汁無し担々麺

KINEMAS、フジロックで飯を出す。第2回(全10回)

フード出店に応募してみる。その1。

あれは2019年1月ごろだったか。フジロックがフード出店を募集しているということを知った僕は、サイトの応募要項などを確認していました。前回のブログの通り、2018年のフジロックですっかりフジロックにハマっていた僕は、当然出演者としてステージで演奏することが一番なんですが、それが叶わないとしても後学の為にも裏方の皆さんの作業も見てみたいと思い、フード出店で参加ならそれが可能なのではないか?と、出店を考えるようになりました。

KINEMASは東京・名古屋・京都大阪に主なメンバー(約20名)がいます。ツアーや企画ごとに違うメンバーが出演し、通常6名で演奏することが多いです。僕の住まいは名古屋にあって、ライブや練習の度に東京に行ったり京都に行ったりしています。京都に普段「空中ループ」というバンドに在籍しているメンバーがいるのですが、そのスタッフをしている了義(リョウギ)が、昼間はお坊さんを、夜は隠れ家バー的な飯屋「万屋」(よろずや)をやっていまして。僕個人も、以前KINEMASの台湾ツアーに遊びに来てくれたりと交流がありました。話を聞くと、昔大きな音楽イベントのフード出店をやったりとか、毎年「祇園祭」で出店をやったり等、野外イベントの経験も豊富でした。そこでリョウギにKINEMASと共同でフジロックに出店してみないか?と持ちかけたところ、やってみようということになりまして。そこから二人で改めて情報や過去の出展者のブログなどをチェックしていきました。

2019年2月16日。京都にて打ち合わせ。応募要項を改めて二人でチェック。選考の流れですが、まずは書類審査(一次)⇒次に担当者による試食&面談(二次) の2段階です。そもそもフジロック出店は狭き門で、更に非常に苛酷だとのこと。「日本で最も過酷なフード出店」と書いているブログもありました(笑)。なので受かるかどうかは時の運でした。

書類審査には、何を売るのか?を提出する必要があります。検討した結果、京都色を押し出した「九条ネギ焼きそば」「汁無し担担麺」「宇治抹茶かき氷」をメインとすることにしました。その場で実際にリョウギに作ってもらって(僕は特に「九条ネギ焼きそば」が気に入りました)、それを写真にとって、書類とともにメールで送りました。一次審査へのエントリーです。メール後すぐに担当の方から返信が。「3/15までに結果をご連絡します」とのことでした。

2019年3月13日。事務局からメールが届きました。「一次選考通過しました。後日担当者より試食日程等の確認の連絡があります。ご対応よろしくお願いします。」とのこと。すぐにリョウギに連絡。(この時点で「二次選考を通過した場合、初出店者の方は5月に2度東京での説明会に参加する必要がある」ことも記載されていました。)その後担当の方からも連絡が入り、なんと関東から京都まで試食に来てくださるとのこと。すごいなフジロック。試食の日が決まり、僕もそれに合わせて京都へ出向くことに。

2019年4月5日。18時ごろから「万屋」で試食&面談。時間になると担当の方が2名で来られました。はじめまして、と挨拶。2人はこの日、大阪の一次選考通過のお店を試食で回った後、京都まで来られたとのこと。ご挨拶がてらKINEMASの2018年フジロックの話などをしている間、リョウギが試食の用意をしてくれて、できたものから順に試食していきました。選考ポイントとして、料理に対する評価はもちろんなのですが、過酷なフジロックの現場で最後まで店を開けていられる体力がこの店にあるかどうか?が初出店のお店を選出する際に非常に重要なポイントのようでした。その点、リョウギの祇園祭や他のメジャーなイベントでの出店経験はかなり選考基準に影響したと思います。あとは僕のフジロック愛と、「リョウギはお坊さんで晴れ男なので!」という僕の一言も影響したかもしれません。(結果めちゃくちゃ雨降りましたが・・・。)

あと初回出店の方には、売上300万円を目標にすることを一つの基準としてお伝えしていること。メニューの数は3品程度を推奨していること。この2点について仰ってました。この時点であまりこの話にピンと来なかったんですが、後々これは本当に重要な警告だったと、全て終わった後に気づくことになりました。

(続く)


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