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伝わる文章の書き方について学ぶ 前編

「伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則」著者 山口拓朗
を読みました。

この本には、伝わる文章を書くためのポイントが87つも載っています。全てのポイントには、具体例がついていて、実践しやすい本だと感じました。

以下に、自分がこれまでできていなかったと思うポイントをまとめました。
文章力は、学生、社会人問わず誰にでも必要なスキルです。この機会に、読者の皆様も一緒に学んでいきましょう。

使用している例文は、私のオリジナルです。


「こと」や「もの」が本当に必要か。

例1 伝わる文章に関して学ぶことが必要だ。
   伝わる文章に関する学習が必要だ。

例2 キーボードは、文字の入力に使うものだ。
   キーボードは、文字の入力に使う入力装置だ。

「こと」は、文中で使いすぎると読みにくくなります。また「もの」は、使いすぎると文章が曖昧になります。これらの言葉を使うときは本当に必要かを一度考えてみましょう。
必要であると判断し、使用する分には問題ありません。

その前置きや注釈は必要か

悪文
英語学習は大切である。なぜかを説明する。最新の情報というものは、たいてい英語で書かれているためである。

修正文
英語学習は大切である。最新の情報というものは、たいてい英語で書かれているためである。

前置きを入れるときは、それが本当に必要かを一度考えてみましょう。無くした方が文章のリズムが良くなり、読みやすくなるかもしれません。

「の」は、1文に2つまで

例 

悪文
明日の取引先との打ち合わせの開始時間の変更をお知らせします。

修正文
明日行なわれる取引先とのミーティングについて、開始時間が変更になりましたのでお知らせします。

「の」が多い文章は、読み手に稚拙な印象を与えます。
他の言葉に置き換えられないか考えてみましょう。
また、「は」や「に」に関しても同様のことが言えます。

順接接続詞は、一段落に1つまで

例 

悪文
私は文章術に関する本を読みました。
そして、文章力の大切さを知りました。
また、文章力を伸ばそうと思いました。

修正文
私は文章術に関する本を読み、文章力の大切さを知りました。
これからは、文章力を伸ばす努力をしようと思います。

順接接続詞とは、「そして」「また」「それから」などの前後を繋ぐ役割がある接続詞です。

これらの語を使いすぎると、読み手にくどい印象を与えます。

使用するのは、一段落に1度ほどにしましょう。

修飾語は順番に注意

悪文
灰色の買ったばかりのパーカーを着て、大きな最近できたデパートに今日は、出かける予定だ。

修正文
今日は、最近できた大きなデパートに、買ったばかりの灰色パーカーを着て、出かける予定だ。

修飾語は、順番に注意しましょう。
以下のルールを意識します。

  1. 長い修飾語は前に、短い修飾語は後に

  2. 節は前に、句は後に

  3. 大きな状況は前に、小さな状況は後ろに

1のルールに従って、「灰色の買ったばかりのパーカー」を「買ってきたばかりの灰色パーカー」に変えました。

2のルールに従って、「大きな最近できたデパート」を「最近できた大きなデパート」に変えました。

3のルールに従って、時間と場所の情報を前に持ってきました。

悪文より、修正文の方がかなり読みやすくなりました。

修飾語をつけるときは、このルールを意識してみてください。

終わりに

長くなりそうなので、前後編に区切ることにしました。後編も近日中に作成します。

「伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則」には、他にも、さまざまな文章作成のコツが書いてあります。
気になって方はぜひ読んでみてください。

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