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うちは学校へ行きたい娘と行きたくない息子。

以前に比べれば格段に回復している娘ですが、どうしたって不穏はやって来るのです。そうたやすくはなくなりません。しかし頻度は減りましたし、回復までの時間も早くなり、内容もややソフトになって来ております。直近の例をあげますと、学校からの帰りのバスにて、降りる際に忘れ物がないかどうか座席を確認することを忘れてしまったのだそうです。するともう気になって気になって幻聴に責められ家に着くなり泣きながら『○にたい!』と訴えて来るのです。数日こういった不調が続いていたので『疲れがあるかも知れないから、学校お休みしたら?』とこちらは提案しました。疲れとストレスは天敵です。しかし『いやっ!学校行きたい!』と娘は言うのです。
『無理して長く休むことになるよりは、今きちんとやす『行くっ!』『行きたいのは良く分かってる。だけど無理はし『行くっ!!』『あのs『いやー絶対行く!学校行きたい!』と泣きながら学校愛を叫ぶ娘です。むしろ行かない方がストレスになりそうなので、結局学校へ行きます。翌朝はケロっとしてます。いってらっしゃい。
息子は正しく逆です。学校へ行きたくないと泣いて暴れて抵抗していました。何も鬼狩りに行けと言っているわけではないのです。こちらも力で対抗したこともありましたが、それでは何も解決せず、誰も笑顔になりません。なので動物DVDで釣ったり、外に虫を用意したり、帰宅後のパーティーを企画したり、とにかく笑っている方が良いので、常に何かネタ探しをしていました。私の兵法だとうすうす感じつつも乗っかってくれていたかわいい息子なのですが、やがて『罠だと知っている!』などと言いながら警戒するようになりました。私なりに笑顔で息子を学校へ送り出そうと奮闘していたのですが、そういうことじゃないんだと、問題をすり替えるなと、息子にとってはただの分かってくれない懲りない母親だったと思います。反省しています。でもそんな右往左往の日々も無駄ではなかった(はず)と、だから今があるのだと、めげずに思っているのです。

不登校の間、学校側とどうつながっていくか。大切なことです。
今は休んでおりますが、またいく行くことになるか分かりません。(その日がいつかはまだ考えないようにします。)行こうとした時にスムーズにつなげられるようにしておくことが、私の使命だと思っていますし、どんなに考えても今はそのくらいのことしか出来ないです。待つというのは思いの外しんどいことです。でも待ちスキルは娘のお陰でかなり鍛えられましたので村勇者くらいにはなっていると思います。よし、待とう!
息子が小学2年生になり、おそらく当面は学校を休むとなったとき。まずは新しい担任の先生とご挨拶がてら今後について面談をさせていただくことになりました。担任の先生だけかと思っていたら、行ってみれば教頭先生と学年主任の先生と支援級の先生もいらっしゃって、4対1です。”出来るだけ本人(息子)も一緒に”という話でしたが、来なくて良かったと思いました。私だって4対1だと分かった時は遠い目をしました。
そしてなんかすごーく申し訳ないことをしてしまっている…というような気持ちになりました。学校を休むということは大変な事態なのだと暗に言われているようでした。しかしながら、たった一人の生徒の為にお時間を割いていただき何とも有難いことであります。だって『どうぞどうぞお好きなだけごゆっくりお休みくださ~い。』とか言われたらそれはそれで何か不安です。学校へ来いと言われるのも辛いですが、見放されるのも辛いです。ここは前向きにお話させて頂くことに致します。

この頃の息子は本当に情緒不安定が過ぎて、すぐに泣く、すぐに怒る、家から一歩も出られない、という状態でした。心がグラングランに揺れていて、それを何とか必死に立て直そうとしている息子に時間が欲しいこと。
それから、小学校へ入学してからの1年間の様子をお話ししました。朝の登校渋りをどのように対応してきたか、家庭での様子を思いつく限りお話ししました。
また、この頃にはもう息子の特性に当たりをつけていたので、息子の不安やストレスになっていそうな事柄を例を交えてお伝えしました。息子には”学校へ行けない”という困りごとが事実としてあるので、心の発達を診てもらおうと専門機関に予約をしておりました。そのクリニックは学校から紹介されたのですが、大変な人気で、3月に問い合わせをしても仮予約のようなことしかできず、まだハッキリと日時が決められないですがおそらく夏頃になるということなのでした。昨今のニーズを感じます。星のついた温泉宿は数年待つといいますから、それよりはまだ良いということでしょうか。お取り寄せスイーツだって半年待ったりします。待ちましょう。私は村勇者。今の状態のまま息子を学校へ行かせることは出来ないと私は思っていましたので、とにかく特性検査の結果が出て、再登校へのアプローチ方法が分かるまではお休みさせて頂きたいと申し上げました。
先生方からは『学校としては、お休みの間に勉強が遅れてしまってますます”学校へ行きたくない”という風にならないように、オンラインで授業を受けていただくことをご提案します。』とのことでした。母、同意。息子のタブレットを持ち帰ることにし、オンラインのつなぎ方も教えて頂きました。

数日に一度はお便りをもらったり、宿題を届けたりする為に学校へ行っております(息子は拒否、私だけ)。担任の先生に会う度に『どうですか~?○○さん(息子)の様子は!』とさわやかに問われるのですが、どうですかと言われてもどう言えばいいのでしょう。休み始めてから確かに元気になってきていますが、『はい!お陰様で元気に過ごしております!』などと言うと、いささか違う気がします。”元気なら学校へ行ってますわ”という話ですし、身体が活発に活動していたとしても心もそうだとは言えないのではないかと思いますので、ここでは元気の件はひとまず置いておき、『○○を勉強しました。』とか『こういう本を読みました。』とかそういう返答をすることにしています。私が先生の立場でも結局同じような事を言うしかないだろうな…と思うので、こう言って欲しい!みたいのは特にないんですけどね、たまには『きゅうりの成長どうですか~?』とかね、『昨日のキメツ見ました?』とかね、私は全然構わないんですけどね。まだ担任の先生との距離感はそんなものです。年度末くらいになったら何か変わっているでしょうか。
そして毎朝のお休みの連絡がスマホのアプリですので非常に有難い。毎朝電話だったとしたら心的負担は大変なものです。これもまた昨今のニーズの賜物でしょうか。アプリに切り替わったのはここ半年ほどで、少し前まではお休みするとなると”専用の連絡票に記入して、連絡ノートと一緒にお便り袋に入れて、登校班の班長さんにお渡しして、班長さんはその子のクラス担任にまで届ける”という謎のバトンリレーがありました。一度アプリを使ったらもうあの時代には戻れません。ただインフラが進化したというだけではなく、利用者の心理をよく汲み取って頂いている機能です。このように親の負担を軽減してくれるというのは大事なことだと思うのです。決してささいなことではありません。この場を借りまして勝手に感謝を申し上げます。

担任と息子

初対面。
家庭確認に来た担任と思わぬ鉢合わせ(逃)

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