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チャプター9-34

とても、意外だった。
意外過ぎたといっていい。

いつものようにボーイに声をかけられて、私がタダで入ろうとすると、清水君はそのボーイに何やら耳打ちをした。
そうして、ボーイが「ああ!」というように驚いたような顔で促すと、
「さ、行きましょう」と清水君は慣れた様子で前を歩いていくのだった。

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