みている あの場所に残された唯一の言葉がそれだった。少しみにくいところに書かれていたけど、見逃すことはなかった。 そこは近所にある橋の下の深い茂みの中だった。彼は、なんとか人の形を保っているだけの肉塊と化していた。思い出したくもないほどに凄惨な姿になった彼に近づきしばらくはただ呆けていた。 気がついたら、警察官が来ていた。異臭がすると通報を受け辺りを調べていたところ、立ち尽くす私を見つけ声をかけにきたようだ。死体の前にいた私に、警察官はあれこれと聞いてきた。 私は