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ひとかけらの勇気①母と娘の癒着ってやつ

ワタシの記事を読んでくださっている人はうすうす感づいていると思うけど、
ワタシは母とうまくいっていない期間が長かった。
今はいいのかと言われると、まあちょっと重いけど、会ってみるとなんのことないという感じ。

母はとにかく感情の起伏が激しい人だった。
泣いたり笑ったり、すぐキレて怒ったり。

小学校に入ってからは特に
父が布教でまったく家にいない中、自分も布教と子供三人のワンオペでまいっていたのだろう。
ほんとうによくわからないことでいきなりキレるものだから、子どものワタシはいつも母の顔色をうかがっていた。

兄なんかはそんな母に反抗して正面からよくぶつかっていたけれど

ワタシは母に歯向かうことができなかった。
兄と母の怒鳴り声を聞いているだけで震え上がってしまったのだ。

組み合わせも悪かった。
ワタシがいわゆる繊細さんで、自分の放った言葉に自分が傷ついてしまうような人間だったのに対し
母は感情表現が大きくて
人間ぶつかりあってわかり合えるんだみたいな
そういう熱血な人だった。

母は韓流ドラマが好きなのだけど
そこではいつも嫁姑や親子のすごいバトルが展開されており
怒鳴り合い、時にはつかみ合い、そして最後には涙を流して抱きしめあう。

彼女の中で人間関係とはこういうものだったんだろう。

そんなわけで長年母の理不尽に何も対抗できなかった。
ワタシなりにがんばって
これはちょっとあんまりだったんじゃない?と
小出しに訴えてみるのだが100倍くらいの勢いで逆ギレされるのであきらめた。
母は一度も謝ったことがない。
親が子供に謝るなんてプライドが許さなかったのかなんなのか
とにかく一度も謝ってくれた記憶がない。

時がたち自分の家族ができてから

ワタシは母の言動にものすごく腹が立つ自分がいることに気がついた。

旗持ち当番で家を開けたら電話がくる
子供(孫たち)だけで家においておいては危ないじゃない

近所の公園で子供たちが遊んでいたのを見たと
電話がかかってくる。
子供だけで外に出したら危ないじゃない

おいおいワタシが子供だけにしといたのって10分かそこらやろ?
自分は朝も昼も夜も子供をほったらかして布教に走っていましたよね?
なんですかそのちゃんとしなさい的な上から目線は

極めつけには
ワタシが仕事で子供をみてもらった次の日の早朝

昨日お昼ごはんを食べさせたらお腹いっぱいっていってたけど
おなか痛くなってない?

とピンポンで訪ねてこられ

プッツンとワタシの中で何かが切れた。

あんた、ワタシが子供のときおなか痛いって訴えてるのに布教に行こうとしたやんかーい!!!

ワタシが母に対してまっすぐ対峙したのはこれが初めてだったと思う。

もう自分の心配をワタシで解消しようとしないで
そんなに孫のことが心配なら、お金はらってカウンセリングの先生に相談して!

するとあれだけ恐ろしいと思っていた母が
しかられた子供みたいな顔になって

ひどい!
と言って去っていった。

早春の朝、ゴミだしも宙ぶらりんで
ものすごい後味の悪さをワタシの胸に残したまま。




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