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サンダーマスクの命日

 今から50年前の昭和47年3月27日。サンダーマスク最終回『さらば勇者輝く星よ』が放送された。仔細は各自で調べてもらいたいが、サンダーマスクは敵を倒すも自らも命を落としてしまう。美談仕立てで語る人もいるが私から言えば結構惨たらしい最後である。

キメポーズでも取ったかと思えば体から発火しはじめて・・・

見る見るうちに燃え広がってサンダーマスクは消滅してしまう。地球の平和を守る正義の味方の主人公が、である。

そして一粒の光が天高く舞い上がり星となった。星になったと言えば聞こえがいいが、燃え尽きて消滅するという最後のインパクトが強すぎて、ロマンを感じたり美談として受け入れるだけのゆとりは私にはない。
 そんな惨い最後なので、以前から知っていた笑いめかして紹介する最終回のイメージが物の見事に粉砕された。単純に死んだのではなく、跡形もなく消滅する。星になったのだよと言われても少しも納得できない。確かにツッコミどころや笑いどころがあるのは認めるが、その代償は消滅というのは惨いとしか言えない。
 で、なぜこのような事を言い始めたかというと、サンダーマスクは放送終了から50年を迎えたが、作品の存在自体は封印されており世に出る事がなかった。しかし著作権法上の問題は今日で解決(と言えば誤謬があるが)を迎える。権利を持っている人はサンダーマスクの存在について隠し通す事は困難になった。作品の所在のついて明らかにしてもらいたいという思いからである。
 地球のために消滅したのにその存在を曖昧になかったことにされてはサンダーマスクも浮かばれないだろう。地球を守ってくれたサンダーマスクに報いるためにも作品の所在について明らかにしてほしい。何話か欠落していてもいいのでDVDかBD化してほしいと切に願う。

甦れ、サンダーマスク!

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