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「動物のお医者さん」(「動物のお医者さん」との出会い2)

「動物のお医者さん」

大学時代にこのマンガに出会い、マンガの連載中に獣医学部の学生だったこともあり、親近感を感じていました。
当時の獣医学部の大学生活についても織り交ぜながら、「動物のお医者さん」の思い出を振り返ってみたいと思います。


前回はこちら


三年生になると、学生たちはそれぞれ自分が所属する研究室を選びます。
その研究室に拠点を置いて学生生活を過ごし、卒業論文のための研究のテーマも決まります。

私はもともと動物病院で働きたいと思って獣医学部に入学したので、臨床系の研究室を希望。

私が進学した大学は、当時はまだ臨床系の研究室はそれ程人気がありませんでした。
どちらかというと基礎研究に重きを置いているような校風だったんです。

そんな事情も相まって、揉めることもなくすんなりと希望通りの臨床系の研究室に所属することができました!

大学には附属の動物病院があるのですが、当時の名前は、

「○○大学附属家畜病院

そう、まだ「家畜病院」だった時代です。
まだまだ外で飼われている子も多かったですしね。

私が所属した研究室は、その動物病院で内科を担当している研究室でした。

ちなみに今は

「○○大学動物医療センター

とカッコ良い名前に改名されています。

研究室に所属すると、その部屋に自分の机がもらえるんですよ。
自分の居場所ができたようで、いよいよ獣医学部の学生らしくなったというか、大人になったというか・・・
ワクワクしたのを思い出しました。

ただし、三年生はまだまだ色々な授業を受けなくてはならないので、ほとんど研究室にはいないんですけどね。


* * *

研究室に初めて顔を出した日、何故だか少し違和感が・・・

大学の研究室というと、本棚に専門書がびっしり並んでいると思いきや・・・

もちろん本棚には専門書がびっしり並んでいたのですが、その一角に、「花とゆめ」がずらっと並んでいたのでした。

そう、少女漫画雑誌の「花とゆめ」が。

なんと、私が所属した研究室は「動物のお医者さん」の主人公、西根公輝(にしねまさき)・通称「ハムテル」が所属している研究室のモデルとなった研究室だったのです!

作者の佐々木倫子さんが何度か取材にも来られていたそうです。

その関係もあって、動物のお医者さんが連載されている「花とゆめ」の雑誌が毎号送られてきていたのでした。

研究室の先輩は優しい方たちばかりで、すぐに研究室での生活にも慣れることができました。
そんな先輩方が口をそろえておっしゃった事が、

動物のお医者さん、面白いから読んだ方が良いよ。」

でした。

先輩たちは何度か取材に協力されていたので、「動物のお医者さん」について、色々教えてくださいました。

・主人公の直属の教授、漆原教授の容姿のモデルはうちの研究室の教授であること。

単行本の1巻の最後に、「Making of 動物のお医者さん」というコーナーがあります。
私が教えていただいていた教授が描かれています。
雰囲気やお顔がそっくりです。

・漆原教授のアフリカ好きなどのキャラクターは、公衆衛生学教室の教授がモデルであること。
(私たちは、研究室の事を「○○研究室」ではなく、「○○教室」と呼んでいました)

・ハムテルの先輩、菱沼聖子さんのモデルになった先輩が実際にいらっしゃること。

・・・などなど

佐々木倫子さんはとても丁寧に取材されていて、学生生活や試験内容などもとても忠実に、かつ面白く描かれているとのことでした。

これだけ皆さんに進められると、読みたくなりますよねぇ。
で、この後本格的に「動物のお医者さん」を読み始めることになるのでした。

「動物のお医者さん」との出会い・・・おわり

* * *

Making of 動物のお医者さんを見ていると、以前記事にした、ばんえい競馬のばん馬の心電図のことが載っていました。

改めて読み返してみると色々思い出しましてきますね

その時の記事はこちらです


今回、朱祥さんのおかげで久しぶりに動物のお医者さんを読み直してみようと思いました。
マンガの内容と当時の学生生活の思い出がリンクすることも多く、当時の記憶をたどりながら紹介していこうと思います。

不定期になると思いますが、「動物のお医者さん」シリーズもよろしければお付き合いください!


ちなみに、見出しの写真の右端に見切れているマンガ
いとしのムーコ
も面白いですよ。

柴犬好きの方、一度お試しあれ!!

私は関東圏に住んでいないので見てないですが、テレビ東京でアニメ化されたらしいです。

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