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ゆれる人魚(2018)

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共産主義下にあった1980年代のポーランドを舞台に、肉食人魚姉妹の少女から大人への成長物語を野性的に描いたホラーファンタジー。海から陸上へとあがってきた人魚の姉妹がたどりついた先はワルシャワの80年代風ナイトクラブだった。野性的な魅力を放つ美少女の2人は一夜にしてスターとなるが、姉妹の1人がハンサムなミュージシャンに恋をしたことから、姉妹の関係がおかしくなっていく。やがて2人は限界に達し、残虐な行為へと駆り立てられていく。監督は本作が長編デビュー作となるポーランドの女性監督アグニェシュカ・スモチンスカ。 映画.com

何気に好きで何回も観ている映画です。

話はまんま人魚姫なんですが、ディズニー寄りではありません。

まず人喰い人魚ですしね。

とっても魅力的な姉妹人魚なので惑わされても仕方ないんですが、下半身がやたら…。

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このギャップもいいのかもしれません。

そしてナイトクラブでのパフォーマンスがどれも凄くオシャレでカッコイイ!

ナイトクラブ自体が大人の社交場って感じで素敵なんですが、音楽や彼女たちの衣装も素敵。

でも見終わってもう一度観てみると歌詞の内容が後々の流れに関わってるようで印象が変わって来る気がします。

オシャレでありつつ、なかなかグロテスクな描写もあるので苦手な方はちょっと気をつけた方がいいかも。


ここからネタバレ含みます。







何となく結末は分かっていたけど、やっぱりラストのシルバーの穏やかな微笑みには泣いてしまいます。

何もかも投げ出して捧げた相手があんな男だなんて…。それでもやっぱり好きだったシルバーの純情さ。

姉を想うゴールデンの残酷な優しさ。

お伽話がいつも幸せとは限らないのは、愛憎の複雑さを小さい頃から言い聞かせているのかもしれないですね。

ちなみに「ウンディーネ」というお話も好きなのですが、こちらは泣く泣く相手を殺しています。

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美しいアーサー・ラッカムの挿絵が物語をより盛り上げてくれます。


で最近見た「マーメイド イン パリ」は昔の「スプラッシュ」を思わせる感じでしたが、パリらしい可愛さとロマンチックさで、それはそれで良かったです♪

(この主人公のお隣のロッシてマダムが、ずーいぶん前に観た「キカ」って映画に出てた人で独特な印象を残してくれたんですが、この作品では凄く素敵なお節介マダムで素敵な年齢の重ね方をしているなーと思いました)

結構 人魚姫ベースの映画は好きなのかもと最近思いました。

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↑これもタイプの違う人魚で斬新でした。

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↑初めて観た人魚の映画でした♪


日本の人魚はあまり恋に落ちるような見た目ではないけど、肉を食べると不老不死になる伝説があるようですね。

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これの肉を食べれる気がしない…。

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