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トゲ(マカロニえんぴつ/リンジューラブ)


信じたくない出来事が起こってしまった。
信じられずに呆然と立ち尽くしていたら、
うやむやにしてた感情が波立って、
心の中でぐちゃぐちゃになった。
今更自覚したところで何になる。
そんな思いだけが、自分の中に広がる。
行き場を失った想いは、トゲになり心の中にずっと残ってしまうのだろうか。
それとも、いつか誰かが抜きに来るのだろうか。
約束はひとつも果たせなくなってしまった。
どうして、気持ちをうやむやにしていたんだろう。
分かっていたのに。
心では分かっていたのに。
頭で整理をつけようなんて、浅はかなこと考えるんじゃなかった。
このトゲは、誰かじゃ抜けない。
あいつじゃないと抜けない。
だったら、自分はこのトゲと共に生きていくしかない。
声を出して泣き叫んで、喚き散らして、
子供のように悲しい気持ちを吐き出して、
前を向いて生きていよう。
涙が枯れたら、2人で聴いたあの曲を聴いて、思い出に浸ろう。
そうして過ごしていれば、トゲは体の一部となり、強さとなり、自分を成長させてくれるに違いない、と信じて。

バイバイ。心の中で呟いたら、背中に温かい何かを感じた。
振り返りたかったけど、振り返ったらダメな気がしたから、前だけ向いて立ち上がる事にした。
伝えたかった気持ちは、また、いつか。



あとがき
お読みいただきありがとうございます。
歌を聴いてると、無性に文に起こしたくなる事があります。
今回、それを投稿してみました。
今回は
マカロニえんぴつ さんの
リンジューラブ
からインスパイアを受け書いてみました。
今後もこのような形の作品も書けていけたらなぁと思っています。
よろしくお願いします。

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