をもって選挙スケジュールを組めるのであれば、党員の一人一票で決めるべきではないかと思う。
イギリスでは労働党が、日本では日本維新の会が、それぞれ党員の一人一票で決めている。自民党にできないはずがない。それ以上に、実は自民党は過去に党員の一人一票で決めた例がある。それは昭和53年と同57年の2回は予備選と言う形ではあったが、党員の一人一票が自民党総裁(総理大臣)を選び出した。
昭和53年の選挙は大平正芳が、党員票千票で1ポイントと言う形ではあるが(ただし今なら田中派による法令違反を問える)当選。同57年の選挙は中曽根康弘が、間違いなく党員の一人一票で当選した。党員の意向を無視して議員投票による本選という姑息な手段を対立候補が望まなかったのだ。党員の投票にもっと重きを置いていいはず。党員投票の結果はこうでしたが、国会議員投票は党員の何千倍もの価値があるとして、インチキなバラエティ番組のクイズコーナーのような逆転劇はもう終わりにすべきだ。過半数がどうこういうなら、日本の全ての選挙をフランスのように過半数を制しなければダメと法改正してほしい。一票の価値を自己都合や弁解のために利用しないでもらいたい。
自民党だけではなく、公明党や共産党も党員の一人一票を実現してもらいたい。それ以上に複数の候補が出てきて代表選挙をするマトモな党になってもらいたい。
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