害虫バスターinわが家
わが家はかなりの田舎に位置する場所にあります。
山々があり、川も近く、自然豊かな環境です。
そんなわが家は古民家を謳いながらも
お世辞にもいい家とは言い難い
ただ古いだけの建物です。
この建物出るんです。
虫が!それもわんさか。
この時期は特に多く、
蜘蛛、蟻、蚊はまだかわいいもので、
ムカデ、カメムシ、G(黒いアイツ)がでると
家族してまぁ騒ぎます。
多いんだから慣れてくれよと思いながら
虫バスターになるのは
いつの頃からかなぜかわたしでした。
「お姉ちゃん!ムカデ!」
「はいはい、どこ?」
割りばしとビニール袋を持って
つまんでポン。袋はギュッと結びましょう。
「お姉ちゃん!カメムシ!」
「はいはい、どこ?」
ペットボトルにコトンと入ってもらって
におう前にしっかりフタは閉めましょう。
「お姉ちゃん!G!」
「ぎゃー!!飛んだー!」
「きゃー!」
「はいはい」
バチン!!
ほんとに!ほんっとぉ〜に!!
イヤなんですが、Gは叩くのがいちばん早いです。飛ばれると鳥肌なので。叩いても鳥肌なんですけどね。
ちなみに近頃Gはめっきり見なくなりました。
昔はホイホイ的なものもありましたけど、
黒いキャップ的なものを置きはじめた頃から
お見かけしないです。便利になりましたね。
開発者の皆さんには感謝しかありません。
問題は蜂です。
本当に危険なので、さすがの虫バスターも恐れをなします。蜂はほぼ庭にしか現れませんが、先日不気味な羽音が聞こえたかと思うと居間上空を旋回していました。
父は大勢で地区の清掃行事をしている時にスズメバチの大群に集中攻撃をうけ、刺されてしまい、地区の皆さんにすぐ病院に運んでもらい、血清を施して一命をとりとめたことがあります。
見るも無残なデコボコの顔が忘れられません。
1度血清をした父に蜂はご法度でわたしが
戦う羽目になってしまったんです。
🐝アシナガバチは早めに巣を発見するのが
ミソです。女王蜂が飛び去ったのを見計らって
巣を撤去。女王は何度か戻ってきますが
巣がないとわかるといなくなります。
🐝ミツバチは見逃します。生物の生態系を守っているいきものだそうなので、あたたかく見守ります。ハチミツも作ってくれるしね。
🐝クマバチは大きさと羽音にビビるんですが、
あまり攻撃性が強くないそうなので、
ムダな戦いはしません。地方によってはクマンバチっていうそうですね。うちはクマンの方です。
そして天敵スズメバチは素人が戦うべき相手では
ないのだと分かっています。
ラスボス感漂う強敵です。プラスチックかな?と思うほど頑丈ですし、なんといってもデカい。
支障がなければ見ぬふりをしたいところですが、
先日、居間を旋回していたのはスズメバチだったのです。
「ぎゃーーーっ!!」
「ハチっ!スズメバチっ!!」
旋回しているので、母、弟、ワンコを先に避難させました。
父はハエたたきを振り回し、
妹はスティック掃除機を振り回し、
わたしはラップの芯を振り回し、
阿鼻叫喚の戦闘が繰り広げられました。
ドラクエの武器に例えると
ハエたたき→はがねの剣
スティック掃除機→勇者の剣
ラップの芯→こんぼう
くらいの差があったように思います。よって
勝者・妹!!
スティック掃除機の中で針を出し攻撃を続けているスズメバチには外せるダストカップにすばやく熱湯をかけ、おさらばさせていただきました。
南無。
やはり機械強しですね。
岸田奈美さんもルンバでスズメバチと戦ってましたもんね。
(『傘のさし方がわからない』参照)
というわけで、妹よ。
こんぼうで仕留めそこなったお姉ちゃんは引退するとしよう。
害虫バスターの称号は勇者である君に譲るとしよう。
隣で「いらん。」言うてますけど。
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