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百々子先生へ

家族全員、特に息子が大変お世話になり、本当にありがとうございます。
もうずっと以前からお気づきだと思いますが、私は精神発達に歪みがあり、正式に診断を受けたことはありませんが、おそらくアスペルガー寄りの発達障害だと思います。両親とも発達障害で、娘への愛情はあったのだと思いますが、愛情表現が下手な人たちで、私もこんな性格になってしまいました。
私なりに、一生懸命医師の仕事をし、妻・母の役目を務めてきました。とりわけ子どもに対しては、本当に全力で努力してきたのに、息子は気胸の手術をきっかけとして鬱病になり大学へも行けず、私もそれを追いかけるように鬱病になり、もう抗うつ剤を飲んで6年になります。息子は、小さい頃から診て下さってきた先生をとてもお慕いしており、歯のことで何かあると「百々子先生に診てもらいたい。ももちゃん先生(うちではみんなそう呼んでいます)のところへ行く!」と申します。本来矯正歯科のお仕事なのに、申し訳ありません。
息子が未だになにものにもなれていないことは、私にとって大きな心の傷で、息子が痛い思い、つらい思いをするとことのほか私もつらいですし、つい、「あの時ああすればよかったのではないか」「あんなことをしなければよかったのではないか」と、悔やんだり、何かのせいにしたくなってしまいます。今まで百々子先生に、失礼な物言いをして、本当にごめんなさい。これからも友人としてよろしくお願いします、とは、申し訳なくてとても言えませんが、どうか特に息子だけは、これからも時々診てやっていただけますでしょうか。

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