自分の本性 私は△△な〇〇だった

こんにちは南仙台の父です。
今回は自分の本性という話題です。
皆さんは自分の本性を知っているでしょうか?
よく、素の自分という話がありますが、素の自分と本性とは似て非なる
ものです。
本性は自分では残念ながら見ることができません。
そんな自分では見られない自分の本性を私は知ってしまいました。
今回は私のとっても残念な本性についてのお話です。

①私が本性を知るきっかけ
 私は昨年の秋に国の指定難病に罹患しました。
 病気が発病した頃の話になりますが、小さな診療所から指示を受けて
 、私は専門病院を受診することになりました。
 とても混雑する病院なので、電車に乗って病院に一人で出かけました
 が、受付を済ませて時間がかなりあったので病院を出ることにしまし
 た。
 11月初旬の天気が良い日でしたが、病気の影響で歩道を歩いている時
 に転んでしまいました。
 何とか立ち上がろうとしますが病気の影響で立ち上がることができま
 せんでした。
 そうこうしているうちに・・・、記憶がなくなってしまいました。
 突発性健忘症になってしまったのでした・・・。
 (突発性健忘症はすいませんがwebでポチッと調べてください。)
 その後、私は記憶を失くしていますが、意識や体は動いておりました。
 ここからは家内と息子から聞いた話になります。
 私から何度も電話があったそうで、その日は平日でしたが息子も学校
 が休みだったこともあって家内と家で昼食を食べていたそうです。
 私の様子がどうも変で、認知症の老人のように同じことばかりを話し
 ていたそうです。(電話をかける度に同じ話だったそうです。)
 自分が転んだこと、どうしてここにいるのかわからないこと、そうい
 ったことを何度も話しているので、様子が変だということで家内と息
 子は昼食もそこそこにタクシーに乗って私がいるという現場に向かう
 ことにしました。
 家内と息子がタクシーで現場に着くと私がコンビニの駐車場にいて、
 「えっ、何しに来たの~?。」とそれが第一声だったそうです。
 (こいつ、自分が病院に行ったことを覚えてないぞ。)
 「なんかさぁ、転んじゃったみたいで、肩が痛いんだけどさぁ。」
 (いつもと違うし、頭打っちゃったんじゃないのか?)
 とりあえず、家内と息子は私を病院に連れ戻し、診察を受けさせよう
 としたそうです。(私は全く覚えておりません。)
 MRIなど検査を受け、診察も終えて病院を出ましたが、私が肩が痛い
 ということで、その病院の近くにある外科診療所に連れていかれたそ
 うです。(私は全く覚えておりません。)
 その外科でも診察を受けて、特に骨折や酷い打撲などもなかったので
 、簡単な処置だけされて診療所を出たそうです。
 家内と息子の話では同じ話ばかりしていること、転んだとは言ってい
 るがどうやって転んだかわからないこと、見た感じ単なるバカでとに
 かく明るく大声で言いたいことを話していたそうです。
 理性や知性は全く感じられませんが、怒ったり、怒鳴ったり、泣き喚
 いたり、暴れたりはせず、ひたすら明るく言いたいことを言っていた
 そうです。(私は全く覚えておりません。)
 その後、夕方になったので食事をしてから帰宅しようということで、
 近くにあるマックに私を連れて入ったそうです。
 「マックってさぁ、うまいもんが何もないんだよな、何食っても同じ
 なんだよな。」ただただ明るく大声でカウンターの前でしゃべる私が
 いたそうです。(私は全く覚えておりません。)
 「しょーがないなぁ、フィレオフィッシュでも食っとくか。」
 無邪気に大声でカウンター越しに話す私を見て、家内も息子もとにか
 くドン引きするしかありません。(私は全く覚えておりません。)
 その後、フィレオフィッシュを食べている段階で私の記憶が戻ってき
 て、本来の私の状態に戻りました。
 家内と息子はそれまでの出来事を説明しますが、私には全く理解もで
 きません。
 突発性健忘症なので記憶が戻ることはありませんが、その間は自分の
 意識もありませんので、医学的に言うと感情や知識などを司る脳の部
 分は使われず、本能で動いている生物がそこにいる状態になるのだそ
 うです。
 つまり、知性や理性もない本性の状態がそこに現れていたのでした。
 そうです、私の本性は天真爛漫で、ただただ明るいバカだったのです。
 とにかくよかったのは、本性になったところで暴れたり、怒ったり、
 泣き喚いたりすることもなく、無邪気なバカだったことでした。
 もっとよかったのは、本性がスケベでセクハラ大王ではなかったこと
 でした。(もしこうだったら救いようがありませんから。)
 家内と息子の話では困ったのは思ったことを明るく無邪気に大声で話
 ことだけで、それ以外は特に何もなかったようです。(よかった。)
 コンビニやマックでは大変だったみたいですが、単なる明るいバカな
 ので大騒ぎになることはなかったそうでした。(私は覚えてません。)
 今でもその時の話が話題になることもありますが、家内と息子に心底
 馬鹿にされるだけで、単なる笑い話になっているのがせめてもの救い
 だといえます。(私は全く覚えていません。)
 私の本性は「天真爛漫な明るいバカ」でございました。

②私の本性が天真爛漫な明るいバカであることを確信した出来事
 私が自分の本性を確信した出来事が今年ありました。
 今年の8月に新型コロナウイルスに罹患してしまい、私が免疫疾患であ
 ることからホテル療養を行うことになったのでした。
 ホテルに入ってからしばらくした夜のことでした。
 そのホテルは建物自体は新しいのですが、霊の通り道的な場所にあるこ
 とから毎日部屋の中を通っていくので、面倒だから電気を全部点けた状
 態で毎日寝ておりました。
 ある夜のことです。
 ふと目が醒めたところで突然、魂だけが遠い別の場所に連れていかれる
 感じになりました。
 しばらく歩いていると二人の若い女性が歩いていました。
 一人は私の前を歩き、もう一人が私の左横を歩いていました。
 二人とも同じ背格好で、二十歳くらいの東欧系の女性のようでした。
 前を歩く女性が私の方に右手を差し出してきました。
 「ん、これに手を触れたら連れていかれちゃうやつだな・・・。」
 詳しい説明は省略しますが、この二人は私が死後に魂が還る場所に住む
 者たちのようでした。
 つまり、私の本当の仲間のようなもの、でした。
 「あれ、ふつうはお迎えにくることなんてないはずなんだけど・・・。
 待てよ、何か向こう側で(私を)連れていきたい理由でもあるのか?」
 とりあえず手に触れてしまっては最後、連れて行かれてしまうので、手
 を出すことはしませんでした。
 そうしたら、私の左横を歩く女性が私に話しかけてきました。
 「私たちって、バカだからさぁ・・・。」
 「えっ、やっぱり、バカって言ってるから仲間じゃん・・・。」
 よかった、手に触れなくて・・・。
 死後には死者の魂は旅を続け、自分の帰るべき場所に戻っていき、そこ
 には自分と同じ人(魂)がいて、自分を迎えてくれるという話があり、
 まさに自分の魂の本質がバカだったということがわかった訳です。
 この二人の女性は俗にいうところの幽霊ではなく、怨みとか憎しみとか
 、そういった感情は全く持っておらず、怖さや不気味さもありません。
 たぶん、普通に明るい無邪気なバカだったのでした。
 そうこうするうちに私も解放されて、元のホテルのベットに戻されてい
 ました。
 「そうか、やっぱり俺って単なる明るいバカだったんだな、よかった。」
 確信が安心に変わり、自分の本質が人畜無害だったことに安堵しました。
 死後には天国も地獄もなく、魂が還る場所だけがあり、それは小さな集
 落のようなものだそうです。
 ただ、現世の暮らし方によっては帰るのに何十年も何百年もかかったり
 、現世に思い残したことがある人や物欲・権威欲・承認欲求が強過ぎる
 人は帰ることもできずに現世を彷徨い続ける、幽霊になっちゃうんだそ
 うでした。
 私の場合は単なるバカですからね、迷わず帰っちゃうんじゃないでしょ
 うか・・・。

 なかなか、自分では自分の本性なんて見ることはできません。
 最近は占い師の仕事でもツインソウルとか、魂についての質問などを受
 けることがあります。
 でも、私の体験談なんかしたらちっともつまんないですよね。
 残念ながら天国も地獄もなく、魂にも上下のランクもありません。
 悪い事をしたからって地獄に堕ちることはありませんが、自分の帰るべ
 き場所にはなかなか帰ることができないみたいです。
 喧嘩早い人は喧嘩早い霊の場所に還り、優しい人は優しい霊の場所に還
 るのでしょう。
 人間は知識や情報などで成長し、本性を知性や理性で覆い隠して生きて
 いるようです。
 よく、お酒を飲むと本性が出るとも言われていますが、普段は大人しい
 人が暴力的に豹変したりしますよね。
 皆さんもどんなことで自分の本性が人に見られるかもしれませんよ。

 

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