ファンタスティック・プラネット(1985)
仏のSF作家ステファン・ウルの長編小説を、マンガ家ローラン・トポールの絵でアニメ化した異色のファンタジー作品。未開の惑星イガムを舞台に人間型のオム族と、彼らを奴隷のように扱うドラーグ族の戦いと協調を描く。ストーリーとしてはこなれていない箇所も多く消化不良の感はあるが、なんといってもその特異なアニメーション映像に目を見張る。トポールのイラストがそのまま動く事の驚きと、SF的イマジネーションの凄さ、思いがけないグロテスク趣味など、その類を見ないビジュアルは一見の価値有りだ。
allcinema
すごーく不思議な映画です。
くすみカラーの映像が柔らかそうで不気味な雰囲気を醸し出してます。
音楽も神経に響くような電子音で不快感効果はバッチリです!
ドラーグ族の親子。小さい方が子供のティバ。 みなしごオム族を見つけて飼い始めます。
ティバとオム族のテール。 けっこう可愛がられてる。
ドラーグ族はカチューシャみたいな器具で知識を脳に直接送っている。
こんなシステムって、誰もが理想としてるんだろうなと思います(^_^;)
ドラえもんの暗記パンとかも同じ感じだし。
どうしたらこんなイメージが沸いてくるんだろう…。
ドラーグ族は瞑想の時間がとても大事。
瞑想中は目がどっか行きます、トリップ状態。
テールを観察してメイクしてみたり、ずっと見てるとティバが可愛く見えてきます。
そしてオム族と出会うテール。
何となくオム族の方が不気味に見えるのは何故でしょう…。
オム族と出会ってからは対ドラーグ族との攻防が始まります。
ドラーグ族はオム族駆除のため、毒ガスようなものが発生するフリスクみたいなのをポンポンポンポンと機械から投げ出すんですが、そのポンポンポンポンポンポンポンポン…って音が凄く不快な音で(個人的に)悪夢的な場面でした。
いろんな場面で神経に触れるような不快な電子音が効果的に使われていました(*_*)
ドラーグ族以外にもオム族を襲う敵はいたり、共存してる生き物もいたり、惑星の生物達も凄く個性的で面白いです。
ヒエロニムス・ボスの絵も引き合いに出されたりされますが、感覚的には近しい謎の生き物達です。
ヒエロニムス・ボスも以前興味があって作品集とかもってましたが、私がこの映画を知るきっかけは映画「ザ・セル」でした。
映画の中でこのファンタスティック・プラネットが流れてます。
それからしばらくはYouTubeとかで見るしかなかったけど、めでたくBlu-ray発売され、配信もされるようになって満足に観ることが出来るようになりました!
感性を刺激したい時にはピッタリな映画じゃないかなと思います(´∀`)
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