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猫とメンヘラな私

猫を飼っていた。行き場がなくてうちに来た赤ちゃん猫

赤ちゃんのうちは一日に何回も起こされてご飯をあげなくちゃいけなくて大変だった。寝込んでる暇がない。
ご飯の後は運動会だった。小さくても狭い実家で走り回られ目が回った。無防備に何処ででも寝てた

その頃私は双極性障害でも鬱期で一日に13時間は寝ていた。いや、もっとかな?起きてるのもだるかった。寝込んでた

それでも猫は可愛く、きっちり時間通りに起きてきっちりご飯の催促して…不思議だった。時間通りだった。私は一日布団にいるのに。私には朝も昼もないのに。

猫は自然に太陽と共に生活していた

自然と寝込んでいた私の起きている時間が増えた。笑えるようになった

そして今に続くのだけど。

もっと色々してあげたかったな

あぁ、思い出した
その後私は実家を出ても買い物依存スマホ依存が酷くて、絶対に守ると連れて出た猫なのにあまり遊んであげなかった。各食後1時間くらいしかパタパタをしてあげなかった
部屋も荒れ放題で居心地良くなかったろう。いつもイライラしてた。何かに気を取られていた

最愛の猫が傍にいたのに。


今Twitterやネットで毎日猫を見る。広くて綺麗なお部屋、田舎だと緑眩いお庭、優しい飼い主、羨ましくてしょうがない
用意してあげられなかった自分が情けない。申し訳なくて申し訳なくて。
もっとのほほんと優しい人間であったなら。

猫がそれこそ他の家の猫の様子を知ったら羨ましいって思ったろうな

そして。舌の裏とは言え病気に気付くの遅くなって。もっと知識と経験のある病院をハシゴしていたら。3ケ所目の病院に行った時は手立てもなくて。それでも一月近く補液でがんばったね。暑かったね。
あの頃、私がチュールを知っていたなら。もっとたくさんの人と交流して情報を集めていたなら。

最期の時も呼んだら傍にいてくれたのに

世界で一番可愛い私の猫ちゃん

そうだ、思い出した
まん丸で毛がふわふわで、目も開いてないくせに私にハーハー威嚇して。気が強くて好奇心旺盛でツンと澄まして。

とても魅力的な猫だった
見たこともない猫だった

ツイてない私の人生に神様が贈り物をくれた、本当にそう思った
私は彼女を独占した

12歳の誕生日直前かな
あなたとの日々が私の人生で一番幸せな時間だったと思う

毎日笑顔をありがとう
いつも一緒にいてくれてありがとう
幸せな日々をありがとう



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