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【詩】一日

何気ない朝
カーテンを開けたら
眩しい日差しに目を閉じた
テーブルには珈琲そして
ロールパンを片手に
テレビのチャンネルを回す
いつものキャスターさんが
夕方の雨を
知らせ
その後に流れる
暗いニュースが
次から次へと流れていった
そうしている間に家を出る時間になり
慌ててリュックサックに荷物を積める
その傍らでまだつけっぱなしのテレビが
今日のラッキーアイテムを知らせていた
占いの順位なんて気にしていないつもりだけど
今日は少しだけついてない日かもしれないなんて
そんな事を考えてたら「行ってきます」も言わず
駅まで颯爽と自転車を飛ばした
そして夕方には予報通り雨が降って
折り畳み傘を持っていない君を
家まで送り 「また明日」と
いつもと同じ 挨拶を交わした
この日々は一体 いつ迄続くだろう
もう少しだけ 終わらないで
こんな毎日が 結局好きで
この儚さが 素敵だと
そんな風に 思うから


※追記
この詩に
随分、くだらない仕掛けを致しました。
ほんの少しの仕掛けを
見つけていただければ幸いです。
 

(詩を中央揃えにした際に、人が浮き出るように構成しました。
朝から晩までの時間軸を全身で受けている事が伝われば幸いです…)


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