電流の向き

おおまかに私は電気屋です。
店主という訳ではなく、分野ですかね。
ネット世界では校正されない情報が満ちあふれています。
公的なメディアから発信される記事に
「6000ボルトもの電気が流れる電線に接触し…」
などという電圧と電流を混同しているモノがいまだに見受けられます。
また細かいことを。。。
ハイ、確かに日常生活では大した間違いではないですね。

間違いといえば、電流の向きですか。決まったものだから
仕方がないのですが電圧の単位ボルトの由来のボルタという
18世紀ごろの科学者が決めたものと言われています。
電池をはじめて作った偉人です。
そのあと、電子というモノが見つかります。
高校の理科の実験で陰極線管で電子の流れ・向きが目視できます。
遮ると影ができる。
ブラウン管テレビの世代でないとピンとこないかもしれません。

そうですね。電子はマイナスからプラスの方向に流れます。
最初に決まった電流は、プラスからマイナスへ向かって流れます。
電子の流れる向きを電流の方向と同じにすればいいんじゃね?
と疑問がわきます。

仮に実行すると既存の知識を持った人たちに混乱を与えます。
プラスとマイナスが逆になるのですから。電気、磁気の世界、
さらには量子力学や素粒子の学問にも影響します。
学術を極めている人や研究者なら、思考の切り換えは早いかも
しれませんね。

科学の歴史からいろいろな法則や公式が発見されました。
実は○○だったらなぁ。ってことは結構ありますね。

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