格ゲーは衰退しました

 などと安易に口にすると確反喰らう気がしますけど、個人的に格ゲーは衰退したと思ってます。衰退というよりも、異常だったブームが終わっただけという方が正しいと思いますが。
 その理由に関して、精密な操作を要求するゲームシステムや、(恐らくは)中級者による初心者狩りなどが挙げられていると思いますが、主な原因はもっと別のところにあるように感じました。わたしの考える要因は、格ゲーに触れる機会が減ったためです。
 わたしが格ゲー全盛期だったと思っている90年代後半から2000年ごろは、あちこちにゲームセンターがあり、そこには学校帰りや仕事帰りに客が数多く遊んでいました。
 ところがハードウェアの進歩はすさまじく、家庭用のゲーム機やPCで、当時では想像もできなかったようなゲームが当たり前に遊べるようになりました。それどころか、手軽に遊ぶならスマホで充分といった有様です。
 そうなれば当然、学校帰りにゲームセンターに行く事は減りますし、ゲームセンターとしても家庭で遊べるゲームタイトルを並べていてもインカムが期待できません。クレーンゲームやメダルゲーム、そしてプリントシール機がメインになってしまうのも仕方のない事でしょう。そして、このような専用筐体を置ける大型店舗以外には生き残りの厳しい状況となり、ゲームセンターの数も減っていきます。
 そして家庭用ゲームでも、先ほども言ったハードウェアの進歩により様々なゲームジャンルが登場しました。要するに娯楽の細分化です。細分化された娯楽の中の一分野であるゲームの中で、さらなる細分化をしたというわけです。
 このような状況で、新規プレイヤーとして格ゲーに触れ、複雑で精密な動作を要求するゲームシステムや、オンラインでの初心者狩りにめげずに定着する人は、そう多くないのではないでしょうか。ブームであれば「みんながやっているから」という理由で遊ぶ人も期待できたわけですが、それも難しい状況です。

 そういった理由で、衰退してしまったと勝手に思っている格闘ゲームですが、ゲームそのものの完成度はかなり上がっていると思います。グラフィックも綺麗ですし、アップデートでバランスも調整可能です。もちろん、対戦相手はオンラインでいくらでも見つかるでしょう。


 かつてない完成度で熱い駆け引きを楽しめる格闘ゲーム、みなさんもその奥深い世界に触れてみませんか?わたしは全然やっていませんが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?