認知変容に成功し転職を決意したポジキャリ受講者の話

私は現在ドイツに駐在している30代半ばの会社員。商社で法人営業をしている。
仕事でヨーロッパを飛び回り、休暇時には欧州各国の風光明媚な観光地で自由な時間を過ごす。
チームをマネジメントする立場になり、裁量権も少しづづ増えている。
海外で働くという入社時の目標はとうに達成していた。当時の私が知れば飛び上がって喜んでいる姿さえ想像できる。
それでも私は、自分自身に全く満足できていなかった。

・仕事へ熱量高く取り組めていない
・なぜだか自分に自信が持てない
・自分は社会の役に立てているのだろうか

こんな思いがずっと胸の内にあった。
日本への帰任を間近に迎え、転職活動も頭によぎっていた。
しかし、まずはこの混沌とした思いに向き合わないと、何をするにしても上手く次に進めない気がした

けれど、どうやって?
どんな仕事であれば自分が熱量高く取り組めるのか?
そもそも本当にやりたい事とは何なのか?

長い間このモヤモヤを解決できずにいたので、思い切ってプロの力を借りようと考えた。
早速、POSIWILLの無料カウンセリングに申し込んだ。


このnoteでは、どの様な学びを得て認知変容に至り、最終的に転職を決意するに至ったのかという過程を自身の振り返りのために書く。
また、私と同じような悩みを抱えている人達によって、少しの参考にでもなれば幸いである。


無料カウンセリングの担当は岡(https://twitter.com/bln49980)さん。

これまでの経歴や取り組んできたことの話をしている最中に、無意識で自ら「ネガティブなノイズ」をかけてしまう癖があるという指摘を受けた。
ハッとした。
自分でも薄っすらと感じていたこの事実。
相手に何か伝える際でも、ネガティブな側面を探し出しそこを敢えて伝えてしまう癖があった。自分の評価を自ら下げにいっているイメージ。
更に悪いことに、このノイズはチームで一緒に働く人にもかけてしまっていた。評価するべき内容があってもネガティブな側面を見てしまう。

これは絶対に取り払わなければならない。

この「ノイズ」を取り払う、最低でも原因を突き止められるだけでも価値があると思い、トレーニングの受講を決意した。

トレーナーは永井さん(https://twitter.com/kei_napo)。

多くの方がnoteで絶賛している通り知識が豊富な方で、毎回のトレーニングで新しい学びがあり充実していた。
また、毎週出される課題図書が絶妙で、トレーニング中に得られた学びを課題図書が更に深い学びへと導いてくれた。
トレーニングと課題図書というサイクルが良い相乗効果を生み出していた。

結論を先に言うと、転職活動を開始する決断に至った理由の最大の要因は
「自分の感情・心が本当に求めていることに従順になれたこと」である。
なぜその様になれたのか。それは、トレーニングや課題図書を通じた新しい学びの積み重ねが認知変容につながり、自分の感情に素直に向き合える様になったことが大きな理由であると考える。これまでは自分の心に素直になるのではなく、失敗しない選択をしていた。

トレーニング全5回は、最初の4回でライフキャリアを含む自己認識の深堀りを行い、最後の1回でアクションプランの作成という風に大別される。以下に前半4回のトレーニングで得られた学びを順不同で羅列する。
・ありのままの自分だと認められないという思考の癖
これは幼少期の「人が離れていった」や「人と繋がれなかった」という辛い経験が欲求の抑圧になっていた様だ。
この背景には無自覚で永井さんに指摘された時は驚いたものの、ありのままの自分を出すという行為は基本的に苦手であったので納得した。
まずはトレーニングで自分の思考の癖を自覚。
そのトレーニング後の課題図書「ザ・メンタルモデル」が更に深い理解と学びにつながった。内容は割愛するものの、今まで取り組んだことのなかった自分の心と深く向き合うという行為を実践する様になった。また、事前に「本当の自分が分かる心理学」という本も読んでおり、自己を客体化することの重要性を事前に学んでいたことも大きかったと思う。併せて自己受容ワークも行い、出来なかった自分も認めてあげるという課題も行った。

・自信について
これは自分の大きな悩みの一つであった。課題図書「ザ・メンタルモデル」の「自信とは自分を信じる力。単純に。無条件に。」という一節に心が動かされた。これまで漠然と自信が無いと思っていたが、自分を信じる力が無いかと言われると必ずしもそんなことはなかった。むしろ、今でも可能性は無限大と信じられるほどである。では、自信があるのにこのモヤモヤはなんなのか。これについては、熱量高く仕事に取り組めていない自分や継続して物事をやり切れていない自分への負の感情が、自分を過小評価をしてしまっているという結論に至った。自信が無いことは無いという気づき。

・劣等感がモチベーションの源泉
同期や他者と自分を比較し、自分が劣っていたり足りていないと感じた際に、モチベーションが上がる傾向にあるという指摘を受ける。
これ自体は自覚があり驚きではなかったものの、他者と自分を比較しているので内発的なものではない点、またその繰り返しではいずれ枯渇してしまうという点から、内発的なものを育てていく必要があるのではという考えを永井さんに伝えた。
それに対し永井さんの意見は、劣等感を感じて行動に移したのならばそれも内発的なものであるという意見。更には、「それは単なる認知的な問題であり、行動にどう繋がっているかを重視すべき」という指摘を受けこれは大きな学びとなった。要は自分のモチベーションの源泉を理解し、それをどう使うのかということが大切なのである。

・自分への厳しさを克服
幼少期の兄からの教えで「満足したら成長しない」というものがあり、これがネガティブに働いていたことが判明。
成長のための考え方としては間違ってはいないのであろうが、私の場合は必要以上に出来なかったことに対しネガティブな感情を持ちすぎていた。
ネガティブ思考は成長スピードの低下や新たな行動に踏み出す際のブレーキになるために、総じて緩和する必要があるということを永井さんから学び、満足しないこととできなかったことへのネガティブ思考を混同していたことに気づいた。
ネガティブ思考を切り離す作業は、課題図書「本当の自分が分かる心理学」で自己を客観的に見る大切さを学び、内省ワークという日々のトレーニングで克服に取り組んだ。

・成長への貪欲さ
これは学びというか気づきであるが、自分が思っていた以上に成長したいという欲求があることに気づくことができた。
以下は、自分の人生の軸。自分への戒めのために記載。
「常に成長を目指す。都度内省し、枠を超える体験を積むことを意識する。安定を求めていない自分を更に深化させていく。」


認知変容に成功したと言える一つの客観的な証拠は、ポジキャリ診断というアンケートの、「過去の自己承認」と「人間関係」の項目が、受講前と受講4回目との比較においてポイントが格段に上がっていたことだ。

今回のトレーニングで学んだことはもちろん上述のみではないが、これらの学びが複合的に作用して結果が改善されている。
例えば、「過去の自己承認」においては、ありのままの自分を認めることができるかつ、ネガティブ思考を切り離すことができる様になったという具合。

4回目までのトレーニングで、自分は仕事に対し①社会的意義(社会に対しての貢献性)②リーダー的な役割(会社に対しての貢献性)を求めていたことから、ベンチャー企業への転職が良いのではというアドバイスを受ける。正直、ベンチャーという言葉を聞いただけで、困難さやリスクというネガティブな要素が頭に浮かんだ。だが、再度自分の心と向き合った。本当に自分のやりたいことは何なのか?内省できる様になったのは、まさしくこれまでのトレーニングのおかげである。成長を求めている自分。社会の役に立ちたい自分。そういったことを考えれば考えるほど、ベンチャーへの転職が自分の心の求めていることだと思える様になった。

そして、最後のトレーニングでは、転職スケジュールの作成と求人票の見方を教えていただいた。
求人票は気になる企業を事前に3社ピックアップし、トレーニング中に意見をいただいた。
3社はどれもベンチャーであるが、①IT業界、フェーズ:ミドル②物流業界、フェーズ:レーター③医療業界、フェーズ:アーリーと異なる業界とフェーズ(従業員規模や調達資金により、シードから上場後まで5段階にわけられる)を選択した。
トレーニング前は、この3社から選択するなら②が現実的な選択肢であるなと考えていた。理由は、これまでの仕事と業界にある程度関連性があることと、ベンチャーの中でも軌道に乗り始めていたために転職しやすいと考えていたから。
トレーニングが始まり、3社の紹介と②が合っているという思いを伝えると、永井さんからは「③が一番合っていると思いますね」とのアドバイス。理由は、シンプルに自分の思う社会的意義の高さに一番マッチしていたから。
本心ではアーリーやシードフェーズの"0を1にする"という仕事に挑戦をしたかった。だが、いきなりそこに転職するのはハードルが高いので、一旦レーターフェーズの企業に転職し、その後にアーリーフェーズに転職すればいいのではと考えている自分がいたのだ。永井さんにあっさり見抜かれる。
最後の最後で、心のブレーキをかけてこれまでと同じ失敗しない選択をしようとしていたのだ。

指針は定まった。あとは行動あるのみ。

たった1か月のトレーニングではあったが、自分と深く向き合い、真に求めるていることに気づけた濃密な時間であった。

トレーニング受講前は安くはない費用に躊躇うこともあったが、全く後悔はない。自分の指針を見つけられ、清々しい気持ちでいっぱいである。

最後に永井さんをはじめ、無料カウンセリングを実施してくださった岡さんや、サポートしてくださったポジウィルの皆さんにこの場を借りて感謝申し上げます。


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