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初めてオンライン句会ライブに参加したよーっ!

先日の土曜日、YouTubeで、愛知県大洲市の観光PRを兼ねて、伊予銀行さんと俳人・夏井いつきさんがコラボしてのオンライン句会ライブがありました。

私は今回で初めてこの催しを知ったのですが、コロナ前からも何度も開催されてきたイベントのようでした。

句会ライブに参加できたのはラッキーでした。
いくらオンラインとはいえ、2歳の息子のお世話があるのでは集中して楽しめなさそうなものですが、ちょうどこの日にパートナーの勤務がお休みだったのです。

「1日息子を見てるから、映画観たり友達と遊んだりしておいでよ」

と言われていた日でした。
映画もいいなぁと思ったのですが、俳句に再びハマり始めて間もない私は、『句会がどこかで開催していないだろうか』とXで情報を探っていました。
そんな時にヒットしたのが今回の句会ライブでした。

オンラインだからお家でできる、つまり、激務続きのパートナーに育児の多くを負担させることなく任せられるのです。また、句会の時間はうまくすれば息子のお昼寝の時間とかぶっていました。寝室に二人でお昼寝してもらって、その間私はリビングのテレビでYouTubeの句会ライブを流しながら、自分のスマホで投句する、なんてことが理想でした。

果たして、理想通りにいきました!

当日までに、アーカイブで、過去のほかの句会ライブの様子はいくつか観ていて、ついに自分がリアルタイムで参加ができるんだと思うと、ワクワクが止まりませんでした。
楽しそうだなぁ、自分のが読み上げられたら嬉しいだろうなぁ、あまつさえ何かの賞に当たったらすごいハッピーだろうなぁ。
そんなことを考えながらテレビの前で正座して開催を待っていました。

句会が始まると、大洲市のPR動画がいくつか流れてきました。
大洲市では、お城や城下町の文化財を守りながらも、何とホテルにするなど活用しての町おこしに取り組んでいました。取り組みのかいあって、すでにその地域では経済が活性化し、雇用も生まれる好循環が起こっているそうです。
一日城主になれたり、天守で素敵な洋食が振る舞われたり、和と洋のいいとこ取りの上質な体験ができそうな動画でした。悠々とした自然と、歴史ある建物を見にいつか家族で行ってみたいなぁと思いました。

さて、それらの動画のひとつが、今回の兼題でした。

写真ではないのであらゆるものが映っていて、目の付け所がポイントになるのと、あとは、どういう季語と紐づけるかがまたポイントになりそうでした。

実際、時間制限がある中でやってみて、私はまだまだだなぁと感じました。
俳句歴が浅く、季語もすぐパッと出てはこないので、手元に用意した歳時記を開いて、

「あっ、ど、どれが合うかなぁ〜〜」

なんてやっていたので、大変でした。
また、きっと目の付け所も類想類句のありがちな対象に焦点を当てていたのでしょう、手応えのある句なんか全然作れませんでした(笑)

当日は『当たったらラッキーで賞』が設置されていました。投句順によって、たとえば『294』だと、294番目に投句した人が見事ラッキーで賞ゲット! というものです。

もうそれに振り切るっきゃなかったです。

句会スタート時に夏井先生も、

「数撃ちゃ当たるで質より量!!」

と参加者たちにアドバイスしていました。
司会で俳人の家藤正人さんが、そのアドバイスは果たしていいのかどうか突っ込んでいらっしゃって、笑いました。

それでも私は5句ほどしか作れなかったのですが、

「終了〜!」

と言われる頃には、頭が沸騰し、頬が熱くなっていて、『あぁ私、めっちゃがんばったんだな』と感じました。

作句の最中、作っていたのは楽しかったのですが、自分のことに集中し過ぎて夏井先生たちが紹介するいい俳句をことごとく聞けていなかったのはとても残念でした。
投句時間が終了した後は、ホワイトボードに取り上げられた俳句たちを見られました。
しかし、アップにならないと読めない作品が多く、やっぱり聞き逃した俳句のことをもっと知りたかったなぁという思いがありました。

ホワイトボードには『あっ! そういうところに気付くのね!』という目の付け所や、ワードチョイス、季語との繋がりの素敵な作品がたくさんありました。

すごいなぁと思いました。

どうしたらそんないい句が作れるんだろう、感性も磨かなきゃだし、俳句の目もないし、季語もパッと出なかったし、みなさん何でそんなすぐできるんだろう?
すごいなぁ、とひたすらに感心しました。

句会の最後に、夏井先生が『当たったらラッキーで賞』のために、たくさん数字を箱から引いていました。

「これのためにがんばった人いるんだから!」

時間のある限り抽選をやったろう! という気迫を持って動いてくださっていて、私はそのお気持ちが有り難かったです。
質のいいものは作れませんでしたが、救いのある賞があってとても励みになりました。

結果10名ほどその賞に当選していました。おめでとうございます。
いーなー! 当たりたかった〜!

句会ライブに参加してみて、私はまだまだだなぁと痛感しました。

上手になるには……やぁ〜、やっていくっきゃないんでしょうね!

また、同時刻に、日本のどこかで作句して投句した人たちがいるんだと思うと、何だか不思議なあったかさを胸に感じました。みなさん、この度はお疲れさまでした。
身の回りで俳句が好きな人に出会ったことがないので、離れていても一緒に作句していた時間は貴重でした。またよろしくお願いします。

今度、いつ参加できるかわかりませんが、次の何らかの句会に参加するまでに、ちみちみ作句を続けていきたいと思います。
好きな季語も見つけます。
そうしてまた句会に参加して……としていると、きっといつか『いい句ができたぞーい!』という句が作れるかもしれませんもんね。

くじけずやっていきます。

最後に、供養で一句お目汚し失礼します。

吾子と夫連れていきたし冬の城

時間ギリギリで捻り出した一句

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