Wild catters攻略メモ
【はじめに】
TTSグループで開催された第二回ワイキャ杯も終わったことだし、自身用に書き溜めた攻略メモを公開しようと思う。
なお、個人的な攻略メモなので、異論がある方がいれば、酒でも飲みながらワイキャ談議しましょう。
【基本編】
このゲームでは基本的に定期的な自身株の収入はない。
自身株の収入があるのは、
①地域カード選択時、
②統合チップのラウンド開始時収入、
③製油所を空にした時、
のみで、まとまった収入は③しかない。
そのため、いかにして自身の製油所に油缶を入れさせるのかがポイントとなる。
製油所が回らずに負けたというのは良くある話だが、製油所を回すための行動はしたのかを良く考えて欲しい。製油所は回るのものではなく、回すものだ。
また、マジョリティによる点数が大きいため、最終ラウンドの手番順は、なるべく最後手番を取れる様に動く必要がある。
【製油所に油缶を入れさせる】
◯自身の株券を渡さない
統合チップの獲得に他プレイヤーの株券が必要となる。そのため、自社株を渡さないことで、株券を得るために納品してくる。
そのためには、掘削や輸送のあいのりに注意を払うことや、なるべくあいのりは上家(初期から所持しているプレイヤー)に乗っかることが重要。
◯マジョリティ接戦の演出
油缶が1〜2缶差となっているエリアには、油缶が入れられやすいが、4缶以上の差があるエリアには焼石に水のため、敬遠される。
◯他プレイヤーの製油所に入れさせない
コレは接戦の演出の逆で、他プレイヤーの製油所に4〜5缶納品すると、その製油所が敬遠され、結果として、自身の製油所に油缶が入ることとなる。
なお、5缶だと空にされてしまうため、4缶納品が効果的。
【初期配置編】
◯初期配置は製油所が優先
何故かわからないが、RU東は忘れられやすい。些細なことかも知れないが、油缶を入れる側が「どちらでも良い」時に、入れられる可能性が減るので、避けるのが得策。
◯製油所の位置
初期配置のための地域カードは、各エリア4枚ずつの構成。
つまり、初期配置で製油所が建ったエリアには、その他が3つしか立たない。
◯地域を選ぶ際のポイント
①地域カードのボーナス
各地域カードは2種類の構成のいずれかとなる。簡単に説明すると3油滴がある地域とない地域がある。
3油滴の地域にリグや列車を配置することで、しゃがむことなく3油滴を取ることができる。
但し、3油滴はカットの対象になりやすいため、その地域に対するアクションが思う様に行えない可能性もある。
②列車の繋がり
エリアによってエリアを繋ぐ列車に差がある。
ユーラシア大陸は環状に列車を走らせることができ、その中でもロシア左とアジア左(中東)は白地域への列車があり、接続面では優秀。
但し、この2エリアは①の3油滴地域ではないので注意。
【地域カードの選択編】
◯地域カードの構成とカウンティング
各地域毎に前半4枚、後半2枚の計48枚の地域カードがある。
各地域毎で考えると6枚しかない為、カウンティングは以下の面で非常に有効。
①ラウンド終了時に流れるカードを流して良いのか。流すことで、目的の地域カードが(前半で)何枚残っているのかを把握できる。
②山札の枚数が17〜24枚の場合、リシャッフルで出るカードが特定できる。
③そのカードをカットすることの有効性を把握できる。
※リシャッフルがなければ、カードは41枚しか公開されないので、後半で全く出ないこともある。
◯優先すべき地域カード
①3油滴カード
最終ラウンドの手番順の大きなアドバンテージとなる。
②2油滴カード
こちらも同様に手番順のために取っていきたい。
③リファイナリーカード
ゲーム終了までに最低でも1枚は取りたい。できれば2枚取れるとかなり強い。
このゲームは製油所を空にすることで、マジョリティの数に加わるため、リファイナリーカードがない状態で最終ラウンドを迎えると、製油所に留まった状態で終わってしまい手番順の有利が活かされなくなる。
④株券のカード
数少ない自社株入手のタイミングであり、統合チップのために他社株が必要な場面もあるため、時と場合によっては取ることがある。
◯カット
このゲームは地域カードでアクションエリアの制限を受けるため、地域カードのカットが致命的な1手となることがある。
いくらポンプジャックを建てようが、地域カードがなければ、ただのゴミでしかない。
また、3油滴のカードを取りつつのカットは、手番順とアクション制限の効果があり、有効な手と言える。
だからと言って積極的にカットすると、自身の点数が伸びないため、いわゆる「しゃがむラウンド」でカットをすることとなる。
◯リシャッフル
4点支払うと場札のリシャッフルができる。使用したい地域カードがない場合などに行うが、運否天賦ではなく、山札枚数によってはカウンティングで補充されるカードを把握できるので、コレを知っているか知らないかで、ゲームの安定性が大きく変わってくる。
また、前述のカットをリシャッフルによって行うことも可能で、場札の地域カードが固まっている場合にリシャッフルすることで、致命的な1手となる。
【建設編】
◯リグ
リグは確実に掘削される/するエリアに立てる。
掘削されるエリアは、①他プレイヤーのリグが2つ以上建っている、②列車とリグの色が合っている地域、という点を考慮したい。
また、1色のリグしか立っていないエリアには、試掘者チップ競りの牽制で立てることも重要。
◯タンカー
最終ラウンドにタンカーの在庫を残しておくことが重要。
タンカー難民となり、効果的な輸送ができない可能性があるため、保険で1隻は取っておいた方がいい。
◯製油所
白地域への製油所を立てると、油缶の納品が分散する。
つまり、序盤で複数地域でマジョリティが取れているのであれば、製油所を立てることで、その状態をある程度キープすることができる。
また、最終ラウンドでの白地域の製油所建設&1油缶納品でマジョリティ16点は定番中の定番。
【掘削編】
◯あいのりさせる
あいにりするのは前述の「油缶を入れさせる」の考え方となるが、あいのりさせるのは下家以外のプレイヤーであることが望ましい。
あいのりさせることは、他プレイヤーの株券を入手するタイミングのため、初期で持っている下家の株券をわざわざ手に入れる必要はない。
◯試掘者チップの競り
試掘者チップは、枚数により得点となるが、競り落とすことで油缶が1缶付いてくる。この1缶が結構ばかにならない。
競りを有利にするには、他プレイヤーの列車やタンカーがない状態で掘削することで、追加の油缶の輸送でも自社株が必要となるため、競り落とすことへのハードルを上げることができる。
【輸送編】
◯輸送回数
ゲームを通して、最低でも5回、できれば6回の輸送を目指したい(製油所プレイの場合は除く)。
6回輸送することで2エリアのポンプジャックで油缶を運び切ることができる。
◯港での油缶滞留
輸送手段がない場合に限り、港に油缶が滞留する。滞留は意図的に行うことで、後のラウンドの大量輸送に繋がる。最終ラウンドに持ち越せれば、マジョリティのコントロールで大きなアドバンテージとなる。
◯タンカーのコントロール権
タンカーのコントロール権は、持ち主が優先され、次に先頭に載せたプレイヤーとなる。
そのため、港に複数のタンカーがある場合は、その全ての行き先をコントロールできれば、他プレイヤーの油缶を強制的に自分の製油所に納品することができる。
これにより、自身の製油所を回したり、接戦の演出、油缶の浪費(マジョリティへの影響なし)へと繋げる。
【統合チップ編】
◯収入としての統合チップ
1〜3ラウンド目までは、統合チップを獲得することで、トータル4〜6の自社株を収入としてうけとれる。そのため、2点や4点の統合チップでも積極的に獲得していきたい。
◯得点としての統合チップ
統合チップは点数が大きくなる程、得点効率が上がる。そのため、終盤で2点や4点の統合チップを取る必要性は低く、7点や10点の統合チップを獲得していきたい。
【最終ラウンド編】
最終ラウンドでは、自身の最終手番順以降のプレイヤーの行動をどう制限していくのかが重要となる。
特にマジョリティの得点を手番で最大化できたとしても、後プレイヤーの行動次第では、容易に覆されてしまう。
状況によっては、最終手番のプレイヤーができる得点行動がなくなり、手番順が活かされずに終わることも珍しくない。
◯製油所の空きスペース管理
製油所の空きスペースを少なくすれば、以降のプレイヤーがそのエリアのマジョリティに干渉しづらくなり、空の状態だと、リファイナリーカードがあれば、4缶差までは覆されてしまう。
但し、他プレイヤーが1箇所のマジョリティを取るために4缶を費やすことはあまりない。
このあたりは最終盤面でスペースを絞るのか、空にするのかを考えなければならない。
◯リファイナリーカード
リファイナリーカードは完全に満たされていない製油所の油缶をマジョリティ競争に送り組む手段となる。
ゲーム終了時にも使えるタイミングがあるが、製油所の空きスペースを管理するため、手番での使用も考えなければならない。
◯タンカーの配置
6ラウンドの手番終了時は、最終手番に向けてタンカーの配置を整える必要がある。
これには、
①輸送時に複数の製油所への輸送を可能とする、
②他プレイヤーにタンカーを利用させない、
③タンカー難民対策、
の目的でおこなう。
特に③については、後プレイヤーの行動制限の1つとして、タンカーを使わせないという方法がある。後手番プレイヤーがアクションを行う地域はある程度予想がつくため、その地域より利用可能なタンカーを全て使うことで、手詰まりにさせることができるため、その対策である。
「タンカー建設」で最終手番には1隻残すことがポイントとしたのは、この対策でもある。
◯最終手番の最終手番
最終ラウンドで最終手番(行動)を行うのが、その手番のプレイヤーでは無くすという方法。
輸送を行なった場合、手番プレイヤーから手番順に処理することとなるため、その輸送にあいのりすることができれば、手番プレイヤーの処理の後に油缶を納品できる。
この油缶は、最終手番プレイヤーへの牽制となり、かつ得点に直結する。
【最後に】
実は私自身、実機でワイキャをプレイしたことがなく(持ってるけど)、TTSでしか遊んだことがない。なので、本記事を作成できたのは、2回に渡るワイキャ杯の開催や、日々ワイキャをはじめとする様々なボードゲームをオンラインで一緒に遊んでくれている全国のボードゲーマーのお陰である。
この場をかりてお礼を言いたい。
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