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音楽フェスのシンプルな楽しみかたや気にかかる2点について

今日は音楽フェスティバル(通称フェス)に参加してきた。岡山の方で西日本豪雨への復興を願って開催された「2022桃太郎フェス」に参加して、アーティストの情熱や魂のこもる歌声に心を揺さぶられた。フェスは音楽が好きな人達が集まる祭典だが、音楽は好きだけど「まつりごと」があまり好きではない(=人混みや混雑を避けたい)人が多いはずだ。そこで、フェスに行くことで”音楽好き”が何を楽しんでいるのかを少しお伝えしたい。

1つ目は自分の知らないアーティストが知れることだ。私はこれに尽きる。ネット配信で見つけることも可能だが、アーティストを知る良いきっかけは聴こえてくる歌声や演奏、メロディが今の心境と深くマッチしたときだ。ネットで検索してその時はさらっと聞き流す程度だが、フェス内ではアーティストの演奏がステージからバックグラウンド再生されているように聴こえてくる。聴きたいと思える曲はそこから拾っていけば間違いない。なぜなら、自分が直感的に瞬間的に「良いな」と思えた曲だからだ。まずはタイムテーブルをチェックして注目したいアーティストを観てその日のスケジュールをイメージしておくのも良い。

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2つ目はアーティストの”人となり”が知れることだ。1つ目と重なるが、ライブ中はアーティストのMCが入る。曲と曲の間に挟むトークタイムがあり、主にボーカルが観客席に声をかけ、会場の盛り上がりを確認したり、メンバー紹介を行う。アーティストもライブ中はこのMCにも力が入っており、初見の人とどのようにコミュニケーションしていくか頭の中で考えて話す人もいれば、感情の赴くまま笑ったり、叫んだりする人もいて様々だ。あなたが観客席にいた場合、目の前にどんな性格のアーティストが歌っていると嬉しいだろうか。”人となり”がわかるとその人の曲や歌声を聴いてみたくなるのが自然だ。フェスは音楽と人となりの両方の情報を速やかにインプットできるのだ。

3つ目は遠くから音楽を眺めるだけで良いところだ。ライブに行くとどうしてもアーティストに向き合うことに慣れない間は疲れを感じることもあるが、フェス中は自分の好きなタイミングで食事や水分補給やお手洗いを済ませることができる。その間はアーティストが舞台上で演奏しているが、舞台横には通常巨大スクリーンが設けてある事が多く、本人の表情や演奏も見れるため、慌てる必要もない。アーティストのタイムテーブルの順番で自分の好きなアーティストを探して、その時間に集中してライブを観る。それ以外はフェスというお祭りを楽しむ。またそれも楽しいものだ。

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ここからはフェスに行く前の注意点と気にかかるところを少しお伝えする。まず一番に抑えたいのが、熱中症と日焼け対策はしっかりとだ。フェスは1日中開催されることが多く、昼間は太陽サンサンの中でライブを観ることも多くなる。今が10月の後半でも、私の今いるこの地域では25℃以上を超える夏日だ。スタンド席や舞台の前の席は光を遮るものもないので、ライブ見たさに席から外れられなくなるだろう。毎年熱中症で沢山の方が救急車で運ばれるケースも多いから、水分補給はこまめに行い、無理をせずに楽しむことが第一だ

2つ目はやはり人の混雑が避けられないことだ。フェスといえば音楽の祭典。沢山のアーティストが集まってくるため、各々のファンも沢山集まって会場は人混みで溢れていることが多い。たとえ無理をせずに休もうとも、同じ考えを持つ方で木陰やベンチには人が集っているだろう。感染症を気にする世の中なのに、距離感を測ることなどが到底できかねてしまう。楽しむことと気を遣うことを天秤にかける場面が増えて、逆に疲弊してしまっては今後のフェスへの印象も悪い。混雑がそもそも好きではない方には先に伝えておきたかった点の1つだ。

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3つ目はフェスに行く人数についてだ。一人で行く楽しさももちろんある。が出来れば友人や恋人、家族を誘って見に行くことをおすすめしたい。私はフェスもコンサート(アーティストが単体で行う)も一人で楽しんだ経験もあり、逆にそれがアーティスト自身に向き合う時間も増えて良かったときもある。しかし、フェスではアーティストの出番待ちで時間が間延びする場合も多く、その間の熱量は誰とも共感できないことも多い。同じフェス仲間として、他人を巻き込んで楽しむ方もいるが、だいたいはSNSタグ付けで呟いていればリスクを負わなくても済むし、あえて周りを巻き込む人は殆どいないだろう。

昨晩での実体験になるが、フェスの終わりにでも一緒にお茶したり、ご飯したりする仲間がいると話はおおいに盛り上がった。そこで一番良く出るのが「どれが一番良かった?(印象に残るアーティストだった?)」と一人のリアルな呟きである。そうすると、一緒に同じ時間を共有していた友人や恋人、家族からのリアルな声が聴こえてくる。「〇〇の歌声が良かった。」「盛り上げ方やパフォーマンスにぐっと来た。」「あの一曲目の歌詞に心が響いた」と沢山の声に自分の心も揺さぶられてくる。まあ時には、お互いの価値観も合わないこともあるが、自分の知らなかったアーティストの魅力を引き出すきっかけにも繋がる。ぜひ参考にしてもらえれば幸いだ。また、フェスの盛り上がる季節が来るときまで一緒に音楽を楽しめる人が一人でも増えていると嬉しい。

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