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魔闘剣紀 17

魔闘剣キ

ヲレワとショ・クリンは玉座の間にたどり着いた!

すると、そこには、ハ・ゲチャだけでなく、ク・セェとカ・ミリナもいた。
そして、その場の状況から考えて、なぜかロジード王と戦っているようだ。

ハ・ゲチャは光の剣使、カ・ミリナは雷の剣使、ショ・クリンは木の剣使

この状況に、ヲレワがク・セェに問うと、
どうやらロジード王は、魔巻を介して操の魔記で操られているとのこと、
魔巻には、自分の魔記の効果を上げることができるものがある。

その魔巻さえ破壊できれば王は、解放されるのだが、
王の剣技がそれを容易にさせなかった。
王は曲の剣技使いである。
だからどんなものも、王から離れるように曲がってしまうである。

ク・セェの肥溜めは、なぜかみんなの鼻が曲がってしまい、

カ・ミリナの雷は、王からそれてしまい、

ハ・ゲチャの光は、屈折し、

ショ・クリンの木は、ほん反りになってしまい、

ルレス・ワ・ヲレワの風は、王から流れてしまう。

一体どうすれば…?ここにいるものたちがそう思っていると、
イー・マネが大量の水を魔記で玉座のを満たした!
だいたい水位は、胸の辺りくらいまで。

その状況に、カ・ミリナは雷の剣技を使おうとするが、
王も含め、ここにいる全員に「56す気か!!!」
と、突っ込まれ、カ・ミリナは落ち込んだ。

イー・マネ「ハ・ゲチャ殿!王に向けて、光を集中させ一点に」

ハ・ゲチャ「いいですとも!」

ハ・ゲチャが放った、レーザー状の光は、王に貼られた魔巻を破壊した!
周りを水で満たしたことにより、ある角度から放たれた光は、
全反射を起こしたことにより、光は屈折せずに魔巻を直撃した?

ここからは話が飛び飛びになります。

ロジードの危機を救ったヲレワたちは、マジットにいる
シュウイチの元に戻ってきた、その理由はもちろん、
ロジードにあるあの本である。

そしてついに、三つの本が一つとなった。
その本には、Nekuotam と書かれており、
そして、記、気、技を一つにしたような文字もあった。

三つのキを合わせて一つに

三つ合わせたこの文字は、キと読むのだろうか?
Nekuotam とは一体何のことだ?
その様なことを考えていた時、
邪悪欺指(じゃあくぎし)たちが、マジット城を襲撃した!

邪悪欺指、邪剣、悪闘、欺魔たちが、一つとなった組織である。

ここには、ヲレワたち四人の他に、三人の魔示と、
ク・シャミ、カ・ミリナたちがいたが、圧倒的な数の多さに疲弊していく。

そして、追い込まれたヲレワは、
先ほどあの本に書かれていた技に全てをかけた!

ヲレワは魔記で、夜石に Nekuotam と描き、
そして、まとった闘気を夜石に送り込み、
最後に、剣を振り上げて剣技を使いながら、

ルレス・ワ・ヲレワ「魔闘剣キ!!」

と、叫んだ!

すると、夜石がすべて白く輝いて、

??のネクオータム「ぱん、ぱかぱーん!おめでとう!ヲレワ!パチパチ」

ルレス・ワ・ヲレワ「!?」

夜石が光輝いたと思ったら、その中から、小さな子供が出てきて、
宙に浮きながら拍手している、どうやらヲレワを祝福しているようだ。

??のネクオータム「お前の活躍を、わしはすべて見ておったよ!」
          でもいやー、まさか眠りから覚ますものが
          現れるとは思いもしなかったがな!」

ルレス・ワ・ヲレワ「…すべてを?眠り?…!今はそれどころじゃない!」
         「話の途中すまない!実は今…」

??のネクオータム「案ずるな!大丈夫!もうすでに決着はついている!」

ルレス・ワ・ヲレワ「…え!?」

ヲレワが周りを見渡すと、数多くいた邪悪欺指たちがその場で倒れていた。
それをよく見ると、意識を失っているもの、嘔吐しているものなどがいた。

ルレス・ワ・ヲレワ「…?これだけの数をどうやって?」

??のネクオータム「なーに!簡単じゃよ!わしは空気のネクオータム!」
         「奴らの周りだけ空気の密度を薄くしたのじゃ!」
         「その環境の変化に、体が追いつくことが出来ず、
          動けなくなったのじゃ!」

この場に居合わせたものたちは、現在の状況に戸惑いながらも、
その場に倒れていた、邪悪欺指たちをすべて拘束したのだった。

その後、魔示、闘姿、剣使など、腕に覚えのあるものたちは、
それぞれの技の修練を続け、闘魔記、剣闘気、魔道技を習得していった。
その間に、ク・セェと、イー・マネは、魔闘剣キを習得した!
それから更に、数日後…

ここはシュウイチの家

シュウイチ「…よし!出来た!」

ルレス・ワ・ヲレワ「?何が出来たんだ?」

シュウイチ「ふっふっふ!まあ、これを見てよ!」

そう言うと、シュウイチは自慢げに、何かの紙の切れ端を見せた!
そこには、三つのシを合わせたような文字が書いてあった。

魔闘剣シ

ク・セェ「!?これは?」

イー・マネ「…それぞれの国のシ、と言う文字を合わせて作ったのか!」

シュウイチ「ご名答!カン・チョー!その通り!!」

ルレス・ワ・ヲレワ「…三つのシを合わせてか…」

シュウイチ「そう!それが重要なんだよヲレワ!!」
     「先の戦いで、今までにないくらいに、三カ国の関係は、
      良好になった!これはかつてないことだと思っていた!」

     「だけど、そうじゃなかった!ネクオータムたちの話だと、
      マジット、ファーリア、ロジードは、一つの国だった!」

     「しかし、遥か昔、何者かの策略により、
      三つに分かれてしまったが、今一つに戻ろうとしている!」

     「それだけじゃない!三つのキを合わせることで、
      魔闘剣キ、と言う技を呼び起こした!」

     「しかも、その技が使えるのは今、
      ヲレワ、ク・セェ、カン・チョーだけだ!」

     「だから私は、魔闘剣キを使えるものたちに、
      新たなるシ、と言う称号を与えたかった!」

ク・セェ「…なるほど、それで作ったのか!」

イー・マネ「…なんか恥ずかしな…」

ルレス・ワ・ヲレワ「…ああ、でも、ありがとう!シュウイチ!」
         「今この瞬間から、俺たちは魔闘剣シだ!」
         「もちろん!お前もなシュウイチ!」

シュウイチ「!!ヲレワ…」

盛り上がる四人!

イー・マネ「…しかし、㐸(かける)に示か…何か不完全な感じがするな…」

ク・セェ「はっはっは!まあ、いーじゃないか!」
    「それはつまり、まだまだ伸びしろがあることになる!」

ルレス・ワ・ヲレワ「!!そうだな!」

そして、またこの日も、四人は友情を深めていった。

それから、さらに月日は流れ、
ある日、三人の王から、ヲレワ、ク・セェ、イー・マネ、シュウイチに、
大陸の調査を命じられる。

ルレス・ワ・ヲレワ「…ホントに行かないのか、シュウイチ!?」

シュウイチ「当たり前だろヲレワ!?私を誰だと思っているんだ?」

イー・マネ「…シュウイチは今、ファーリアや、ロジードから無制限に
     本が読めるから、それどころじゃないんだと。」

ク・セェ「…まいったなー、これは、王たちの命だからなー…」

三人が、シュウイチの説得を試みるが、それどころじゃない!!
と、叫んで家の方にかけていった。

ルレス・ワ・ヲレワ「…まあ、まだ日はあるから、明日また改めるかな。」

ク・セェ「そうだな!それに頭も冷えたら、
     こちらから呼ばなくても、ついてくるだろうしな!」

イー・マネ「確かに!」

シュウイチはそのままの足で家に帰って、
新たに持ってきた本を読み始めた。
先ほどの、ヲレワたちとのやり取りを、
思い出しながら読んでいると、あることに気づいた!

シュウイチ「!!そうじゃないか!私としたことが!!」
     「大陸には未知の本があるに決まっているじゃないかぁあ!!」

それに気づいたシュウイチは、急いで家から出ようとすると、

コンコン、扉を叩く音が、

お!もしかすると、ヲレワたちが来たのかと思い、扉を開けた。

シュウイチ「ヲレワ!?さっきのはな…」

シュウイチはお腹に異変を感じて、目を向けると、
剣が体に刺さっていた。

男1「…!よし!ずらかるぞ!」

男2「いや、待て、確実を取れ!」

そう言った男は、剣を抜き、私の首をはねた。
私はここで命を失った。

魔闘剣キとは?

魔記で夜石に Nekuotam と描き、
まとった闘気を夜石に送り込み、
剣技を使うと、ネクオータムの眠りを覚ます技である。

ヲレワを例に

この技は一度使うと、使っていた武器は小さな星のようになる。
武器を使う時は、ヲレワか、ネクオータムの意志で星から武器へと変わる。

使っていた武器は宙に浮き、ネクオータムが自由自在に操ることができる。
自由自在に使えるのは、ヲレワの闘魔記の範囲内である。

ネクオータムは、魔示、闘気、剣技、闘魔記、剣闘気、魔道技を使える。
これらの技は、ネクオータム自身の技なので、ヲレワはキを消費しない。

ネクオータムは武器の姿のままで、それぞれの技が使える。
ネクオータムの負担が少ないのは、星、武器、本体である。
本体が出ている時は、ヲレワもキを消費する。

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