寺山修司とミスターシービー~『日曜の朝の酒場で』に見る寺山のシービー評~
ハイセイコーやテンポイントの様な競馬史に名を残す名馬から、今ではほとんど忘れられた競走馬までを数多く愛し、その物語を紡いできた寺山修司だが、ミスターシービーとの繋がりには、どこか特異なものを感じさせる。
それはやはり、最も応援していた吉本正人騎手のダービー制覇を夢見、ミスターシービーの三冠達成を予言しながら、その二つを見ることなく寺山がこの世を去った事、そしてその後、吉永騎手はダービーを制し、シービーは菊花賞を制すことで三冠馬となりその予言を的中させた事が、そんな感慨を