東西南北順で「地蔵買うた」? なるほど…「四天王像」制作記<後編>
noteの世界のみなさま、こんにちは。きんぐじょーです。
前回の投稿から2週間以上が経過してしまいましたが、<後編>を公開したいと思います。今回は主に塗装=ウェザリングと〝ちょっとだけ加工〟についてご紹介したいと思います。それほど驚くような内容にはなっていませんが、最後までお付き合いいただけるとうれしいです。
ウェザリングカラーで汚して、金属色でドライブラシ
「四天王像」の塗装ですが、前編でお伝えした通り、四体それぞれにパーツの成形色が異なり、色合いも鈍い銀色がかかっていて金属色が感じられるものです。私的には、このパーツ色を生かしつつ、風合いや雰囲気のある仕上がりになれば-と考えました。そこで四体それぞれに①汚しすぎずに経年劣化感を出す②金属の質感=銅像っぽい感じに-というざっくりとした方針を立てて塗装を加えてみようということに。
エンジ色の「増長天」を例に取ると(それぞれの塗装工程を撮影しておらず適当な画像が少ないのも理由ですが)、Mr.カラーのウェザリング用「ステインブラウン」「ラストオレンジ」など茶系色でスミ入れを施したり、「ざざっと塗り広げて、ささっと拭き取る」-で表面を汚してみます。そのうえでゴールド系色でドライブラシ塗装。意外と「経年劣化感」と「銅像感」の雰囲気をつくることができました。
ほかの3体についても、それぞれの成形色に合うように、濃い灰色や薄い灰色などを使ってざざっと汚しを。「持国天」「広目天」にはガンメタ、青色貴重の「多聞天」は青竹色などを擦りつけて、それぞれに金属感を出してみました。
こうした、汚し塗装をちまちまと施して、四体ともにほぼ完成したのですが…。「おいおい、それぞれに色は違うけど、そもそも、どれがどの四天王なのか御名前が分からんではないか」ということに気づいてしまいました。並べて飾ってみたときに、「どの色がどの四天王だっけ?」といちいちハコを確認しなくてはなりません。
「御名前」プレートが欲しい!…で自作してみた
ということで、「銘板」を自作して付け加えてみることにしました。「プラ板をちょちょっと切って…」などと最初は考えていましたが、「どうせ作るなら、できるだけ見栄えの良いものに」と。
で、まずはプラバンを同じサイズにカットして、クロームシルバーで塗装してしまいます。
お次は、四天王の御名前を、パソコンの「それっぽい筆文字」で書き出して、透明シールになるペーパーにプリンターで印字。
で、プラバンにシールを貼り付けて、周囲をカット。縁の断面などは、一応、つや消し黒を塗っておきました。
出来たプレートをそれぞれの台座に接着していきます。台座は、本体とは異なる色、今回はNATOブラックで塗ってみました。普通の「つや消し黒」とは少し風合いが異なった「真っ黒ではない黒」なところが、気に入っていて、これまでも、ちょこちょこ使っています。台座の縁は、プレートと同じシルバーで。
完成!そして、撮りたかった、この〝ファイブショット〟
こうして出来上がった「銘板」つきの台座に、それぞれの像を接着して、「四天王像」がやっと完成です!
四体ともに、自分としては納得のいく仕上がりとなりました。並べてみても、どれかが突出して良いわけでも悪いわけでもなく、調和が取れていて、我ながら満足-といったところです。
で、「完成のあかつきには、こんな写真を撮ってみたい」と思っていたののが、こちらのプラモとの〝ファイブ〟ショット。
「出雲大社」を取り囲んで立つ「四天王像」です。
四天王像を作りつつ、以前に制作した、私の初期のnote記事でも紹介した「出雲大社」を一緒に並べて、撮って、noteで紹介したいなと思っていました。
仏教由来の四天王像を神社と並べるのは「ちょっと違うかもな」とも思いますが、ともに歴史や風格が漂う姿をした像や建物だけに「収まり」の良い絵になってくれたと思います。
こちらの「出雲大社」は完成以来、我が家の居間にずっと飾ってありますが、今は周囲に四天王像が加わりました。その様子を眺めるたびに、ちょっとだけ「御利益アップ」を期待している私です(笑)。
◇
「東西南北順で『地蔵買うた』? なるほど…『四天王像』制作記」は、ここまでです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。最後にリンクを貼った「出雲大社造営記」も合わせて読んでいただけるとうれしいです。
今はちょっと仕事が立て込んでいて、プラモ制作ができない状態なのですが(積みプラはまだ在庫あり)、また「作って、撮って、書こう」と思います。では。(おわり)
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