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Voodoo ゲームコンテスト2020冬を開催

数多くのヒットタイトルを生み出しているVoodooのゲームコンテストが再び開催されます。今回のコンテスト対象ジャンルは「ランアクション」または「物理パズル」。期間は1/14〜2/18、この期間中にプロトタイプテストを実施して一定の数値を上回ることを目指すという形式です。

前回コンテストの振り返り

前回、2020年秋開催のゲームコンテストでのテーマは「ランアクション」でした。このコンテストで優秀賞に選ばれたのは7本で、そのうち以下の4本は既にリリースされ、グローバルでトップタイトルとなっています。

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上記4タイトルの振り返りのなかで、話された要点としては以下のような項目です。

・ハイパーカジュアルでトップチャートに来ているタイトルと同じようなゲームを作ってももう遅い。
・ハイパーカジュアル以外のゲームでの特徴的なゲームプレイにインスパイアされた何かを作るという視点はあり。
 (例)フォートナイトの建築の動きをランアクション化した「階段ダッシュ(Stair Run)」
・TikTokなどで流行った動画がアイディアの参考になることも。
 (例)「レール・ラン(Rail Run)」
・受賞デベロッパーでは5、6タイトル応募しているケースも。受賞作も期間中に2回テストできている。テスト後の改善をすることも見据えて、期間中、早めにテストをすることがおすすめ。
・早めに出すことで、Voodooのパブリッシングマネージャーからアドバイスが受けられるタイトルも。「階段ダッシュ!(Stair Run!)」はそのアドバイスにより、テスト期間中でその後の改善に繋がり、受賞したタイトル。


ランアクションの申込ガイドライン

さて、続いて今回のコンテストの話です。コンテスト対象ジャンルとしてのランアクションは3回連続です。何をもってランアクションとするのか、というコンテストにおける基本ガイドラインは同一です。
・A地点からB地点へ移動をするものを広く対象とみなす
・物理を使用したゲームであること

そして今回、要素としてこれらを取り入れてほしい、と話されているのが下記項目です。

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・3秒ルール:3秒の動画でどんなゲームであるか伝わるか
・リズミカルなパターン:ゲームプレイにリズミカルさが感じられるか
・素人vsプロ:ゲームが苦手な人でもうまい人でも、それぞれが挑戦できる深みがあるか

これらの要素を理解する例として、3つゲームが挙げられています。

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「Spiral Roll」
・削り進んでいくゲームだな、というのはすぐに理解ができる
・どれくらい削り続けるかというタップ&ホールドの操作でリズミカルさを感じられる
・ゲームが苦手な人でもゴールまで進むこと自体は簡単。うまい人はギリギリまで削り出すことやコインを獲得するための削り出しが挑戦しがいのあるところ

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「クライマーを描こう(Draw Climber)」
・自分で脚を描いて、いかにうまく進めるかというゲーム
・プレイヤーが描く脚で感じられるリズミカルさ
・変化する路面に対し、脚の書き方次第でどれくらい速く進めるか変わることが挑戦しがいがあるところ

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「近道ダッシュ!(Shortcut Run!)」
・やはりこれも簡単に理解できるゲームプレイ
・床板を獲得する、足元に敷くリズミカルな動作
いかにギリギリをついたショートカットができるかが遊び方に深みをもたらしている点

確かにどれも3要素がわかりやすく含まれているタイトル例といえます。

物理パズルの申込ガイドライン

続いて、もう1つのコンテストジャンル、物理パズルです。一口にパズルゲームといっても様々なパズルがありますが、今回のコンテストの対象になっているのは、以下のうち「完成パズル」「物理パズル」に括られるゲームです。

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この2つの区分においても、様々なゲームプレイがこれまで生み出されているのが、以下の一例を見ても分かるといえます。

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そして、要素としてこれらを取り入れてほしい、と話されているのが下記項目です。

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また、その他備考として、ランアクション、物理パズル共通での全体ガイドラインとして以下項目も言及されています。
・過去にVoodooへテスト依頼したゲームは対象外
・iOS推奨。Androidのプロトタイプは、グローバルの賞のみが対象となり、
日本の賞は対象外。
・AndroidのCPI基準は$0.1(iOSは$0.2)

スケジュール

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登録自体は12/22から開始。Voodooコミュニティでのデベロッパー登録をすることで、以降、ケーススタディのライブ配信が見れるようになったりもします。

そして1/14〜2/18の間にプロトタイプテストを実施して、規定の数値に到達できるかどうかが受賞の基準です。つまり、まだブラッシュアップできる要素があると思っても早めに登録&テストをし、結果をもとに改善するか別のタイトルにするのかという進め方の方がメリットが出やすいといえます。

受賞枠

今回は、グローバルでの賞に加え、日本独自の賞が用意されています。

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グローバルでの賞は、記載のCPI、継続率となったタイトルは全て受賞となります。これが前回のコンテストにおいては7作ありました。コンテストの賞金として15万ドル、そしてさらに通常のパブリッシング契約で得られる収益は別途、という仕組みです。

日本独自の賞としては、総額で2万ドルです。グローバルでの賞に入らなかったなかで、翌日継続率が30%以上のもののうち、最もCPIが低いものが対象です。最もCPIが低い1タイトルのデベロッパーか、3タイトル(3デベロッパー)かといった総額2万ドルがどういう受賞区分で配分されるかは後日アナウンスとのことです。また、さらにそれ以外でUnity賞もあります。これは特に数値基準のものではありませんので、おまけ的な位置づけで捉えて頂ければと思います。

コンテストの応募ページはこちらです。ぜひご応募ください。
Voodoo Game Competition

コンテストについてのその他詳細は、以下の動画でもご確認ください。


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