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月末に音楽。

月末だ。時が過ぎるのは本当に早い。
期待と不安でいっぱいの新生活。慌ただしく毎日を過ごし、気づけば1ヶ月が過ぎていた。

月末は、1ヶ月を振り返るのに良い節目だと思う。
スマホのカレンダーを眺めながら、楽しかった出来事を振り返って思い出し笑いをしたり、頑張ったことをまじめに考えるふりをしたりする。

これがわたしにとって、毎月の恒例行事だ。バレンタインやハロウィンには興味がないが、この行事は毎月欠かさず取り組んでいる。

ぐちゃぐちゃになった部屋を掃除するように、自分の気持ちがきれいに整理された感覚になるのが好きだ。
自分の感情や記憶を清算することで、まっさらな気持ちで新しい1ヶ月を迎えることができる。

わたしは自分を褒めるのが得意な方だ。
ハロウィンのあとは、道路に散乱したゴミやイカれたイベント特有の虚無感が残るが、わたしの恒例行事は晴れやかな気分で終わることが多い。


先日、友だちに月末の過ごし方について尋ねてみた。
彼を一言で表すと、「整っている」人だ。いつも清潔感があり、自分の目標を明確に持っている。
そんな彼が月末にやっていることの1つが、「今月の一曲を決める」ことらしい。

それは、1ヶ月を振り返って最も印象に残っている一曲を決め、専用のプレイリストに入れるというものだ。
つまり、自分にとっての「思い出プレイリスト」をつくるのだ。
彼はこの恒例行事を2年以上前からやっており、プレイリストにはすでに20以上の曲が入っていた。

音楽と感情は密接に結びついている。
だから、その曲を聴くと、当時の思い出が鮮明に蘇る。
自分が辛かったときによく聴いていた歌は、たとえポップで明るい歌であったとしても、聴くたびに当時を思い出して胸がギュッとなる。

一ヶ月の振り返りというのは、人によっては意識が高い感じがしてハードルが高く感じるかもしれない。
しかし、毎月一番印象に残った曲を一曲決めるのであれば、楽しみながら一ヶ月の振り返りができるだろう。
そして、自分が選んだマイプレイリストを通して、いつでも当時の気持ちを思い出すことができる。

わたしも「思い出プレイリスト」を作った。
まだ一曲しか入っていない、今は殺風景なプレイリストだ。
このプレイリストが少しずつ満たされていくように、わたしも少しずつ大きな人間になりたいと願う。

来月は、どんな曲に出会えるだろうか。
来月は、どんな感情を経験するだろうか。
来月は、どんな思い出を創れるだろうか。

ただ1つ明確なことは、今明日へ向かって晴れやかな気持ちでいるということだ。

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