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背筋がゾクっとする世界にようこそ

私は、バラエティ番組、特にお笑い芸人さんがネタを披露したり、たくさん出てきてがんばっていたりするお笑い番組が好きです。つまり、日テレの『有吉の壁』とか、フジテレビの『新しいカギ』とか、今度TBSでやる長時間特番の『お笑いの日』なんかは大好きです。

何? 『タイトルと全然方向性の違う話が始まった』? そう急がないでくださいな。

特に『有吉の壁』ではたくさんのお笑い芸人さんが出ているので、私がお笑い芸人さんを認知していくのに欠かせない番組です。
今回話題に挙げたい【かが屋】というコンビも、『有吉の壁』で初めて知りました。

ウィキよりサクッとわかり、マセキ芸能社の紹介ページより明瞭なサイトを載せておきます。

右の、保護者みたいな男性が賀屋さん、左の現役の学生のような男性が加賀さんです。合わせてかが屋です。
加賀さんが休養から復帰されて、二人での姿を観られるようになって私も嬉しいです。

詳しいお人柄は存じ上げないのですが、テレビで拝見する中では、二人とも穏やかで優しげな雰囲気だなぁと思って観ています。『有吉の壁』では、この二人が出ていれば自ずと有吉さんから⭕️がもらえるなぁ、と安心して観ていられます(笑)
過激じゃない笑いの方で、『あ〜日常でこんな人いる気がするーww』と思わせるような発想力、演技力、世界観があって、好きです。

そんな二人が揃って出ているドラマがあるんです。

Amazon primeで観られる日本の短編ドラマです。タイトルからして、怖いですよね?

主人公は加賀さん演じる江尻くんという編集マン、隣の賀屋さんは鬼頭さんという、ホラー系のDVDシリーズを手がけるオカルトライターです。二人の元には視聴者から心霊現象ではないかという動画が送られてきます。DVDのための編集作業をする中で、江尻くんは感じた違和感を頼りに、その動画の真相を解き明かしていくという内容です。
基本、1話完結の構成で30分、サクサク観られると思います。

この無印(シリーズ化されていく中で初代のものがこう呼ばれる)を見つけた時には、すでにAmazonでの評価が星4はついていて高かったです。ホラーにしては評価が高かったのも、観始めたきっかけのひとつです。

ホラーの苦手なパートナーも巻き込んで(オイ!)、今年の夏前あたりに観た気がします。
そしてつい先日には、何と『この動画は再生できません2』がアップされていて嬉しくなって二人で一気見しました!

結論、ホラーでなく、『生きている人間が一番怖いよね!』という話なのですが、このドラマの面白さはトリックやどんでん返しだけではないのです。

まず、出演者さんたちの演技力。といいますか、『どこかにいるよねこういう人』と思わせる感じがすごいです。こういう系の話はやはり、現実味を帯びていることが怖さのスパイスでもあると思います。
お笑い芸人さんは演技が上手い方が多いなぁと思うのですが、このお二人も例に漏れずで自然な演技をされています。
撮影場所や出演者さんたちに派手さはなく(失礼しました)、きっと低予算で作られているんじゃないかと物語の端々で感じるのですが、かが屋の演技力と説得力がこのドラマを成立させていました。

あと、この物語で重要なのは江尻くんの解説を聞いて『なるほど〜!』とか『こっわっ!』とか、鬼頭さんと一緒になって観られることです。
動画で、何か怖いことが判明しても、江尻くんの隣に鬼頭さんがいるように、このドラマを観る視聴者には安定のかが屋がいるんです。怖い真実を受けて、お二人は何らかの受け止め方をするので、視聴者は『怖っ』という気持ちを一人で溜めたままにしないで済むんです。そこがいいところだなぁと思いました。

なので、怖い話が苦手な人でもぜひチャレンジしてほしいです! 逆に怖い話が好きな人も、ぜひ。ご自分も江尻くんのように推理してみてください。
視聴にあたっての注意点は、必ず無印から入ってほしいということです。
2から観ると楽しさ半減ですヨ。

2、最後まで観た方々、喜びを分かち合いましょう。
楽しみにしています。

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