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家族は味方?

心休まるところのない実家で育った私は、結婚によってようやく安息の場を得たと思っていた。例え、夫が10人きょうだいの9番目で、しょっちゅう大人数で集まって気疲れしても、二人になれば安心。思った通りのことを言っていい。

時が経ち、今は一女一男の両親となったが、基本的に我が家はとても仲良し家族だ。と先日までは思っていた。「人生は戦いだ」「家族以外は信じられない、他人はみんな敵!」と日頃から公言していた私。先日、「自分で入りたいと言って入会したスポーツジムになぜ行かないのか⁈お金がもったいないじゃないか!」という至極もっともな意見を、娘(姉)が息子(弟)にした。これに息子が猛反発。「僕が『行きたくない』という理由で行ってないと思うの⁈」と珍しく怒鳴って、自室にこもってしまった。娘の主張は正論だ。ただし、息子はこの6年以上鬱病を患い、内服治療中だ。学校にも行けない、仕事もちろんしていない。非病人の理屈は、そのままは通じない。行こうと思うんだけど気力が出ない、とか、更衣室で、ノーマスクで着替えるのが、感染症をもらってしまいそうで怖い、とか、そんな理由なんだろう。

ここ数日、仲良しだった姉弟は、ギクシャクしている。せっかく仲良し家族、仲良くきょうだい、だと自負していたのに。「仲良し」なんて、努力しないと、一瞬にして崩れるんだ。家族であっても変貌してしまうかもしれない。家族も結局のところは信じられない。自分以外はみんな敵なのか…。

当初「私間違ったこと言ってないよね⁈」というスタンスだった娘も、弟がずっとぎこちない態度なのを見て、困っている。「言ったことは正しかった思うけど、言い方がちょっとキツすぎたよね?」と言い含める。「普通そうでしょ⁉︎って思ったけど、弟に『普通』を求めてはいけないのか…」と、娘。親は、いつまでもは生きていられない。なんとか折り合いをつけて、わかり合ってやっていってはくれまいか?子どもたちよ。。

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