魔闘剣紀 16

魔剣技(魔道技)

話はかなり飛んで、ここはロジード城内。

現在、ヲレワは記憶を取り戻した、名はルレス・ワ・ヲレワ。
剣闘気、闘魔記が使える。

ク・セェはマジットの畑を守ったお礼に、鍬をもらう。
その鍬に夜石を刻んだ後、剣技の修練を受け、剣技を習得した。
闘魔記が使える。

イー・マネは、もともと持っていた、でかい三角定規に
夜石を刻んでもらい、剣技の修練を受け、剣技を習得した。
魔記と、剣技が使える。


ロジード城襲撃の情報を得た、
イー・マネとヲレワは急ぎ城に戻った。
そこで目にしたのは…

イー・マネ「!?ベン・ザー!!!」

ベン・ザーに駆け寄るイー・マネ。

イー・マネ「…っ!しっかりしろベン・ザー」

ベン・ザー「…!イー・マネか?ど、どうしてここに?」

イー・マネ「!無事だったか!よかった!」

イー・マネ「…これはどういうことだ!ベン・ピー!!」
     「お前は裏切ったのか!?」

ベン・ピー「裏切る?何を言っている?我はどんな時でも
      自分を裏切ることはない!」
     「だが、もし裏切ったとすれば、裏切ったところで、
      自分に損益はない、むしろ、利益があったからだろうな!」

     「お前はたちはよく裏切る奴が悪いと言うが、
      人間には様々なものがいる、だから裏切られないように
      いや、裏切れないような、動機を与えておくべきなのだ!」

ベン・ピーは固の魔記の使い手である。

イー・マネ「!!ほざくな!!」

ルレス・ワ・ヲレワ「!!カン・チョー!!」

イー・マネ「ヲレワ!ここは僕に任せて、君はショ・クリンとともに、」
     「ハ・ゲチャのところへ!!」

ルレス・ワ・ヲレワ「…!わかった、先に行くぞカン・チョー!」

ヲレワが答えると、イー・マネは頷いた。
それを確認してから、ヲレワとショ・クリンはハ・ゲチャのいる、
玉座の間に向かっていった。

ベン・ピー「…?任せろ?正気か?イー・マネ?いや、カン・チョ…」

そう言いかけたその瞬間、イー・マネは水の文字を描き、
魔記をケツに直撃させた!

イー・マネ「だまれ!その名で呼んでいいのは、
      ヲレワ、ク・セェ、シュウイチだけだ!!」

ベン・ピー「…!おっと、これは失礼した、イー・マネ。」
     「…しかし、お前も忘れたわけではあるまい。」
     「我の便秘は、すでに102日目を超えようとしている…」
     「いくらお前の魔記でも我のケツを打ち破ることはできん!!」

イー・マネ「…くっ!?まだ便秘は続いていたのか!」

イー・マネの魔記は、ベン・ピーの固の魔記を使った、
ケツを打ち破ることはできなかった。
そう、さすがのイー・マネも、102日もの便秘には勝てなかった。

イー・マネ「くぅ…、ここには水はたくさんあるが、
      ベン・ピーのケツを貫くには、勢いが足りない!」
     「一体どうすれば…!そうだ!!」

イー・マネはあの本に書いてあったことを思い出した。
そして、夜石に魔記を使って、水と描いた。

ベン・ピー「クックック、もう終わりか?イー・マネ!ならばとどめだ!」

そう言うと、ベン・ピーは魔記を使い、集り、固、飛ばす、と描いて、
周りにあるがれきを集めて、固めて、イー・マネに向かって飛ばした!

すると、

イー・マネ「魔道技!」

イー・マネが叫んだと同時くらいに、三角定規から高速の放水が放たれた!
その放たれた放水は、ベン・ピーの攻撃を破壊しただけではなく、
そのまま、城の壁まで貫いた!

ベン・ピー「!?なんだ!?」

イー・マネ「…これはなんだ?」

ベン・ピーが驚いているのと同じくらいに、イー・マネも三角定規に
起きている異変に驚いていた。
魔道技を使った三角定規には、正四角形が四つ浮かび上がっていたのだ。

イー・マネがこれはなんだ?と思っていると、三角定規に水が集まり出す。
そして、その水は三角定規に吸い込まれていき、先ほど浮かび上がった
正四角形にゲージのようなものが現れ、その正四角形が1ℓになると、
また別の正四角形にたまっていくのがわかった。

四つの正四角形がすべて1ℓになると、水が集まるのが収まった。
イー・マネはそこまで見て、試しに霧と描いてみた。

ベン・ピー「…先ほどのは一体?…まぁ、いい、次でおわ…!?」

ベン・ピーがとどめを刺そうと動き出そうとする前に、
辺りは、瞬く間に霧に包まれた!

ベン・ピー「!?な、なんだ!?」

ベン・ピーも魔記の使い手、これだけの霧を一瞬で広げるのは、
霧の魔記の使い手でもありえないことだった!
まして、イー・マネは水の魔示であるからなおさらである。

イー・マネ「…なるほど、これはすごい!」

イー・マネは三角定規を見ながら、なぜこれだけの霧を発生できたのかを、
自分なりに納得していた、正四角形は二つ消費していた。

イー・マネ「…よし!これなら…」

そう独り言を言うと、イー・マネはまた水を三角定規にストックし始めた。

ベン・ピー「!!し、しまった!イー・マネはどこだ?」

ベン・ピーは霧や、その現象に驚いていて、イー・マネを見失っていた。

ベン・ピー「…!ま、マズい!このままでは…いや、待てよ。」

ベン・ピーは、魔記を描くものは、指が光ることを思い出した!
そこで、イー・マネが魔記を使った後に、その周辺の霧を集めて固めれば
動きを封じることが出来ると考えた!

ベン・ピー「…我ながら完璧だ!さあ、イー・マネ!」
     「魔記を使え!それがお前の最後だ!」

勝ちを確信したベン・ピーは、浮かれた気分でその時を待っていた。

しかし、

イー・マネ「これで終わりだ!ベン・ピー!!」

そう叫びながらイー・マネは、
三角定規の最も鋭い角度のところを、ケツにさしながら、

イー・マネ「放・水・フォーーーー!!」

ベン・ピー「!!!!?!!!!!!?!!!!!?????!!」

102日も便秘な上、高速高圧で、ケツに4ℓもの水を直に放てば…
この先は言う必要はあるまい…

イー・マネは城のありとあらゆるところに、消臭の魔巻を貼りまくり、
ベン・ザーをお姫様抱っこしながら、その場を後にした。

魔道技

正式名称は魔剣技

以降、魔道技

魔記で夜石に文字を描くことで、技を使うことが出来る。
浮かび上がった、正四角形はメモリーのようなものである。
この四つのメモリーには、それぞれ別のものを入れることが出来る。

例として

一つ目は砂、二つ目は石、三つ目は熱、四つ目は冷気

これらをストックしておくことで、ヲレワは自らの剣技と合わせて
使うことで、戦術の幅を利かせることに成功する。

一つのメモリーには、一つのものしか入れることはできない。
例えば、水を500mℓ入れた後、お湯を500mℓ入れることは出来ない。



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