ゴールデン・サンデー

 造語。翌日が休日の日曜日のことです。本来、日曜日の夕方は休日の終わりと、仕事(平日)が視界に入る憂鬱な時間帯である。しかし、今日はゴールデン・サンデー。その心配はない。明日朝は枝草刈りもないので何時に起きてもよし。つまり夜更かしもオーケー。
 そんな今日は枝草刈りから始まる。先日の降雪の結果、庭の雑木の枝がダイナミックに折れ、落下。計3本。平日は仕事で忙しく手が回らず、ようやく今日になって処分する模様。細い枝をノコギリで切断し、太い枝は面倒なので家の裏手にぶん投げる。
 結果、45L燃えるゴミ袋で5袋分。中々骨が折れる作業だったが、無事終了。布団を干し、トイレと部屋を掃除して『やるべきこと』完了。今日はさらに用事がある。休日出勤である。といっても、工場の点検や軽作業なので1時間弱で終わる。
 そこそこの緊張感をもって仕事を終えて、駅前に走る。何故、走るのか。ウンコが、肛門という名の検問所に渋滞中なのだ。最寄りのデパートへ行く。個室が埋まっている。糞が。仕方ないと、駅直結の商業施設へ参る。
 西側のトイレ。個室がすべて埋まっている。嘘だろ。
 東側のトイレ。個室がすべて埋まっている。莫迦な。
 この界隈はウンコマンの住処なのか。肛門のウンコが暴動を起こしている。2階のトイレで事なきを得る。ミッション・コンプリート。個室の埋まり方が、新宿マルイ・アネックス並であり、危うくウンコ難民として大惨事になるところであった。
 漏らしたケースを想像してみよう。買い物をすべてキャンセルし、人混みを避けて、歩いて20分くらいの距離を30分ぐらいかけて、哀しい思いとウンコさんとともに帰宅するだろう。糞みたいなムードで、汚れたパンツを処分。或る意味「ゴールデン・サンデー」である。くわばらくわばら。
 無事帰宅し、昨日の酒盛りのアテの残り、宮崎とり源鶏炭火焼の残りが昼食である。つい、クラフトビール2本も呑んでしまう。昼から呑むビールは最高である。休みだからこそできる贅沢であり、その液体の色はゴールデン。幸せの色だ。その後、実況パワフルプロ野球の栄光ナインを平日回せなかった分、ぶん回して、その後は読書タイム。
 そして近所の自動販売機へ赴く。
 私には習慣がある。帰宅し、財布に入っている10円玉を枕元にばら撒いておく。そこそこ溜まったら、自動販売機へ赴くのだ。最近値上がりして、120円と130円が主力になり60枚超の10円玉を投入し、飲料を5本購入する。得をしているわけじゃないが、してるような気がする。不思議と幸せな気分となる。珍しい1本を購入した。私は水か、お茶か、無糖のコーヒーしか買わないのだが、それは糖分たっぷりなヤツ。
 その名を『マックスコーヒー』という。
 黄色と焦げ茶色を用いたパッケージがお馴染みのアレ。
 コカ・コーライーストジャパンプロダクツ等が製造、コカ・コーラカスタマーマーケティングが販売しているコーヒー飲料である。
 正式名称は「ジョージア・マックスコーヒー」で、愛称に「マッ缶」「マッコー」「ちばらぎコーヒー」がある。原料のうち乳成分に多量の加糖練乳(コンデンスト・ミルク)を使用しており、甘味が強い。味わいはカフェ・オ・レや既存のコーヒー牛乳と異なり、さらに甘味を増したような味わいである。かつては千葉県・茨城県・栃木県を中心とした地域で限定販売されていた商品で、近年は販売地域が広がっており、2009年からは正式に全国販売が開始された。
 ちなみにマックスコーヒーに関する登録商標は株式会社鈴木コーヒーが保有しており、同社の使用許諾下で、製造・販売が行われている。
 と、豆知識を披露したところで、テレビ画面には『ベスコングルメ』が映っている。風呂もそろそろ焚ける。夕食は先週、体調不良により逃したメバチマグロの切り落としと、白米である。
 こうして日曜日の夜が更けていく。
 明日も休み、世界が平和でありますように。なんてね。


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