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ある人のnoteを読んで
揺らいだので書かせて頂きます。

山から降りたあの日のこと。

あの日、受付の真っ暗な空間で
ふたりで弁当出そうとしていた。

その子は心に感情を溜めていて、
でも抑圧してるような顔をしてた。



私は



大丈夫?



。。。


ねぇ大丈夫じゃないでしょう。っていった。


その子の感情が破裂したのがわかった。
私はここまで溜まっていたのかという
驚きがあった。


泣き崩れうずくまり、手は震えていて、
怖い、怖い、と言ってた。


異常だとおもった。


あ、これはもう精神やられてるって思った。


背中をさすりぎゅっとした。





だんだんとその子感情と自分の感情が
同調していった。


だって私も苦しかったから。





私は過呼吸になった。





手足が痺れてきた。

それに驚いた。




彼女は異変に気づいてくれて
背中をさすってくれた。




私はあの時と同じ、やばいと思って
深呼吸した。




ちょっと落ち着いてきた。



彼女は泣いている。



足音が聞こえた。
彼女はちょっとパニックになってた。



私は


大丈夫、大丈夫

っていった。






足音が近づいて、一人、入ってきた。





彼女の体は縮こまり硬くなってた。




その人は
うずくまる私たちの横に立ち




なんで泣いてんの?

と冷たく言った。




。。。





なんで泣いてんのって言ってんの

って言った。



私は悲しかった。
その人のこと好きだったし尊敬してたから。






こんなにどうしようもなく
悲しんでいる人を前になぜ?

って思った。





その人が
それを言っていることが悲しかった。




私は見上げて


なんでそんなこと言えるの?


って言った。



それがあの時の最大の抵抗だった。




その人の目はすごく冷たかった。

驚くほどに冷たい目をしていた。






そしてその人は部屋を出ていった。







その時おもった。











なんだこれ。













急に客観的になった。



これからここに居続けることは
おかしいと思った。






間違っていると思った。







不自然だと思った。








だから




一緒に降りよっか

って言った。




彼女は少し考えてから




うん

って言った。





それと

覚悟できた?って聞いた。





彼女は少し考えてから




覚悟できた

って言った気がする。



ちょっと忘れた。。





あの時あの瞬間

ここにいる誰よりも

苦しんでいて

異常で

あの場では拉致があかなくて

弱りきっているのは彼女だと思った。

あの異様さは病の領域だと感じた。





だから




あの時の私は
自分のことなんかカスりも考えてなかった。






上司に

あおはどうする?って聞かれて

初めて認識した。






あ、私のことなんだ。








ちょっと考えさせてっていった。



よく分からず頭がぐるぐるしていた。



この先
得られないものも考えた。
大事な思い出もいっぱいあった。



心残りはもちろんあった。


開放されるものも考えた。







けど、最終的に



あの時の
なんだこれっていう違和感と



一緒に降りよっか
って言葉を拾った。




彼女を一人で下山させたら
きっと私が私にがっかりすると思った。





だから





下山します

って言った。





けどね

彼女が一緒に降りて欲しいかそうでないかを考えていなかった。


もしかしたら私が一緒に降りることで
罪悪感が倍になるかもしれない。



全く考えてなかった。




だから自己満足だったと思う。







けど下山しますって言った時





彼女は安心した表情で

泣いているように見えた。









後々、すごく救われた。







それともう1人。



私たちとは関係なく

私たちよりも前に

同じ日にひっそりと下山した子がいた。




でも登山楽しんじゃってて
やっばこの人って思った(笑)




でも、この人のおかげで

あの場の異常さが確信に変わった。












今思えば私も変だったから、



あの場の状況だけで言えば1年経った今でも
素晴らしい選択だと思う。






上にいた時よりもきつかったこと。



私は下山したことで
いい思いをした。
その罪悪感が何よりもきつかった。





100%彼女のためを思っての下山だと
言い聞かせたかった。





けど、そうではなかったし
けど、周りにそう思って欲しかった。
最低だと思った。





まあまあ長く引きづってた。







でもね




私がいなければ彼女は下山してないだろうし


彼女がいなければ私も下山してない



もうそれが事実。




お互いに、支えて、支えられて


選択したことだから今がある
っていうのが終着点。





このことがきっかけで
思考と言動の傾向とか
それに影響する
幼少期からのルーツみたいなものとか


沢山考えて
すべてが
ぴーっと線みたいに繋がった。



人生の分岐点にいてくれる
大切な文通友達もできたもの。




夜星を見たり、ギターを聴いたり、女子会をしたり、運動会の曲流したり、受付みんなでケーキ食べたり、ナスの煮びたし美味しいし。


全ての時間か尊いな〜。


みんなのこと、大好きだったし、
今もぜんっぜん嫌いになれない
大好きなんだよな〜。困ったな〜。




たいへん大きな出来事だったけど
その恩恵もたいへん大きいよ。




大感謝。














あお


























































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