私のサンデー・フィーリング

 ヤりたくないのにヤらなければならない、朝6時の草枝刈りは、青葉の季節で伸び放題であり、小一時間はかかる。
 草はむしると臭い。蚯蚓が右往左往する。日本と私が混迷を極める。その上、汗までかく。これからの季節、真夏に至っては、朝5時から始める必要がある。少しでも気温が低い時間でないと、汗が朝から大発汗で、作業着がぐっしょりなのだ。
 先を思いやられながら、トイレ掃除と部屋掃除をなんなくこなし、三日連続レザー製品のお手入れのラスボス、革靴二足をはじめる。
 ローファーとショートブーツ、浅草橋と南青山で買ったやーつ。手を油と靴墨に染めながら、塗っては拭き、塗っては拭き、磨いて磨き黒光りする我がローファーとショートブーツ。あまり履かないが、手入れは完璧。
 ゲームと読書を嗜んで、昼前になって干した布団をとりこんで、乾いたにおいに、昇天一歩手前の幸福感が迸る。
 楽しく開放的でグッドなサンデー。
 その勢いにのって、昨日の酒のアテを昼食とし、夕食と書籍を買いに行く。本屋に直行し、あれやこれやと、特定の目的がないなかで選定する。
 カゴを手に、あーでもない、こーでもない、これは違う、これは高すぎる、分厚い哲学書はカッコいいけどスルー。読んでる漫画の最新刊はマストで購入で、計4冊を買ったのだ。内容については明日の『週刊・我がヂレンマ』で紹介するとして、書店をでると、いきつけのスーパーへ足を向ける。
 空が怪しい灰色の空。
 さっさと買い物を済ませてしまおう。
 マグロの刺身は最近食べたから、明太子でいいや。5個から4個に減った、山崎製パンの薄皮アンパンも買っとこう。低脂肪牛乳と野菜ジュースと、ルイボスティーも追加して、会計完了。このスーパーは会計がスムーズなのでストレスフリーである。商品もお値打ち品から、珍しい商品まであり、飯の買い物はほとんど、ココ。
 帰りのバスに乗車。
 途中、老夫婦が乗り込んでくる。後方の二人掛けの席にいた私は席をたつと、お婆さんは後方に、お爺さんは「前のほうにしろ」と譲らない。お婆さんは「大丈夫よ」と譲らない。バスが動きだそうとしたとき、お婆さんが転倒した。何事もなかったようだが、私はつい「わっ」と声がでた。
 なぜだか、この世代の夫婦はお爺さんが拘り強めの、やや支配的な雰囲気をもっている。男は外で働き、女は家を守る。その、ど真ん中世代なのか。
 そんな事を思っていると、自宅近くの停留所で下車。
 丁度、雨がぽつり。足早に自宅へダッシュ。つくやいなや、購入した書籍を本棚に並べ、コールドシャワーを危機感を抱きつつ浴び、コミックの新刊(明日、紹介)を読破。薄皮アンパンを頬張りながら、ネットサーフィンからの読書。
 そして、日曜日の夕方がやってきた。
 月曜日が侵略しにやってきた。解放的な昼頃まではともかく、午後はまさに昼下がりでそれはダダ下がり。それを誤魔化すように、昼寝。
 目覚めは憂鬱そのもの。時刻は午後5時。もう日曜日は終わってしまうのだと。嗚呼、嫌だ、嫌だ、嫌だ。
 月曜日が不気味な笑顔で手招きしている。身体が拒否しても、時間は止まることは無い。
 よし、noteを書こう。
 書きだしてしばらくし、シャワーを浴びてリフレッシュ。風呂を焚きはじめて、noteの執筆を再開。現在、『ベスコングルメ 一流芸能人が愛する町中華』が放送中。
『兆徳』さんの、揚げ餃子と玉子チャーハン(塩味)。
 美味そう。スゲー、パラパラの黄金チャーハン。特製餡がたっぷりかかった揚げ餃子、いいな中華。しかし、私の夕食は明太子。母親が生きていたころ、手作り料理が並んでいたころは、こんな夕食は有り得なかった。
 一人暮らしだからこその、「これでいいや」な夕食。これでいいのだ。
 ああ、腹減った。
 風呂に入って、明太子で白米くって、ネットサーフィンして読書か。
 いいじゃない。悪くない。私の日曜日の夜。
 結局はそこそこ気分よく眠りについて、月曜日を迎えるのだ。
「これが、私のサンデー・フィーリング」
 千葉に引きこもった日曜日、来週の土曜日は新宿へ行く。
 映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』を観にいくのだ。それを楽しみに、明日から、ガンバロー!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?