振り返り32:33金型腰掛け銀


図1

飛車先交換してきた場合には銀冠に組むが、両端を付き合っている形だとそれほど嬉しくないかも。出だしは▲76歩△34歩▲26歩△32金からなのだが、これをやるなら△94歩と早めに打診するのがよいかもしれない。


図2

△33桂としたが、△33銀のほうが得。実戦はごちゃごちゃして間違えやすい展開にしてしまった。

図3

図3から△43飛が悪手。▲44歩やら何やらが当たるので悪くした。飛車を成られるのが嫌だったのだが、△81飛▲24飛△37角成▲22飛成には△55角が当然ながらピッタリ。
△43飛でもいいと思っていたのは、▲24飛△23銀に▲42金を見落としていたから。丁寧に読みたいところだ。


図4

ここでは後手がまずまず。実戦は△63銀としたのだが、△55馬が勝る。▲43桂成△33馬▲52成桂で悪いか、と打ち切っていたが、△63金で大した攻めがなく後手よし。△55馬に▲44歩も、そこで△63銀とすれば0手で馬が移動できている。


図5

図5では△53銀▲同金△77桂成▲同金右△85桂で後手優勢。例えば▲62金打△83玉▲63金寄なら、△77桂成▲同桂△76桂が詰めろ逃れになって後手勝ち。なお、▲77同玉でも△76桂で、飛車が取られても△88銀から詰む。
実戦は△52銀▲73金△同銀▲52龍△62桂以下、陣形を手厚くしながら寄せて勝ち。

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