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KINEMAS、フジロックで飯を出す。第3回(全10回)

フード出店に応募してみる。その2。

2019年4月17日。「二次選考を通過され、出店決定しました。」のメールが。「やったー!」という歓喜と「本当に決まってしまった・・・」という不安。出店しようと考えてこのブログにたどり着いた方はおそらく特に気になっていると思いますが、フジロックのフード出店は出店料がかかります。もちろん2~3万じゃありません。売上からのパーセンテージではなく、固定額払い切りです。さらに、2次審査を通過してもすぐであれば(確か)まだ辞退は可能ですが、5月の全体説明会で「○○エリアに出店お願いします。」と、具体的に場所の打診を受けてからの辞退には高額なキャンセル料金がかかります。しかも、その段階まで一体自分がどのエリアで?出店料がいくらで?それに伴うキャンセル料がいくらなのか?・・・一切わかりません(笑)。これがフジロックが日本一過酷なフード出店と言われる所以の一つだそうです。

二次審査を受けている時点ではこの辺の難しさは既に情報として持っていましたので、あとは如何に腹を括るか。その一点のみです。

2019年5月8日。全体説明会の前に、初出店者のみで行われる説明会が都内で行われました。リョウギと二人で参加。初出店は自分たちを入れて9組ほど。公共の施設の会議室のような場所で行われました。およそ4時間ほどの、ざっくばらんに質問が可能な会でした。食器はフジロック指定のものを会場で購入するしかない(他で買ってきて持ちこむことはできない)ことや、出展者には「場内1」の駐車場券を、朝5時~9時までその車輌を会場内に入れることができる、等々。具体的なルールについての説明がありました。あとは期間。2018年に参加したフジロックは木曜~月曜の5日間でしたが、設営準備等々を考えると、短くても 火(荷造り&移動))・水・木(前夜祭)・金(本祭)・土(本祭)・日(本祭)・月(撤収) の稼働が必要だということがわかりました。また、割り振られたエリアによって出店料も変わりますが、エリアによって割り当てられるパスの枚数も変わってくるとのこと。なので、エリアが決まるまでは他に何人誘えるのか?もわからない状況でした。もう本当にフジロックへの愛情が無いと無理です(笑)。この日、ずっとメールと電話でのやりとりだった担当の方とも直接お会いでき、より一層フジロックが身近に感じられました。

2019年5月21日。再び東京へ。この日はリョウギが別件で参加できず、代わりに「万屋」のスタッフが同行。全体説明会ということで、8日の説明会とは違った、更に大きな会場です。フジロック運営スタッフの方は勿論、食器業者など現地での仕入れでお世話になる業者の各代表者が勢ぞろい。本格的な説明会です。

この説明会、メインの席には各店舗1名しか座れず、他の人は2階席から傍聴のようなスタイル。休憩挟んで約2時間の説明会でした。この日のメインイベントはなんといってもエリアの発表。誰がどのエリアになるのかがこの場で発表になります。なんとなく合格発表のような緊張感です(合格は一応してるんですけど)。次々とエリアが発表され・・・なんと我々、最も大きい「オアシスエリア」に決定とのこと。ま、まじか・・・。最も過酷とされるエリアで、更に最も出店料も高額な場所。勿論その代り沢山のお客さんが足を運んでくれるエリアということでもあります。

エリア発表後は、エリアごとに打ち合わせを。オアシスエリアでのこの年の新規出店は2店舗のみ。他はみなさん出店常連の経験者ばかりでした。「今日は現地の業者が沢山来てるので、名刺交換や情報交換してくださいね」と言われましたが、いただいた資料(これまた分厚い)自体にかなり細かく連絡先や内容が書かれていたので、軽くご挨拶で大丈夫でした。オアシスエリア特有の問題など、1時間弱のレクチャーを受けて終了。去年演奏したあのエリアで、本当にフード出店することになるとは。ここから更に本格的に準備を進めていきます。

(続く)

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