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必要な「嘘」

「時には嘘をつくことも必要だ。」
社会人になってから何度もそう言われてきた。バカ真面目に全部に正直に向き合うことが必ずしも正解ではないということ。売れる営業マンは嘘が上手い、なんて言葉も嫌になるほど聞いた。

「嘘」は悪だとされるこの世界でも、時に「必要な嘘」があるということに、大人になるにつれ気づかされた。それは人を傷つけないための嘘。人を守るための嘘だ。それ以外は必要のない嘘だと思っている。

24年間の人生で、たった一度だけ、今後も一生心の奥底から消えることはないだろうな、という「裏切られた」経験がある。もう二度とあんな思いはしたくないし、思い出すだけでいまだに胸がきゅっと苦しくなる。「嘘」をついてほしかった。馬鹿正直に全てを伝えることが、必ずしも人を守ることにはならないのだと、あの時痛感した。きっと、伝える側にとって自分が少しでも善人でいられるための最善の振る舞いだったにちがいない。自分は正直に悪を包み隠すことなく全てを話した、これでスッキリだと。でもその正直は、私にとっては刃物でしかなく、グサグサと心臓に突き刺さった。いわゆるエゴといわれるもの。自分自身もエゴで誰かを傷つけていないだろうか、少し不安になる。相手を思いやり、必要な嘘を選択することは、そんなに簡単なことじゃない。何が悪とされる嘘で、何が必要な嘘か。うーん、やっぱり難しい。人を傷つけないために、必要な嘘を自分自身で選択すること、綺麗に嘘をつくことも少しずつ身につけたいけれど、やっぱりどこかにありのままの自分を曝け出す素直さも、私は忘れたくはない。

明日から現職の展示会!気合いで乗り切れ!!朝来るな!爪可愛い、、

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