見出し画像

あなたは横山秀房を知っていますか?③

「秀ちゃ~~~ん!!」

「秀ちゃん勝ってクレメンス~~~ッ!!!!」
※秀房が多用していたダジャレ。

新宿フェイスに響き渡る秀ちゃんコール。

2016年3月9日。

Fighting NEXUS Vol.5 新宿FACE大会。

タイガー”ザ・ビースト”ヤツイ vs 横山秀房。

普段は山で修行する男、ポスターではパジャマ姿。

俺たちの横山秀房は新宿歌舞伎町のど真ん中に居た。

喧嘩を愛し喧嘩に愛されない男、横山秀房。

愛されない故に求めてしまう男のサガなのか?

それは分からないが、ともかく男はリングの上に立っていた。

そのモチモチボディは健在である。

出場した経緯を聞くと、喧嘩がしたくなったから普通に申し込んだとの事。

今はそうでもないと思うが、当時のFighting NEXUSはとても緩かった。

明らかにプロのレベルに達していないアマチュアレベルの選手の試合がヘッドギア無しのパウンド有りのプロルールで行わる事も良くあった。

今回の試合もMMA5分2R(延長1R)ライトヘビー級(93.0kg)契約の、通常ルールで行われていた。

この時の秀房のMMA試合経験は僅か2試合。

この試合結果は判定勝利とTKO勝利だが、レベルが低い地下格闘技での試合だったので、真っ当なプロと対戦して勝利するのは難しいと考えるのが妥当だ。

ただし、対戦相手のタイガー選手(タイガー石井とは無関係)は正体不明過ぎて、これは本当に危険な試合なのかどうか判断出来ない。

ただ、体型はどちらも似ていて、橋本真也に近いあんこ型。

パッと見どちらも素人よりは強いんだろうなという印象だ。

とはいえ、秀房は油断できない。

無名の外国人選手というのは、稀にとんでもない選手だったりする事もあるのだ。

おまけに重量級の試合は、軽量級と比較するまでもなく、打撃の重さが段違いなので、危険な展開になる事も十分あり得る。

普通田舎から来た選手だったら、重症を負ってフラフラになりながら帰路につきたくないだろう。

秀房も秀房で相応の覚悟を持ってリングに上がっているのだろう。

一応、秀房にどんな覚悟で試合に挑んだのか聞いてみる事にした。

メインは風俗!

この発言に普通に怒る人もいると思います。

マジで頭がおかしい性欲モンスターの選手が試合前に風俗行くっていう話は聞いた事がありますが、普通の選手は絶対しません。

試合直前にセックスだのオナニーだのは止めた方がいいです。

無駄にエネルギーを消費しない方がいいんですよ絶対。

私も現役の頃はそうでした。

おまけにこいつは「試合が風俗のついで」ですから、カチンと来る人もいるかもしれません。

でも落ち着いてください。

私もそうでした。

でもね。

横山秀房はね。

この画像見てもらえれば分かると思うんですけど、頭の中が5歳児なんですよ。

いや、冗談抜きで5歳児なんですよw

秀房の人生における優先事項は1に猫、2に風俗、3が喧嘩なんです。

秀房にとってはネクサスは喧嘩なので、当然優先されるのは風俗という事なんですよw

いや分かります分かります!

格闘技に真剣に取り組んでらっしゃる方からしてみたら憤りを覚えますよね?

「格闘技舐めんじゃねぇ!」って叫びたくなると思いますよ。

でも小学校2年生の子供が

「上級生に喧嘩で呼び出されたけど、エッチなお姉さんにいい事しようって声かけられたからお姉さんの家に行ってから喧嘩したよ。」

って言ったら怒る気が起きないでしょ?

まぁ我ながら何を言ってんのか良く分かりませんが、そんな感じなんです!

試合前の風俗は男の嗜み。

これが秀房の喧嘩美学。

格闘技関係者の皆様に言いたい。

不快な気持ちになったらごめんなさい。

つまり、この時点では、秀房は1発、いや、4~5発くらい抜いた後なんですよね。

4~5発発?そんな馬鹿な!?

と思うじゃないですか?

そうなんですよ。

こいつバカなんですよ。

そんな秀房に全力で送った私の声援。

「がんばレタス~~~!!」
※当時秀房が連発していたダジャレ。

俺は後世に語り継ぐべき伝説を目にした。

つづく。



余談ですが、当時は無職で金に困っていた秀房ですが、どうやって交通費を工面したのかと言うと、お小遣いを頑張って貯めて、パンダ号(たぶん高速バスの名称)で東京へ向かったとの事でしたw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?