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二世から見た新興宗教とはどんなものだったのか

可愛らしいとうもろこしの絵は新興宗教とは関係ありません。
なんだか重いテーマなので最初にほっこりしていただいたく、使わせていただきましたm(_ _)m

新興宗教とはなんなのか?という問いを元宗教二世の視点から掘り下げてみようと思う。

ガチャははずれてしまったのかもしれないが、唯一の救いは稀有な環境で育ちそこから抜け出すことができたことで、その経験から語ることができるということ。

ワタシにとって新興宗教とは簡単に言って
すべて自分の色に染めなくては世界に平和はこない、と考えている自己中心的集団だ。

自分たちが白で他は黒なのである

いやいや、他の宗教も認めていますし、他の宗教の方との結婚も認めていますと表向きにはそうなっているが
やめると地獄に落ちると教えているのだから、どの口が言っているのかと思う

ワタシは某団体以外知らないが他のところも似たりよったりなんじゃないかと推察している
なぜなら今の家に引っ越したばかりのころ、近所のおばさんにニコニコと
小冊子を勧められてつい受け取ってしまったことがあるのだが

たまってきて資源ゴミに出すのもめんどくさく、なによりあの小冊子には嫌な思い出しかなく、見ていると気持ちが落ち込んでくるので
読まないのでいりません、と断ることにした。

しかし毎回ものすごい勢いで押し付けてくるのだ

あれ、ノルマがあるんですよね…きっと
困るんです!と強めに言ったら
次からはポストに投函してくるようになり、ほとほと嫌気がさし直接
事務所に電話をかけて

やめてって言っているのでやめてください、と
窓口のお姉さん(推察)に訴えてやめてもらったのだが
次の日からそのおばさんは挨拶しても返事もしてくれなくなった

小冊子を受け取らない人は挨拶する価値もないようである

大体その小冊子には子育てでいいことが書いてあるから
ぜひ!と押し付けられたのだが
(どの団体の冊子も家庭を大事にと詠っている)

うちの両親に家庭をかえりみさせず布教をさせていたのだから
同じくどの口が言うねんという気持ちである

自分とか、自分の家庭よりも、教団を優先して布教、献金せよという
のが本音であり
それが自己犠牲とか天国をつくるとか、使命とかなんとなくカッコいい
言葉で推奨される世界なのだ

そこでは自分はどう思うかとか、一切問題にされず
例えるならば
自分では何も考えなくてもいいから言うとおりに動けばいいとされる
仕事そっくりである
仕事なら対価をもらえるが
対価がないばかりかプライベートまで支配されるというなんとも救いようが
ない世界だとワタシは思う

しかしそれがいいという人もいるのだろう

確かに自分で考えたり決めたりするのは不安だし責任もともなう

そういうもろもろを神さまに委ねて、教団の中にいさえすれば仲間もいて安心、という方にはいいのかもしれない

自分をかえりみず布教活動にこの身を捧げるのが幸せという人も
もしかしたらいるのかもしれない(想像できないがいろんな人がいるから)

ただ子供は違う
自分が愛されるよりも
天国をつくるためにがんばっているお父さんお母さんを応援するのが
幸せである、なんて子供はいない

いや、数百年に一度産まれてくる聖人君子ならそうなのかもしれないが
ワタシの知る中ではいない

愛されたい子供に
天国ができるまで我慢だというのは

戦時中の欲しがりません勝つまではとおんなじだ
誰が望んだ戦争かもわからないまま

新興宗教ってどんなところ?
と聞かれたらワタシはこう答える

戦時中と同じだと
自分より神さま(お国)が優先な、自己犠牲の世界だと
自分達が選民で他は救わなきゃいけない一般庶民と考えているところだと

別にいい。いろんな人がいるから
それぞれに信じるものを信じれば

ただ天国というものは
人の数だけあり
どんな世界を幸せと感じるかはその人次第だ。

ワタシの天国はワタシだけのものであり
救っていただかなくても十分幸せなのだということは
声を大にして言いたい








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