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芝浜 感想
最近、落語を良く聴く。
噺家の誰がどうとか、どこぞの寄席がどうとかは良く分かっていないけど、単純に面白いなと思い聴いている。
芝浜と題した話が好きだ。
「よそう、また夢になるといけねぇ」
の下げを聴きたいが為に何度も聴いてしまっている。
初めて聴いた時は、鳥肌がたった。感動したというより、妙に腹に収まる感覚が実に心地良かった。
映画や本も一度見たり読めば、何度も繰り返して見ることはあまりしない性分なのだが、それでも繰り返し聴いてしまうのは、落語の魅力なのだろう。
個人的に好きなシーンは、飲んだくれの亭主が改心して真面目に働き、仕事も順調で生活にもゆとりが出てきたある年の瀬に女房から本当の事を打ち明けられ、それに対してありがとうとの、感謝を言うシーンだ。
出来た女房で、亭主のために、嘘をつき、それがずっと葛藤があったのだろうと思う。
良き夫婦愛がそこにはあり、今も昔もその美学は変わらないものなんだなと、思い馳せている。
少しずつ他の噺も聴いてみようと思う、今日この頃である。
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