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100年越しの初恋

2024年7月30日(火)~8月5日(月)、溝ノ口劇場にて。
「100年越しの初恋 vol.4」という朗読劇に出演しました。
先週月曜日、無事に大千秋楽を迎え、幕を閉じました。
1チーム6名、全5チーム、計30名のキャスト、そしてスタッフ陣で作り上げた舞台。総勢700名を超えるお客様が劇場に足を運んでくださったそうです。連日の猛暑の中、たくさんの方にお越しいただいたことを心よりお礼申し上げます。

「vol.4」という数が示す通り、この作品は、4年前より1年に1回ずつ公演が打たれ、通算4回目の公演と相成りました。
私は、昨年の「vol.3」にも出演させていただき、その後に開催された朗読イベントでの上演にも出させていただいた分も加えると、実質3回目の出演。
時代の異なる3話の連作形式で綴る恋物語、世界で一番好きなこの朗読劇にたくさん関わらせていただいて、とても光栄です。

『100年越しの初恋』あらすじ
1964年、東京オリンピックに命を賭けて挑む男とそれを献身的に看護する女の悲恋を描いた「ノックアウト」
2001年、仙川の小さな喫茶店で働く大学生の男の子と、洋菓子店で働く女性の交流を描いた「神様みたいな男の子」
2064年、地球で孤独に暮らす研究者と遠く離れた宇宙で暮らす女の子の奇跡を描いた表題作「100 年越しの初恋」
これは3つの時代を生きる3組の男女と3つの初恋の物語である。

https://www.mizogeki.com/100koi4

vol.3では、1話目の「ノックアウト」のヒロインの北条美沙子、その後のイベントと今回のvol.4では、3話目の「100年越しの初恋」の主人公の金井圭一を務めました。名前が示す通り、男性役です。
公演のお知らせを方々に送ると、「ラブストーリーの作品で、男性役をやるの?」と周りから驚かれたことも多々ありましたが、自分からやりたいと志願した役です。どうしても、どうしても、金井としてこの作品に出たかった。

「100年越しの初恋」に出たかった理由は、たくさんあります。
中でも大きな理由は、溝ノ口劇場に初めて出会った作品であるということ。
私がいま副支配人として劇場のスタッフになったのは、それこそvol.3で劇場に、そしてオーナーのシゲさんに出会えたからこそです。溝ノ口劇場に出会って文字通り人生が変わりました。誰よりも溝ノ口劇場を愛する役者として、舞台に立ちたかった。そうすることで、たくさん愛や感謝を伝えたかった。私の大好きな舞台をたくさんの人に観てもらいたかった。

そして、何よりもきょんちゃん(深月鏡花さん)とペアを組んでみたかったこと。
彼女との出会いは、昨年の朗読イベントでした。このイベントは、「100年越しの初恋」を、当日顔合わせ・場当たり・本番一発勝負で上演するという挑戦的な企画で、そこできょんちゃんは第3話のヒロインであるアスカを、私は金井を演じました。ただし、チームは違ったため、ここではペアではありませんでした。
そのイベントの前に、自主練習の場をオンラインで開いたのですが、そこできょんちゃんと初めて出会いました。本番のペアではないけれど、たまたま一緒になったので組んでみたところ…なんだか、すごくすごく楽しかったんです。一緒にやるとしぜんとドキドキして、音声のみではありましたが、ほぼ一目惚れ状態でした。その練習でのひとときはずっと心に残っていて、いつかきょんちゃんとこの役ができたらいいな、そのために、きょんちゃんに相応しい相手役ができるようになりたいと密かに想いを募らせるようになっていました。(きょんちゃんのどこに惹かれたかを書くと止まらなくなるので割愛します)

だから、主催の山本さんが今年も「100年越しの初恋」を溝ノ口劇場でやると言ってくれたとき、「「「「「待 っ て ま し た」」」」」と言わんばかりに、猛アタックをしたわけです。
アタック参考例:「山本さん!私いつでも金井行けます!」「今日また100恋の練習をしました!」「金井ってこういう男だと思うんですが合ってますか!」
思い出す限りでは旗揚げ公演の「クリスマスの朝が来る前にvol.2」あたりでは主張していたと思うので、アタックにほとほと手を焼いたのか(しつこくてすみませんでした)、本当にできると認めてくれたのかはわかりませんが、山本さんが「今年は金井で行こう」と言ってくださったときは、もう踊ってしまうくらいにはうれしかったです。※その後、相手役にきょんちゃんが決まったときにはガチ泣きました。

……となあ、ここまで振り返ってみて、自分はなんて欲にまみれた人間だろうとも思うのですが、いろんなご縁や運命が重なって到達した奇跡だとも思っています。
座組の皆さま、とても温かい人たちで、どのチームのどの作品にも愛が溢れていて毎週の稽古が楽しみで楽しみでしかたなかった。私が上で書いたようなドラマや熱い想いが、どのペアやどのチームにもあったはずで、そのひとつひとつを愛おしく思います。スタッフとして、全チームの公演を見届けることができたのも、すごくうれしかった。
奇跡みたいな出会いに導かれて集まった人たちの、長いようで短かった、愛でいっぱいの1週間、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
公演が終わったあとの1週間は本当に寂しくて、心の中の金井くんに縋り付いて「いやだいやだ」と別れを惜しんでいたのですが、ここいらで一旦お別れをしたいと思います。
1年間ものあいだ、私と一緒にいてくれてありがとう。あなたを目指すことで、私は役者としてたくさんたくさん成長できたと思います。
これから彼は、アスカさんと地球一周旅行に出かけるんだと思います。地球を見終わったら、アスカさんの宇宙船に乗って、銀河の旅に出るかもしれない。どこに行っても、どれだけの時間が流れても、二人の幸せを願っています。それではお元気で。おやすみなさい。

アスカさん、金井くん、大好きです!

・・・さて、寂しさに浸る暇もなく、次の舞台が始まります!
場所は再び溝ノ口劇場!そして朗読劇から一変し…今度は演劇作品に取り組みます!となりのパンダsとしては記念すべき演劇作品第一弾となります。

となりのパンダs 第5回公演
「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」

恋愛禁止を校訓に掲げる聖ミゾノクチ女学園。
そこに勤める教師の小飯塚は産休に入る教師の代役として演劇部の顧問を請け負うことになった。
文化祭を間近に控え演劇部から上演作品のプレゼンが始まるものの、小飯塚は「校訓に相応しくない」という理由で突っぱねてしまう。
生徒たちの提案した戯曲は恋愛至上主義の王道を行くラブストーリーだった!?
これはとなりのパンダsが送るハートフルコメディ(初の演劇作品)です!

https://www.mizogeki.com/romantic-love-ideology

今度の役は、女子高生!熱血演劇部長の【原田希美】役を務めます!

そしてなんと…チームBの演出もさせていただくこととなりました…!
初めての演出、キャストの皆さんとたくさん話し合って、良い作品がお届けできるように頑張ります!!

ご予定合いましたら、こちらもぜひぜひ遊びに来てください。

チケット予約受付中です
https://ticket.corich.jp/apply/330855/022/

三上マナ 出演回(チームD)
9月5日(木) 19時
9月7日(土) 13時
9月8日(日) 16時

三上マナ 演出回(チームB)
9月4日(水) 19時
9月6日(金) 16時
9月7日(土) 19時

劇場:溝ノ口劇場

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