VSRF感想まとめ

デュエル・マスターズVSRFを視聴した際に、特に印象に残った回の感想をふせったーで投稿したものを加筆・修正してまとめました。
アニメを視聴する前に、原作(漫画版)を履修していたため、そちらと比較しながら今後の展開を予想して大ハズレの結果に終わっているものもございますが悪しからず。初見の感想が知りたい方向け!

今後はVSシリーズ全体の総括やお気に入りのキャラクターについてもまとめていきたいと思っています。

各話感想


第8話 3人目のハムカツ団っ!?ヤムヤムのヤムカツ参上っ!(勝太vs意地悪)

・yummyのもじりじゃなくて病んでるからヤムカツなんだ!てっきりカレーパンヤムヤム……みたいな感じかと思っていた
・俺のために用意してくれたんじゃね!?って、それ本当?
第4話でNo.2が「D2フィールドの使用を許可する……」って言ってたから配布性なんだね
・あっ、意地悪くん、死んだわ……
・ここにゾンさんがいたら死亡フラグピコーンしてるやつ。「くくく、意地悪は我らレアキラーズの中でも最弱……」って言われちゃうよ
・果たして意地悪くん三度目の正直となるのか、二度あることは三度あるのか……(死亡フラグ、ピコーン!)
・これで意地悪くん味方になるのかな?プリキュアだったらそろそろ光堕ちキュアが出てくる頃だもんね(?)
・勝太vs意地悪、クソガキ同士のバトルだ
・喧嘩は同レベルの者同士でしか発生しないっていうからね
・「刺激が欲しけりゃくれてやる」の言い方、ツボ
・ごめん、意地悪くんなにも間違ってなかった……このカードはどう見ても意地悪くん専用だね
・「意地悪くんって水使いなのにどうやってドギラゴン出すの?」って思ったらこんな召喚の方法があるんだ!同じコストのクリーチャーを〜ってデュエマウスも似たようなことやってたもんね、その系統か
・自分が愛用してるから革命を警戒する描写細かい
・あちゃ〜これは意地悪くん戦犯だわ
・これで勝太もファイナル革命出来るね!
・「拙者も戦うでござる〜!」って可愛いね
・相手の大将に切り札を取り返されてるのにゲンコツ一発で住むのはむしろホワイトな組織だよしかもこれカモーネ(だよね?)が「何やってんだよ!」って怒っただけでバサラがやれ、って言ったわけじゃなさそうだね
・デュエマーランドが真っ黒だったから相対的にレアキラーズがホワイトに見える
・意地悪くん、もしかしてレジーナ枠(敵から味方になるかと思ったら敵組織のゴタゴタで味方にはならない)なの?

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第21話 レアキラーズ襲来っ!オレ達の学校を死守せよっ!(ルシファーvsバサラ)

VSRF14話(最高)→15〜20話(嵐の前の静けさ)→21〜22話(急展開)

現状、VSRF14話がベストバウトだけど、今回もなかなか面白い。 ここまでじっくり寝かせてからやっと本編が動く。

・まだ元気だった頃を知っているので、今のバサラは見ているだけで心配になる。デュエマーランド三幹部鍋パの約束を果たすまでどうか死なないでほしい。
・総力戦だからコジローも出るのか!コジローはギャグ回のせいで勝率が下がってるけど、まだ勝太とルシファーにしか負けてないから敵に回すと厄介!るるちゃんがミラクル起こすしかないかも。
・お前との約束=なら壊そうか、こんな世界──(原作の外伝より)のくだりかな。好きな人のためならなんでも出来る自分に酔っているというよりは、好きな人の願いを何でも叶えられる自分でありたいように見える。
・バサラがバイクに乗っている時のSEはカッコイイのに、レアキラーズが乗り込んでくる時のSEは、古き良きパラリラパラリラ。意地悪くんとゴンザブロー、コジローは中学生なので無免許運転確定。「俺達もバサラ様みたいにバイク乗り回したいです!」って意地悪くん辺りが言いそう。もしかして、バサラが直々に乗り方を指導してくれたのかな……さすがにそれはないか。
・意地悪くんは原作だとNo.9=レアキラーズの中では最弱なんだけど、構成員の中で唯一雄弁なので「やれ」とか言ってカッコつけるのも似合う。
・べんちゃんvsコジロー、レオvsゴンザブロー、カモーネvs委員長(カモーネ初登場回の冒頭でチラッと階段で伸びてるカットがあったような……)ぶっちゃけvsカイザー、ホカベンvs意地悪くんと、因縁のある者同士の対決になっていて芸が細かい。べんちゃんだけ荷が重い。
・味方陣営、No.2について何も知らない。視聴者もわからない……。
・ここで戦いに参加せず物陰からこちらを伺うかづらちゃんのカット。伏線だね。
・このタイミングで来るのはあの男しかいないよ。勝太とるるちゃんの危機に必ず駆けつける男、ルシファー。
・命を奪う覚悟も、失う覚悟も決めている。「汚れるのは僕の手だけでいい」面構えが違う。
・「おニューです!」と新衣装をお披露目するドレミちゃん。クリオネみたいで可愛い。
・ルシファーのドローバンクは毎回気合いが入ってて見応えがある。
・光文明はコストが重いので呪文をタダで使えるのは便利!
・バサラ、デュエマ中に頬の傷触りがち。最近まで気づいていなかったのですが、漫画版ではこの傷はなかった。
・自分の名前は名乗らないのに、カードの効果は解説してくれるんだ。
・「ダイナマイトかつデンジャラスな!」とか「デデンデンデンデンジャラスイッチ!」とか「イグニッショーン!」とか「ドキンドキンな鼓動、胸がダムダム」とか本人は大真面目なのはわかっているんだけどこの数秒間の台詞、字面だけでも面白い。
・この演出だとNo.2がバサラの記憶を改ざんしてる黒幕みたいだね。VSRのデュエマウスの捏造回想バトルを思い出す。漫画版を予習しているので、黒幕ではないとわかっていても胡散臭さが拭えない。漫画版は見ていて不安になるような悲壮感が漂っていた。

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第22話 死闘終演っ!約束のレクイエムっ!(ルシファーvsバサラ、バサラ回想)


・この戦い、ルシファーには勝算がある!勝太くんとるるちゃんの前で負けられないよね。
・あの約束を果たすまでバサラが"死ぬことはない"ってどういう意味なんだろう。禁断の敗北=死のルールにはなにか抜け穴がある?
・指揮者ってジュネ様(プリティーリズム)みたいでカッコイイよね。
・大義のためなら命を賭けられるルシファー。大事な者のくだりで、はじめに勝太・るるちゃん・ホカベンが映って、その後にるるちゃんだけアップになるカメラワークにこだわりを感じる。ルシファーにとって、るるちゃんは庇護の対象で、勝太は憧れの対象で大将という認識はブレない。
・バサラの頬についた傷を指差して、さも忘れたのかとでも言いたげなNo.2。

ここから回想シーン。

・No.2はバサラの走る姿に一目惚れ(?)したみたい。お前がNo.1になりたいならな、という言い回しでバサラを焚き付ける。No.2を自称するだけあって、相手の強みを引き出すのが上手い。マイルドな表現に置き換えると、やる気スイッチを押すのが上手いんだと思う。こんな胡散臭い奴を「No.2になりたいなんて変わったヤツだな」の一言で片付けるバサラは器が大きい。
・だけど、ちょっと待ってほしい。
No.2がバサラの走る姿に惹かれたのはわかる。ただ、父親が亡くなって、肩身のバイクと共に再出発を誓った瞬間にそのバイクを修理出来る人間が現れるって、ちょっと出来すぎている気がする。たまたまレース場で見かけた人の走る姿に惚れて、たまたまその人が人生のどん底に突き落とされた瞬間に居合わせるなんてことあるか?No.2のバサラへの気持ちを疑う気はないけれど、実はバサラの知らない何かがあった上であの場に来たんじゃないかな。
・例のオーナーが来てしまった。ここからは漫画で予習済みなので胸が痛い。勘弁してくれ。
・バサラの頬の傷はNo.2を庇った時についたもの……。バサラにとっては「自分にとって大切なもの(バイク、仲間)を傷つけようとする世界」の象徴なんだ。バサラの性格上、目の前で仲間がオイルになるより、自分が傷つく方がまだ精神的ダメージが軽減されていると思う。No.2のリアクション的に、自分が庇われるとは思ってなかったのかな。
・このバサラが纏っている赤いオーラは、バイク=レッドゾーンのもの。人の思いが詰まったものには意思が宿るという理論が通る世界。
・「なんでだよ!俺たちは悪くねぇだろ!」本当に何ひとつ悪くないから、止めようがない。世界をゼロに、って言い出すのはやっぱりNo.2の方なんだね。漫画版だと、No.2は自らの発明したVV-8で父親と街が滅ぶ=幼い子どもにとっての目の前の世界がゼロになっているので、そういう発言が飛び出てくるのもわかるんだけど、アニメ版だとどうしてこういう発想に至ったんだろう。
・バサラは生きていた、というナレーションで〆。この様子だと、バサラって何があっても命だけは失わなくて、その分、周りの大事なものを失っていく星回りの人なんだと思う。死にたくても、人徳で人が集まってきて、その人たちに生かされてしまう。今回はNo.2に引き戻されてるけど、たぶんハカセとランボーもバサラの命の灯火が消えかかっていたら手を尽くすよ。

ここでVSRF第一章終わり、というか、一区切りついた感じがする。
やっぱり、ルシファーやバサラのデュエルは熱くて見応えがある。とうとう、自分の命を捨てる覚悟だけでなく、相手の命まで奪う覚悟を決めたルシファー。アニメ版では、レッドゾーンもオーナーを轢き殺してはいなかったので、バサラもルシファーも人殺しにならずに済んでよかった……。ひとまず安心。

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第25話 最強ルシファー VS 謎のナンバーツー! 今、明かされるゼロの秘密っ!(ルシファーvsNo.2 No.2回想)


※視聴直後ではなく、第39話の予告視聴後に書いた感想です。

タイムストップvs永久機関。
時を止める能力に、炎や毒など時を止められようと関係ないもので対策するのは鉄板なので見所のある対戦カード。その中身は大将へのバカデカ感情を抱えている面白副官対決。

・もう第25話と折り返し地点なのに、名前を名乗らなければデュエルもしないので「あの人バサラの隣にいた……」「アイツデュエル出来たんだな」って言われる始末。勝太たちからしたら一番謎の人物だからね。
・「解体するなり廃棄処分するなり好きにすればいい」No.2の言葉選びは独特で面白い。
・ルシファーのドローバンクは何度見てもいい。さすが初代ラスボス。この後ろでタン、タンタン、タン、タンタン〜って流れてるルシファーのテーマソング(?)も好き。
・手札をシャッフルしながら「機械油の匂いを知っているか」「体や髪に染み込んで落ちない。毎晩寝てる布団すらいつの間にか油臭くなっちまう」と語り出す。染み込んで落ちない=忘れたくても忘れられない苦い記憶の暗示。バサラにとって、父親の事故やその真相はトラウマだけど、No.2の場合は、この時の出来事なしでは今の俺は語れない、っていう意識がありそう。
・あまりにも世界観が世紀末。ここ漫画だと群馬のはずなのに……(群馬の星、赤城山ジゴロって出てくる)ちょっとスチームパンクっぽい。過酷な工場務めの身、バイクレースを見ることが唯一の趣味──という導入は漫画版より自然な流れかも。漫画の「科学者を目指すお坊ちゃんがレーサーのメカニックになりたい」っていう夢の方が突飛。
・ここのベルトコンベア、No.2の前後の人は何をしているんだ、というちょっとしたツッコミどころ。
・(こいつなら、俺のマシンを乗りこなせるかもしれない)と物陰から様子を伺うNo.2、推しの出待ちをしているファンそのもの。可愛げがある。
・No.2の自作のバイクに対して、乗る前から「いいのかよ、もったいねぇ」というバサラ。スペックはもちろん、造り手の思いが込められたいいバイクだってわかってたんだね。
・「お前のNo.2としてお前のために生きる!」という宣言は、道具が持ち主を選んだ瞬間。これまで社会の歯車として生きてきた分、自他の境界が曖昧だから、自分のバイクをバサラが乗りこなした時に、自己実現の欲求まで一気に満たされた。自作の機械=自分の体の一部、という認識。この時はまだ人間味が薄い。
・尺の都合で割愛されていたけれど、この後、バサラがNo.2を庇うシーンが入る。「自分は持ち主を守るための道具だ。だから、持ち主がその道具を守ることなどありえない」という思考回路。バサラもNo.2も、レーサーやメカニックや、もっというと社会の歯車である前に、一人の人間なのに。
・No.2は感情を理解出来ないんじゃなくて「この行動をするということはこういう意図がある」「こういう人間にはこう言ったら喜ぶ」と感情よりも極端に理論が優勢なんだと思う。だから、赤城山バサラがどういう人間なのかわかっているはずなのに「彼が自分を庇うなどありえない」という発想に至ってしまう。
・ここで、持ち主の期待に応える道具から、レーサーとメカニックの関係すら飛び越えて「この人間のために自分が出来ることは何でもしよう」という気持ちが芽生える。この気持ちは依存ではなくて、献身だと思う。「世界をゼロにしてやろう」発言といい、No.2は考えが極端で他者の感情に疎いけれど、バサラへの気持ちに邪な感情はないと思う。一目惚れの一言に尽きる。
・バサラはNo.2をデュエマーランドに誘っていたという驚愕の新事実。断る理由がNo.2らしい。児童労働とはいえ、勤労経験があり、オーナーに敬語を使ったり、一見社会性がありそうなのに「お前以外の人間に従う気はない」の一言でぴしゃりと断じるNo.2。清々しいくらいブレない。実は、バサラの方が社会性がある。「最後に笑うのがバサラであればいい。その隣には当然No.2の俺がいる」みたいなスタンスだから、二人だけの世界に固執せず、仲間を集めて策を練り、負けっぱなしのレアキラーズにも寛容なのかもしれない。
・「俺はNo.2。No.1はバサラ……」と語り出すNo.2。ここの演出、面白い。まるで、1カメ、2カメ、3カメみたい。ちょっとシュール。
・「俺は"バサラの"No.2」「俺はバサラには勝てない。だが、バサラを倒した相手には勝てる。バサラの上に誰かがいるなんて許さない。No.1は常にバサラでなければならないんだ!」とんでもない発想だけど、No.2がNo.2である理由、家族も、戸籍だってないであろう彼の唯一のアイデンティティ。

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第26話 静かなる超熱戦っ!時間停止 VS 永久機関!(ルシファーvsNo.2決着)


※視聴直後ではなく、第39話の予告視聴後に書いた感想です。

・「バサラはNo.1」が軸にあって、そのバサラでもどうにも出来ないことはNo.2の自分が何とかするというスタンスだから、失望することがないのすごい。まさに永久機関だ。
・「治療を受ける金もある」ってことは、やっぱり、バサラの頬の傷はちゃんと治療出来なくて自分たちで縫合したんだね。No.2の腕は無事なのかな……。
・ドローバンクはシュールだけど、D2フィールドを場に出す時の「俺のエンジンに火をつけてやる……」のくだりは結構好き。「そうそう、No.2ってそういうイメージ!」っていう顔をしている。ドローバンクの最後もそう。バサラが戦っている時に、代わりに玉座に座って、冷ややかな目で見下ろしてくる感じ。No.2が見上げるのはバサラだけなんだ。
・「(バサラを下したルシファーに勝利したので)これでまたバサラがNo.1。俺がNo.2だ」この発想を、身内のメンツを守るために持ち込んでいるのがNo.2の面白いところだと思う。たとえぱ、奇成ギョウとかが「ルシファーに勝利した切札勝太に勝てば、自分がNo.1で勝太がNo.2、ルシファーがNo.3」って言ってくる方がまだわかる。あいつを倒していいのは俺だけだ、とかね。
初見の時は上手く感想がまとめられなかったので、今こうして第39話から戻ってきて見直してみると、行動原理そのものはわかりやすい。ルシファーは勝太のことが大好きで、No.2は本当にバサラのこと好きだね……。
実は、お友達にVSシリーズをプレゼンしてもらった時から「自分がバサラを倒した相手に勝つことで、バサラこそがNo.1で自分はそのNo.2って主張してるんですよ」という下りが気になっていたので、とうとうこのシーンが見られて嬉しい。本当にお友達から聞いた話そのまんまだった。デュエプレの常識人ムーブはなんだったんだ。この原液をどう薄めてもああはならない。No.2ならクリーチャーだろうがなんだろうが道を阻むものは解体していくよ。
「俺がお前を倒したらまたバサラがNo.1だ」という理屈はぶっ飛んでいるけれど、敵のアジトに乗り込んだり、大将にカードを渡したり……ってルシファーもやっていることなので、ここの副官対決は対比になっていて面白い。MBTIも、ルシファーがINFJでNo.2はINTJじゃないかな。一見、一字違いだけどTeとFeの違いは大きい。もうちょっと自分の感情に素直になってもいいというか、自分の感情に目を向けてほしい。永久機関という機械に徹するには、まだ甘さを残している感じ。

また、次の第40話でまたデュエルするみたいなので、またあのドローバンクとともに彼を見守ろうと思います。正直、第34話で死亡フラグを立てて以来、気が気でない。予告でハカセとランボーまで出てきてもんだから頭を抱えている。バサラ、このままだと友達3人ともいっぺんに失うのでは……?みんなで仲良く鍋パに行ってほしい。

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第30話 禁断の芳香っ!バサラ VS コジローっ!(バサラvsコジロー)

VSRFどころか、VS史上屈指の神回である同時にトラウマも植え付けられた。サブタイトルをつけるなら息子vs兄、家族を愛し、家族に愛された者の物語。

・バサラの回想、と見せかけて、父親とNo.2が同居する存在しない世界。VSR第42〜43話の時も、バサラの脳裏に浮かぶハカセとランボーは笑顔だった。No.2にもしものことがあったら、バサラが思い出すのは、間違いなく彼の笑顔だろう。
・意地悪くんが胡座をかいている一方で、ロクローは正座。二人の性格をよく表した芸コマ。
・バサラはNo.2を米俵のように担いでたのにNo.2がバサラを運ぶ時はお姫様抱っこだった。ちゃんとバサラを丁重に扱っている。
・ここでクリーチャーたちのカットが入る。ポカン顔のダママちゃん可愛い。
・ゼロになった世界のイメージ映像、まるで火の七日間みたい。まさしく、地獄絵図。No.2が禁断に手を伸ばしたのは、アレがバサラだと気づいたからか。バサラが人間性を失っていく様子に耐えられるのは、どんな姿になっても、自分は彼に着いていく覚悟を決めているから。
・弟たちはコジローを元気づけるためにそれぞれのとっておきのお店に連れていく。コジローはここで「弟たちにはもう自分がいなくても大丈夫」と悟ったんだね。
・何を今更、と言うように「何があっても一緒だ」と微笑むNo.2。ここのシーンだけ切り取ると、悪役じゃなくてヒロインっぽい。
・「俺がテメェを倒す!テメェを殺してでもゼロの世界なんて作らせねえ!」コジロー、まるで主人公のよう。
・バサラの「悪ぃが、もう止められねぇんだ。エンジンはとっくにかかっちまってるんだよ」という台詞でNo.2のドローバンクを思い出す。「鋼の体は止まらない。鋼の意思は止められない」「俺のエンジンに火をつけてやる」のくだり。コジローが「そのエンジンをぶっ潰してやるって言ってんだよ!」と返すのもアツい。
・第24話もそうだったけど、バサラがデュエルする時はその椅子にNo.2が座る。玉座を守っているってことか。
・「"兄ちゃん"はもうお前たちには会えない。人を殺しちまうんだ。汚れた手でお前たちを抱きしめる訳にはいかねぇ。それでもお前たちのためなら、"俺"は……」コジローが優しい兄の顔を捨てた。
・ここにきて革命チェンジ。なんて胸アツなんだ。
・「お前にも忘れられない匂いってもんがあるんじゃねぇのか。世界をゼロにして、そいつまで消えちまっていいのか」と言うコジロー。「あるよ、俺にも。親父だ。親父の血の匂い、焼けるオイルの匂い、救急車の薬の匂い。そんなもの全部消してやる」と返すバサラ。バサラにとって匂いは、トラウマと結びついていて、忘れたくても忘れられないものなんだ。ここで血の匂いだけじゃなくて、薬の匂いまで出してくるのが生々しい。ちらちらとNo.2のカットが入るのは、ルシファー戦での「機械油の匂いを知っているか」と絡んでくるからか。ただ、No.2にとっての匂いは、トラウマというよりは常に自分と共にある匂いだから、またバサラとは印象が異なりそう。
・ここでブラックアウト。ブラックアウトの登場に思わず身震いするNo.2。アニメ版だと、No.2がバサラのためにチューンしたマシンから生まれたクリーチャーだから、彼にとっては夢の象徴なんだね。
・コジローの走馬灯。「お前らの匂いが大好きだ!」やっぱり、佐々木コジローは血に飢えた狼である以前に、兄なんだ。
・「兄ちゃん、早く帰ってこないかな」小ジローの金色のお箸は、VSでコジローがサソリちゃんから譲ってもらったもの。コジローは、ずっと弟たちのために戦い続けていた。

勝太とレオはバサラに敗北、ルシファーはミラダンテを奪われて、コジローは死亡。味方陣営、過去一のピンチ。

次の話でかづらちゃんが正体を告白してきそうなので、漫画と同じく、るるちゃんがかづらちゃんを倒すのかな。ミラダンテはないけれど、ルシファーならまた念とか飛ばして(!?)るるちゃんを助けそう。
第24話のレオの走馬灯でジゴロさんが出てきたから、やっぱりトロフィーのくだり込みでレオVSNo.2かな。漫画版だと、No.2はバサラと自分の境遇を重ねて同調している(もはや同化に近い)から、父親の言葉が息子に及ぼす影響を知っていて「バサラの決心が揺らいだらどうするんだ!」と暴走したけれど、アニメ版のNo.2は家族愛を知らないからどう転ぶのかな。ルシファーとNo.2は近しいところがあるから(あえて意図的に寄せて描かれてると思う)第25〜26話の副官対決がアツかったけど、No.2とレオはかなり遠いところにいるから、どういうぶつかり合いになるのかな。

バサラがVSR最終回でNo.2のところに戻らずにハカセとランボーと鍋パしてたらこうはならなかった。ハカセとランボーはバサラのこと待ってたんだよ。知ってるか、バサラ……。

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第34話 奇跡で打ち破れっ!最後の禁断VS友情の切札っ!(勝太vsバサラ)

俺たちは禁断に皆殺しにされちまうんだ!という第34話。

たった一話のうちに一人と一匹が死亡フラグを立てた。これNo.2とハムカツ死んだわ……。

・るるちゃんがレイプ目にされた後に勝太までレイプ目にされちゃうなんて……
・バサラが劣勢になった時に、No.2が「このままだと負けるぞ」って煽るの想像通りだった。これが勝太←ルシファーだったら「勝太くんもうやめるんだ」って言う。自分の大切な人が限界まで戦おうとする時に、「もうやめて」って止めるのがルシファーで「そんなもんじゃないだろ、こんなところでくたばるようなおまえじゃないだろ」って焚きつけるのがNo.2。
・似て非なる副官の軸は意外とわかりやすい。ルシファーは平和主義者で多くを望まない。勝太と楽しくデュエルをすることが生き甲斐だから、争いの火種は勝太やるるに悟られないように先回りして潰す。
一方で、No.2はただバサラのためだけに生きている。自分の能力を認めてほしいという自己実現の欲求に関しては、バサラがNo.2の自作のバイクを乗りこなした時に恐らく達成している。だから「自分がチューンしたマシンでバサラがチャンピオンになり二人で勝利を掴む」という最終目標に則って、あくまでもバサラのポテンシャルを最大限発揮出来るように努めている。だから、バサラが負けるまでデュエルもしなかった。漫画版だとバサラそのものに依存していて精神を病んでいたけれど、アニメ版はバサラへの感情は真っ直ぐで本人も病んでおらず、ただ「バサラのNo.2」であることに依存しているように見える。
・コロコロは流血沙汰NGだけどニチアサは流血OK。第26話を見てわかるように、バサラは決してNo.2を傷つけない。バサラは幼少期に理不尽な暴力に晒されている上に、血の匂いがトラウマだから決して他人を傷つけない。VSRで着ぐるみのデュエマウスに一発かましただけ。つまり、アレはもう完全にバサラではなかった。第30話で禁断を目にした時に「アレはバサラだ」と手を伸ばして「自分ならどんな姿かたちになろうとバサラを見間違えることはない」とすら思っていそうなNo.2が傷つけられてしまった。しかも、バサラが正気を取り戻したのは、No.2の呼び掛けが届いたからではなくて、血の匂いでトラウマを引き出されてしまったから(死亡フラグ、ピコーン!)
・No.2、死んだな……。最終決戦の時にバサラの所へ乗り込んで、床に流れる血を辿っていったら瀕死のNo.2がいて「そうだ、バサラ、それでいい」とか言って事切れそう。自分が瀕死なのに「お前のためならどれだけだって傷ついてやるさ」って平気な顔をして異形になったバサラの腕やデュエルを繰り返す度にバサラの体が危険に晒されることを憂う人なんだ。どうして、なんて言わないよ。この後にルシファーがNo.2を介抱して、そのタイミングでバサラが意識を取り戻して「お前がNo.2を殺したのか」ってルシファーに詰め寄ってくる展開、ありそう。バサラがやったんだよ、それ。
・ハムカツ、死んだな……。漫画でも最終決戦でカレーパンになってたから、アニメ版もそこは同じなんだね。ハムカツはVSからずっと一緒にいる大切な仲間なのに、食べられちゃうなんて、もうこれ以上誰にも傷ついてほしくないのに……。ここからどうハッピーエンドに持っていくんですか?

果たして、一人と一匹はこの死亡フラグをへし折れるのか……。
あと勝太もメンタルやられちゃったから本当にどうするんだろう。かづらちゃんはよりによってるるちゃんに手を出したのでルシファーからの鉄拳制裁が下るのかな。アクミがミラダンテを持ち出してたから、そこで取り返すのかな。この状況、ひっくり返せるのか!?

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第40話 友のために!ハカセとランボー、最後の戦場っ!

・元ネタありきとはいえ「最後の戦場」というサブタイトルが盛大なフラグ。
・ついにトロフィーが来てしまった。漫画版の死因が「親父からのメッセージが刻まれたトロフィーを見せられそうになったから(要約)」なのコナンのハンガー事件みたいで今でも信じられない(ハンガーを投げつけられたからという動機の事件がある)
・バサラの苦しそうな声を聞いて「急ぐっちゃ」と何やらバタバタしているハカセとランボー。なんて友達思いなんだ。
・「痛みにはもう少しだけ我慢してくれ」とバサラの肩を抱くNo.2。ここで、第26話の「(ルシファーのように恵まれた人間には)心配してくれる人がいる。治療する金もある(でも、俺達にはない)」というセリフを思い出す。これまでも傷や病に侵された時、病院になんていけないから、お互いに看病して支え合ってきたんだろうと思わせるシーン。
・形見のチョーカーを触る手が、もう人間のものではない。後戻りは出来ないんだね。
・「もう見えるぜ。俺たちが作る世界の姿が。そこには俺とお前がいる。そして、死んだ親父も……」と夢を語るシーン。てっきり、バイクレースのイメージと思ったら、お父さんやNo.2がそばにいる何気ない日常こそが、バサラの望む理想の世界だった。漫画版の「最速の男 バサラ参上」でバサラが「どうやっても俺たちは這い上がれないのか!人並みに生きていくことさえ許されないのか!」叫んでいたシーンを思い出す。多くは望まない。ただ、人並みに平和に暮らしたいだけなんだ。
・よく見ると、理想の世界のビジョンで右端に誰かがいる!髪型と等身からしてロクローかな?ロクローがレアキラーズから逃げ出したのは第38話のラストシーンなので、バサラの中では、彼はまだレアキラーズ=身内なんだね。
・バサラのビジョンって、世界をゼロにしなくても叶えられる夢なのでは、と思ってしまう。お父さんは戻ってこないけれど、少なくとも、レアキラーズの皆は、バサラの夢を応援してくれるんじゃないかな。社会復帰や表舞台のレースに出る件については、バサラの言う通り彼らは何も悪くないので、社会的なケアが必要なこと。
・バサラが人並みの幸せを望む一方で、No.2の夢は、バサラが表舞台のレースでチャンピオンになることというすれ違い。第40話まで来てすれ違いが判明。この二人、大丈夫ですか……。
・バサラが抱く夢は、本当にささやかなものなのに、その夢ですら侵食されてしまう。漫画版だと「親父という最大のライバルを超えることが夢だったのに、死によって、親父の存在が永遠のものになってしまった」ことを憂いている=父親を主に目標・ライバルとして描いていたけれど、アニメ版だと、父ひとり子ひとりで生きてきたから、単純に愛する家族の死を悼んで、愛情や人との繋がりを求めているように見える。バサラは、これ以上自分の大切なものを奪われることが許せない。孤独を恐れている。
・「そうはさせないっちゃ」「ラブアンドピース!」この声はハカセとランボー!
・「仲間としてお前を止めにきたっちゃ!」第32話の時点では「レアキラーズとかいう組織を作って暴れ回ってるらしい」という噂程度の曖昧な情報しか知らなかったのに、今回は全てを理解した上で、命懸けで乗りこんでくる。第32話の時点で乗りこんでいたら、完全に爆破オチになっていた。
・「ユーは黙ってろ!」お友達から「No.2が黙れって言われて本当に黙るシーンがある」って聞いてたんだけど、まさかのここか。No.2が「お前らなど仲間では、」って言いかけてるけど、バサラはこの二人のことを大切な仲間だと思ってるよ。No.2にVSR第40話から第44話の三幹部のエピソード見せたら泡吹いて倒れちゃうんじゃないか。
・「てめぇらを仲間だなんて思ったこと一度もねぇよ」大嘘だ。第40話で二人をゾンビ化から救い、第42話で二人の死を悟り、第43話で思い出が脳裏を過ぎって二人の死に怒りの炎を燃やしていたことを視聴者は知っている。
・「馬鹿野郎共が」「仲間のためだっちゃ」もうこのやり取りから三人の気が置けない関係が伺える。第25話の回想シーンでは、バサラも「俺だっていつまでもあんな奴ら(デュエマーランド関係者)とつるんでるつもりはない」って言ってたから、No.2はバサラがデュエマーランド関係者に上手く取り入ったつもりでいるんだろうけど、バサラが他者に取り入るとかそんなことは出来るはずがない。身内判定があまりにも広すぎる。そもそも、あの回想は、恐らくデュエマウスに誘われた直後(社長とやら、という言い方をしていたからどういう形態の組織なのか把握していない)で、バサラだって、まさか同僚にあんな善良な二人がいるなんて思ってもみなかったんだろう。バサラにとって、はじめての信頼出来る大人との出会いだったんじゃないかな。三幹部はお互い誠実だった。
・万が一の事態に備えて、唯一バサラを下したルシファーにデータを送っているところ、細かい。二人の目的は、あくまでもバサラを救うことだから、ただ自分たちの命を懸けるだけではなく、少ない可能性でも取りこぼさずに出来ることはなんでもするつもりなんだ。
・「人に戻るまでアイツの口の中にカレーパンを突っ込んでやる」勝太らしい。
・ルシファーの「勝太くん、君は太陽だ」発言、重みが違う。ルシファーにとって勝太は命の恩人だから。勝太の知らないところで、ルシファーは何度も彼に救われている。お友達から「ルシファーとるるちゃんがおでこを光らせるシーンがある」って聞いていたけれど、それもここか。眩しい。
・「今のバサラにお前たちの言葉など届かない」第34話で自分の言葉ですら届かなかったのに、お前たちの言葉なんて届くはずがないと言いたいNo.2。
・「たとえ不可能だとわかっていても、やらなくちゃいけない時があるっちゃ」この回、名言が多い。
・ここで第40話の回想が流れるのずるい。言及されるより先に脳裏にはこのシーンが過ぎっていたのに、言及されてしまったら涙が出そうになる。「あの時のバサラの言葉と行動に嘘なんてなかった」その通り。「ユーがどう言おうと、ミーたちはユーのことを今でも仲間だと思っている」バサラが自分たちを守るためにあえて突き放していることもわかっている。
・「失ったものはまた1から築き上げればいい」この台詞をハカセに言わせるのか。いい演出だ。
・二人の魂の叫びに一瞬正気を取り戻すバサラ。ここでNo.2のカットが入るのがゲイコマ。第34話で自分の言葉は届かなかったのに、ハカセとランボーの声が届いて戸惑っている。
・「この時を待ってたっちゃ!」ここのシーン、ちょっとコマンドーみたい。ドルマゲドンXのことまで分析出来ちゃうハカセ有能。どうやったんだ。
・今まさに死ぬっていうのに、一切恨み節なんて言わず「ひと足先にあの世で待ってるぜ」「あの世で三人、鍋でも囲むっちゃ」とどこか穏やかな二人。己の死よりも、バサラが一人で苦しんでいることの方が二人にとっては心配で、行く先が天国だろうが地獄だろうがそれ以外のなんだろうが、二人はバサラと一緒にいてくれるってよ!
・ここまでの演出で三幹部の絆が痛いほど伝わってくるのに、トドメにバサラの涙まで見せられる。
・No.2の「まるで犬死にだったな」発言の真意は、バサラが涙を流すほど大切な存在=自分の知らないところでバサラが大切な世界を築き上げていたことを否定したかったんだと思う。
・レオの「バサラ、お前に伝えなくちゃならないことがある!お前の親父から預かっているものがあるんだよ!」発言で、いてもたってもいられず、思わず殴りかかるNo.2。No.2もバサラ同様、理不尽な暴力に晒されているから、リアルファイトは好まないと思っていたけれど、ここは体が勝手に動いた感じ。
・ここで気づいたんだけど、アニメ版のNo.2はバサラの走りに一目惚れしているから、バサラの父親のことを何も知らないんだ。漫画版では、元々No.2はバサラの父親のファンで、その繋がりでバサラのこともリサーチ済み、おまけに工場勤めの孤児ではなく父親がいたから、重なる部分が多かった。でも、アニメ版では、バサラの父親のことも、父親の存在がどれほどの影響を及ぼすのかも知らない。だから、どうしても受け入れられないんだ。
・シリアスなシーンなのに、ゴーグルをかけて腕を組みでぐるぐる回っているドローバンクが面白すぎる。でも、ラストのV(切り札のvv-8のV?)とNo.2の2をかけた手の形は細かくて好き。
・「俺の全てはバサラのために」ここまで言ってくるのか。D2フィールド発動時の演出は第25〜26話で見た時から好きだったから、ここでこんな台詞に変えてくるとは。
・レオくんのD2フィールド!漫画でも見たけど、この演出は胸アツ。「革命のD ビックバンフェスライブ」声に出して読みたい日本語。ヘッドフォンをつけているダママちゃんが可愛い。ヘッドフォンをつけているから呪文が効かない(聞こえない)っていう演出。
・この展開でEDが深夜アニメみたいになってて情緒が乱される。
・己のプライドを懸ける者、己のプライドを捨てる者。ルシファーとNo.2はわかるけど、レオくんとNo.2の組み合わせって面白い。戦わざるを得ないから戦ってるんだけど、マインドが正反対なので話し合いが平行線になりそう。あ、またブイブイしてる!

バサラは今の世界を憎んでいるけれど、大切な仲間がいるから、破壊したいというより「一度全てをまっさらにして豊かで平等な世界にしたい」という考えが近いのかな。まさに革命の思想だよ。
「世界をゼロにしたい」という言葉通りの望みを抱いているのは恐らくNo.2の方。バサラも「こんな世界いらねぇ!」とは言っているけれど、この世界すべてに復讐してやるというほどの怨嗟は感じない。No.2は生まれた時からやんわりと自分の人生が詰んでいることに気づいていて、この世界に絶望して、バサラが傷つけられたことでエンジンに火がついた感じ。
No.2はまさかバサラを命懸けで止めに来る奴らがいるなんて、しかもバサラが彼らの死を悼んで涙を流すなんて想定外。バサラには居場所がある、というか、彼は自分で自分の居場所を作り出せる人なんだよ。これどうかな。No.2は第34話の時に比べたら、死からは遠ざかったかもしれないけれど、絶望にはより近づいたのかもしれない。第41話でのレオくんとのやり取りが楽しみ。

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第41話 永久VS熱狂っ!ナンバーツーの誇りを賭けた闘いっ!(レオvsNo.2)

・サブタイトルの表記が「No.2(固有名詞)」ではなく「ナンバーツー(組織の二番手を表す言葉)」になっていることに今気づいた。
・プチョヘンザ(声に出して読みたい日本語)。同じ光文明でも、ルシファーのクリーチャーは神々しいイメージがあるけれど、レオくんのクリーチャーはどこかパリピ感がある。「こうすれば呪文なんて聞こえないよ(効かない)!」ってヘッドフォンも着けちゃう。
・レオくんの「デデンデンデン!デンジャラスイッチ!オンステージ!」字面はマヌケだけど、レオくんが言うと何だかキマって見える。誰よりもデンジャラスイッチの掛け声が似合う男。
・「レオくんのクリーチャーが戻されちゃう」ナイくんの話し方ってちょっと舌っ足らずな感じで可愛い。なんだかダママみたい。勝太たちとレオくんが同い年なのはわかるんだけど、まさかナイくんも同い年とは思わなかった。てっきり、シャーマンキングのオパチョみたいなポジションかと思っていた。
・「あるだろう。ここにもカードが」VV-8は山札から五枚引いて、そのうち三枚を自分の封印につけるから、自分でどのカードを封印に仕込んだのかわかる、という強みが活かされる。光文明の使い手がシールドトリガーを仕込むのと一緒。バトルゾーンにあるカードなら、無条件で手札に戻せるのは便利だね。水文明は痒いところに手が届くカードが多い。一枚のカードから一気に封印を外すのは壮観。
・煌びやかなステージにいたはずが、あれよあれよと絶望へのベルトコンベアに乗せられてしまうレオくん。ここの演出、いかにも絶望って感じでいい。
・「黙って聞いてりゃ、お前らばっかりが辛い思いをしてきたと思うんじゃねぇ!」ここからレオくんの回想に入る。ここで衝撃の事実。なんと、レオくんも孤児だった。ビクトリーシリーズを見ていないので初耳。たしかに、百獣レオっていかにも芸名っぽい。自分でつけた名前なのかな。本名ならそれはそれですごい。名は体を表している。
・ある程度成長してから孤児になったからか、孤独を感じるレオくん。そんなひとりぼっちのレオくんに手を差し伸べたのは、なんとナイくん!レオくんを孤独から救ったのは、ナイくんだったんだ……。てっきり、ナイくんがスターのレオくんに一方的に依存してるものかと思ったら、二人の信頼関係の根っこはここにあるのか。
・ここのシーン、天涯孤独になったバサラの手をとったNo.2の回想と重なる。ここで、レオくん&ナイくんと、バサラ&No.2に関連性を持たせてくる演出がニクい。バサラやレオというスターには、その原石を見つけて磨き上げてくれる存在が必要なんだ。
・「泥沼みたいな闇から抜け出して、ようやく見つけたんだ。ナイくん、勝太、最高の仲間たちと、思いっきり馬鹿できる大切なこの場所を!」誰だって辛い思いをしてるんだ、と正論をぶつけるんじゃなくて、実体験をもとに「居場所は壊すものじゃなくて見つけるものだ」と語るレオ。実際、バサラもデュエマーランドという外の世界に飛び出したことで、ハカセとランボーという仲間=新しい居場所を見つけている。きっと、レアキラーズだって、バサラにとっては大切な居場所のひとつだと思う。
・自ら外の世界に飛び出して居場所を見つけたレオ、同じく外の世界に新たな居場所を見つけた、もっというと、持ち前のカリスマ性で自分で居場所を作り出すことも出来るバサラ。ではNo.2は、と考えてみる。もしかして、彼はすでに自分で闇から抜け出しているんじゃないか。第25話の回想で、バサラに声をかけたあのシーン。あれこそ、彼が最高の仲間との居場所=バサラとの世界に飛び出した瞬間に他ならない。もうNo.2は自分の世界を見つけている。バサラのいる世界が、No.2の望む世界だよ。
・そもそも、No.2は「バサラさえいればそれでいい」という人だから、居場所を見つける人ではなくて、大切な人が見つけた居場所を守る人なんだと思う。つまり、No.2にとってレアキラーズは、バサラのために必要だから作った組織で、バイクの修理のために部品を集めるのとそう変わらない感覚だったんだろう。三幹部とレアキラーズの違いがここにある。
・「アンタにとってバサラは大切なダチなんだろ」「お前はナンバーツーじゃないね!」お前はナンバーツーじゃない、と、No.2の逆鱗に触れつつも、レオくんは二人の関係そのものは否定しない。「本当のダチならNo.2を自称するな」とかそういうことは言わない。これからもバサラのNo.2でありたいのなら、ただ支えるだけじゃダメだと、むしろNo.2を思っての発言だと思う。レオくんとナイくんがお互いにとって心地よい関係性を見つけたように、バサラとNo.2もそういう関係があるということを尊重している。さらに、ここで勝太をナンバーワンとして認めているとまで言う。レオくん、なんていいキャラなんだ。
・「俺の!俺による!俺のためのステージ!」ここでレオくんのBGM。ステージも温まって参りました。
・クリーチャーがいる限りダイレクトアタックが出来ない効果か。高いコストの光文明に馬力で負ける低コストの水文明。エターナルマシンデュエルのベルトコンベアを破壊するレオくんのドヤ顔が眩しい。こうやって詰んでしまうこともあるんだね。
・「潔く、か。汗と油にまみれて生きてきた俺には、一番縁のない言葉だな」ここからの流れ、思わず衝撃を受けた。禁断の遅延行為。山札切れ防止のサイバー・N(ew)・ワールドってことですね。ここでNo.2が徐々に憔悴していく描写がちゃんと入る。第25話の回想で、No.2の人間性をしっかり描写したことで、彼が真に恐れているのはバサラに負けた相手にも勝てない=No.2ですらなくなることだとわかる。たった一度のミスも許されない、ただバサラのためだけに行われる行為。この行為はただしくバサラのための時間稼ぎであると同時に、時が経ってバサラが目覚めた途端「お前などNo.2ではない」と言われてしまうかもしれない、審判を待つだけの時間でもある。目の前の勝利のための永久機関から、バサラのための永久機関になるNo.2。そうして、彼は試合に負けて勝負に勝つ。勝負というより、賭けという方が正しいか。
・スーパーアイドルのレオとレーサーのバサラの父親に親交があったというとんでもない設定。ここの二人に親交があったという伏線は第24話からしっかり張ってあったので展開としては唐突ではないけれど、ここに関係性を持たせるという設定は突飛。
・トロフィーに刻まれたメッセージが漫画版とアニメ版で違う!漫画版は愛する息子へのメッセージ、アニメ版は座右の銘といったところかな。
・バサラとお父さん、本当にそっくり。強面だけど、笑った顔がチャーミングなところとか。
・「一人じゃない ともに歩め 自分たちの世界を」「アイツは必ず俺を超えて輝く未来へと駆け出していく」このメッセージは伏線というよりバサラの人生の暗示。人生は決して楽なものではないけれどひとりじゃない。必ず助けてくれる人が現れるから、その人たちとともに進めということ。よく考えてみると、父親が亡くなった直後にNo.2が現れて、デュエマーランドではハカセとランボーと行動を共にして、今はレアキラーズがいるので、なんだかんだでバサラが真に一人になったことは一度もない。社会に取りこぼされたり悪い大人に陥れられたりはしているけど、きちんと出会うべき時に出会うべき人(助っ人)と出会えてはいる。
・ここで膝が折れてしまうNo.2。漫画版だと、バサラに自分の言葉よりも父親の言葉の方が響いてしまうかもしれないことを危惧して暴走して、アニメ版だと、もう自分はNo.2ですらないからいよいよ置いていかれてしまうかもしれないことを悟っているという違い。バサラとNo.2の信頼関係は健全で強固だったけど、第40話、ハカセたちの言葉でバサラが正気を取り戻してから彼の気持ちが揺らいでいるのがわかる。
・「俺にとってお前は何があろうと永遠のNo.2だ」「No.2。最後まで俺に着いてこい!」なんて美しい光景なんだろう。バサラにとっては、世界のどん底で出会ったあの日から、彼は永遠にNo.2なんだ。バサラはNo.2のアイデンティティと組織のナンバー2、バサラの右腕としてのプライドをどちらも守った。世界は今まさに終わろうとしているのに、バサラがNo.2に手を差し出すこのシーンはただ美しく尊いものとして描かれている。回想で、No.2がバサラのもとに現れた時のように、ナイくんがレオくんに手を差し出した時のように、人が人を救うシーンとして描かれているのが素晴らしい。世界中の誰がなんと言おうと、バサラにとってNo.2はただ一人だけ。ハカセたちのように、あえて突き放すのも愛。最後まで来いよ、と誘うのも愛。バサラはとても愛情深い人なんじゃないか。ハカセたちは禁断の力で殺めてしまったけれど、本当なら、ゼロになった世界の向こう側で生きる人々としてバサラは守りたかったんじゃないか。
・ロケットじゃ間に合わないからるるちゃんのパワーで解決!こういうノリはホビアニらしくていい。

ここにきて、まさかNo.2とレオという対戦カードが実現。漫画版を履修済みとはいえ驚いた。
ナイくんをからめることによって、一気にNo.2の理解者になれるかもしれない人ポジションに浮上するレオ。レオは世界をゼロにすることは止めつつも、バサラたちの事情を汲み「バサラはアンタが止めるんだ。それでこそNo.2だ」というニュアンスのことまで言ってくれる。ナンバー2とはなに、という問答でもある。
No.2の徹底的にボスより前に出ない姿勢は一貫性がある。誰よりもバサラの勝利を信じているから、バサラより先に戦わないという斬新な設定。誰よりもバサラの勝利を信じている。でも、万が一への対策も怠らない。その対策とは、俺だ。というぶっとんだ理論。
今回の遅延行為はマナー違反どころの騒ぎじゃないけれど、これはNo.2なりのバサラへの献身だと思います。まさしく、滅私。バサラのためならプライド、いや、名前だって捨てられる。バサラのために名前のないスクラップにだってなって見せる覚悟をみせたNo.2、幸せになれるのか。

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第42話 ゼロの世界を食い止めろっ!!無重力超決戦っ!勝太VSバサラっ!

・ついにやってきた宇宙!いつものメンバーに加えてコジローの弟くんたちやデュエマウス、ドラゴン龍たちも見守ってる。なんせファイナルなので総出。
・このお告げの正体はいかに。
・もうバサラの腕が映る度に辛い。その度に、人間じゃないと言われているようで。
・「バサラの声が聞こえるのか!?」ヴァンソーコの効果で声が聞こえるということは、バサラが完全にクリーチャーになってしまった証拠。
・ここでちゃんとコジローの名前を出してくれて嬉しい。勝太は過去に「コジローとのデュエマは笑っちまうほど面白い」とまで言ってるからね。
・この辺りでバサラの口が動いていないことに気づく。遅いよ、私。これじゃあ本当に何話してるのかわからない。No.2にはエンジン音みたいに聞こえてるのかな。
・シールドが破壊されると地球に落下してしまうというとんでもない展開。
・ぶっちゃけ、宇宙でも解説してくれてありがとう。
・ここでレアキラーズのカットが入る。第43話の展開を知っているので見逃せない。かづらちゃんはママとおしゃべり、ロクローとゴンザブローはあれ以来仲良くなったのかガーデニング中。レアキラーズが仲良しという伏線。ロクローは意地悪くんやゴンザブロー、しょちょー辺りとも仲良さそうな様子が見受けられたから、三幹部でいうところのランボー枠。
・ハムカツ団の革命チェンジはみんな手がまんまるだから可愛いね。
・ブラックアウトは特に禁断とか関係なくNo.2が作った新型バイクから生まれたカードだから
・ドキンダムとかドルマゲドンとかシュールになりかねない口上なのに、ちゃんと貫禄があるのは声優さんの名演技の賜物。大物声優になんて台詞を言わせてるんだ。
・ドルマゲドン召喚。ここで頬の傷を触るカットが入る!それにしたって、デカすぎんだろ……(テニプリ)
・「一番コストの大きいカードを捨てな」バサラがたまに「あるよ」「捨てな」という言い回しをするとちょっとドキッとする。無愛想でぶっきらぼうだけど「〜だろうが!」と語気が強いわけではない。幼少期は真っ当に育ってるからね。
・ハムカツ団の真の力が解放される。
・「だからデュエマはおもしれーんだ」「俺もお前のお陰でどんどん強くなってるからなあ!」勝太は負けながら強くなっていく主人公。
・「ここで引いちまうのが俺ってね!」ここで革命0トリガー。さすが勝太。
・「たとえオレがどうなろうと、No.2が望む世界を作ってくれる」ここにきて「あとのことはお前に任せる」とか言い出すバサラ。バサラもNo.2も志はひとつだけど、世界をゼロにすることそのものよりもその先でみんなの居場所を作りたいバサラと、みんなの居場所よりも今の世界をゼロにしたい気持ちの方が強いNo.2。どちらに重きを置いているかで微妙にすれ違っている。No.2は、極論バサラさえいればいいという人なので、バサラを傷つけたこの世界が許せないという復讐心の方が強いのかな。バサラの場合は、自分だけでなく、三幹部やレアキラーズの皆が今の世界を生きにくいと感じているのを知っているから、彼らの居場所を作ってあげたいという気持ちも含まれてそう。
・「他に誰もいねえ。バサラと話も出来ねえ。そんな世界になってお前満足なのかよ!」第34話や第40話、何より今ヴァンソーコの効果で意思疎通が可能=これはもうバサラではないという証拠なので、もうNo.2の最低限の望みである「バサラのいる世界」にすらならない。
・「かっちゃんのいる場所が私の世界だから帰らない!」このでこちゃんの言葉こそNo.2のアンサーだと思う。バサラのいる場所がNo.2の世界。幼少期、父親を亡くしたバサラに声をかけた瞬間から、きっとずっとそうなんだよ。第41話で対比されていたレオくんとナイくんも、同じように答えるんじゃないかな。るるちゃんを筆頭にした勝太大好きクラブによる告白数連発。
・ハラグロXやレナさん、聖歌隊とかも映るのが細かい。みんなのいう世界は地球単位なんかじゃなくてもっと身近なもの。
・「俺たちはその世界を壊された。だから俺たちの世界を作ってやるんだ」レアキラーズという組織を一言で表してる。自分たちの世界を壊されて居場所を無くしたものの集まり。
・ここからの勝太のセリフでこれがあくまでもホビーアニメであることを思い出した。ちょっと教訓っぽい。でも、バサラたちには学校もなければ母親もいないし、気に食わないものにぶつかったどころか、未来を奪われてしまっている。あまりにも過ごしてきた世界が違うから、勝太とバサラの話し合いはずっと平行線。
・ここでNo.2に呼びかけるのがレオくんというのがまたいい演出。レオくんはNo.2の気持ちに共感出来るところがあるから、第40話から一貫して呼びかけ続けてるんだね。
・ほっぺたぷくぷくのるるちゃん可愛いね。

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第43話 最終決着っ!ハムカツ団よ、永遠なれっ!(勝太vsバサラ決着)


・最終回特有のOPなしの特殊演出胸アツ。
・「ファイナっちまおうじゃねーか!」ここの言いたいことを全部詰めこみました!っていう感じの言い回し好き。
・究極ファイナル革命!CGも大迫力。
・「なんだ?なんて言ってるんだ?俺には……」辛い。この辺りからNo.2のヒロイン力が上がる。一応、この世界にはヒロイン力という単位がある。No.2はバサラがクリーチャーになってしまうことは想定内だったけど、第40話や第42話ですれ違っていることに気がついてしまったから、もう耐えられない。バサラが悲しき悪役、闇堕ち主人公で、No.2がそのヒロインという言葉がピッタリ。
・「切札勝太、お前に俺は倒せない」というシーン、よく見ると、バサラの目には涙が浮かんでいる。バサラも勝太に止めてほしいと思っている。
・「バサラ様!No.2様!」「世界をゼロに変えないでなの!」この声は意地悪くん!初見の時、ここからの流れに衝撃を受けた。なんとここでレアキラーズが勢揃い。ゴンザブローの「ワシたちはもう満足だZOI!」という言い回しから察するに「お前たちのためにも世界をゼロにしてやる。俺たちの望む世界を作ろう」って言ってたのかな。
・「やっていたことは悪いことかもしれません!でも、充実感がありました!」回想のレアキラーズが推しのレアなトレカを見せ合うアイドルのファンみたいで可愛い。よく見てみると、No.2だけじゃなくてバサラも微笑んでいる。二人とも、あえて冷たく振舞っている節もあったのかな。
・「お前らも大事な世界持ってるんだな!レアキラーズっていう大事な世界を!」ここでハッとするNo.2。レアキラーズはNo.2がバサラのために作ったチーム。バサラのカリスマ性や、世界をゼロにするという目的が軸になっていても、初めにみんなを集めたのは、他ならぬ彼自身。つまり、No.2が作った居場所。
・「みんなの世界を守るって言っちまったからな。守ってやるか。お前たちの世界を!」回想、ブラックアウトの元になったバサラの新型バイクのメンテナンスをしているシーン。真面目に働け!と言いたげな所ちょーと意地悪、ゴンザブローを引きずって廃材を運ぶカモーネとそれを見守るロクロー、たーくんの面倒を見るかづら。そんな彼らを、バサラとNo.2がこれまで見たこともないほど優しい眼差しで見守っている。バサラとNo.2にとって、レアキラーズは寄せ集めでも手駒でもなく、いつの間にか守りたい居場所になっていた。
・「バサラを救ってくれ、切札勝太!」すべてを終わらせてくれ、とか止めてくれ、とかじゃなくて、救ってくれという言葉選びがNo.2らしい。No.2の世界はバサラなしではありえない。No.2って色々な意味で面白い人、変わった人ではあるけれど、バサラへの思いだけはどこまでも純粋だった。No.2って、こんな風に泣くんだ。漫画版だと、全てを失った日に泣いていたけれど、アニメ版だと、もしかすると、これが彼の人生最初の涙なのかもしれない。
・「ワイがカレーパンになって団長にパワーをやるんや!」なんという超展開。とんでもない展開だけど、実は第34〜36話で伏線は張ってある。漫画と同じ展開だけど、VSからいかに勝太がハムカツと友情を育んできたか知っているので感慨深い。
・ハムカツが宇宙一のカレーパンになってしまった。ここの勝太の表情、神がかっている。
・ハムカツが食べられてしまった時の勝太とドギラゴンの涙、細かい。
・ハムカツとの友情からバサラとの因縁の回想、こんちきしょうめに繋げていくのが上手すぎる。
・最後に勝太の名前を呼ぶのはルシファー。ルシファーはVSシリーズの裏主人公的な存在だね。主人公が勝太、裏主人公がルシファー、正統派ライバルがレオやコジローで、悲しき悪役がバサラといったところか。
・「もう負けねぇ。みんなと一緒なら」このセリフ、第49話の伏線。
・ハムカツの顔が一瞬だけ映る!ここでいうみんなには、もちろんハムカツも含まれている。
・ここで、禁断の餌食になった面々も復活。久しぶり、コジロー。涙を流して抱き合うハカセとランボーが愛おしい。
・世界は救われました、めでたしめでたし──ではなく、ちゃんとドギラゴンとハムカツに触れてくれるみんな。
・ここのバサラとNo.2の演技、神がかってる。名前だけでお互いの感情が伝わってくる。バサラが安堵したのは、世界が滅びずに済んだと気づいたことと、第34話と違ってNo.2を傷つけていなかったからかな。
・ハムカツが帰ってきた!ドギラゴンが助けてくれた……さすが団長。
・バサラも息を吹き返す。ここで頬の傷も消えてなくなり、その上にNo.2の涙がこぼれ落ちる。バサラが呪縛から解き放たれた暗示。
・ここでやってきたのはプリン。VSでドラゴン龍がこの子のカードを使おうとして、霊子さんに怒られていたイメージ。私の想像よりも偉い人だった。
・ここで噂のカツドン登場。VSでカツドンを思いながらハムカツを愛でていたことを思い出す。「どんなに離れとっても、ワイらは家族」漫画でも同じセリフがあったね。
・ハムカツたちはハムスターの世界へ。最後は笑顔で送り出してあげる勝太が素敵。ドレミたちともお別れ。みんないかないで……。
・旅立つプリン一行。当たり前のようにそこにいる勝太とるるちゃん。まさかの中学中退。毎度恒例、るるちゃんのポエムシーン、今回のオルゴールを巻き直すのはダママとアクミ。二人とも可愛いね。お易い御用ッスよ〜とか言ってるのかな。
・ここから一気に七年すっ飛ばす前代未聞の超展開。さらにその後五年飛ばすからすごい。
・漫画と同じ展開もちらほらありつつ、これまでの積み重ねがある分、ずっとうるうるしていた。まさか、ここにきてレアキラーズの回想まで出てくるとは。VSR終盤で三幹部の絆がフィーチャーされた時は、じゃっかん描写不足を感じつつもすっと飲み込めたけど、レアキラーズの絆にスポットが当たるとは思っていなかった。バサラ自分に着いてくる奴のために道を切り開くタイプなのでまだわかるとして、No.2も皆のことを温かく見守ってたんだね。No.2って、たぶん本人が思っているよりも冷たい人ではなくて(本人は機械自認してそう)意外とノる時はノってきたり、面倒見のいい面もあるのかもしれない。歌とか園芸とかデュエマ以外にも共通点はいくらでもあるし、ただはぐれ者同士が身を寄せ合うんじゃなくて、仲間意識が芽生えていてよかった。
・レアキラーズはルシファー主導のもと、社会復帰というか、ちゃんと受けられるべき支援を受けられているといいな。特に、No.2とかづらちゃんは下手したら戸籍すらないので、その辺りの問題は早いうちに片付けておきたいところ。ここの二人、性格はバサラよりもぶっ飛んでるけど、境遇は社会の被害者そのものなので、たとえ本人が拒もうとも、ちゃんと支援を受けなければならない。
・ハカセとランボーは、バサラの行いに怒っていたとしても、恨んではいないと確信しているので、事が落ち着いた直後から第49話のあの未来まで、ずっとバサラとともに歩いてくれるんじゃないかな。第40話のセリフから察するに、バサラの罪も人生も全部引っ括めて、仲間として一緒に背負ってあの世まで歩いてくれるらしいから……。
・どのキャラクターの描写も丁寧だったけど、ルシファーとるるはちょっと特別扱いというか、皆が順番に映るシーンでもラストに回されてるのもよかった。ちゃんと、メインのライバルとヒロインとして格の違うポジションで扱われている。VSシリーズはここの二人から始まってるからね。
・この後の回、全部面白いので全話感想書きたいな。

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第49話 赤城山バサラ再びっ!ジョーの弟子入り大作戦っ!(ジョーvs大人バサラ)

※初見の際、私にデュエマをオススメしてくれた友人と同時視聴をしていたのでその時のエピソードも一部混じっています。

・主人公の息子がかつてのラスボスに弟子入りするという胸アツな展開。
・「ジョー、なんか悪役っぽい」豊永さんのやれやれ系の演技がたまらない。勝太のライバルは大抵同い年だけど、キラは年上なのでジョーを兄のようにリードしてくれる存在なのかな。
・舞台はサーキットに。レースシーンはVSRのバサラの初登場を思い出す。本当にダントツで早い。
・るるちゃんは「バサラくん」呼び。
・闇夜を駆ける赤い彗星という異名が懐かしい。ちゃんとVSRの設定が生かされている。
・チーム名はなんと「レアキラーズ」。バイクのチーム名らしくないのかもしれないけれど、第43話の「レアキラーズは僕たちの居場所だったんです」という台詞を思い出す。
・なんと、バサラはここ五年間負け無しとのこと。勝太とるるちゃんが結婚した前後(あの時が本編から七年後だから)くらいから活躍してたのか。空白の七年間が気になるところ。
・「バサラさんお疲れ様です!」初見の時、この声を聞いた時点で思わず一時停止を押した。この特徴的な声の主は意地悪くん。ハカセ、ランボー、No.2までは想定内だけど、まさかの意地悪くんまで再登場。意地悪くんが、あの頃からずっとバサラの背中を追い続けてるかと思うと感慨深い。自分の人生を変えられるような出会いとはまさにこのこと。
・ハカセ、ランボー、意地悪くん、ロクローのカット。意地悪くんは、チャーミングな顔はそのままにぐんと背が伸びてる。ハカセは髪が伸びていて、一つ結びが可愛らしい。相変わらずガリガリでまさにのっぽ。ロクローはまさかの坊主。
・「私がこのチームをバッチリまとめてるっちゃからね」一人称といい語尾といい擬音といい、ハカセらしい言い回し。ハカセはVSRの頃から表情豊かで見ていても楽しい。
・「このチームまとめてんのはNo.2さんだろ!」ここのセリフ、巻舌でチンピラ感があっていい。バサラといえばのNo.2が見当たらない、と思っていたら、バサラの隣に。髪型はさっぱりしたけれど、それ以外はまるで変わっていない。友人の「No.2はあまりにも見た目が変わらないからサイボーグみたい」という発言も納得。回想〜VSRF本編〜12年後軸もほとんど見た目が変わっていない。
・いがみ合う二人を見守るロクローとランボー。この距離感から、ハカセと意地悪くんが犬猿の仲であることが伺える。ことが落ち着いた後、顔合わせの時からここは仲が悪そう。
・意地悪くんの中に、バサラの相棒だから、じゃなくてNo.2個人を慕う気持ちがあるのが伺える。ハカセにとっては、言わばバサラがグループのセンターだけど、皆立場は平等。一方、意地悪くんにとっては、バサラがグループのリーダーでNo.2は直属の上司、その他は皆すべからく構成員なんだろう。ここの価値観の違いが面白い。
・バサラがノールックで差し出したペットボトルを受け取るNo.2。まさに阿吽の呼吸。この時点で本編から12年後なので、この二人は下手したら二十年以上、人生の半分以上を共に過ごしていることになる。
・お前たち全員のお陰だって!バサラが慕われる理由はこういうところにある。バサラに褒められてデレデレになるハカセと意地悪くんが可愛い。その後、ランボーがさりげなくウィンクしているのも見逃せない。
・開始五分にして、レアキラーズのチームワークに涙が出そうになる。
・ここでジョーくんの弟子入り宣言。ジョーが名乗った後「ん?切札?」って皆でハモる時、意地悪くんの声の可愛らしさが目立つ。言い方としては「切札ァ?」と語尾が上がる感じ。
・バイクの知識がないので、バサラとNo.2が何を相談しているのか全くわからない(サスペンションは衝撃を吸収してくれるパーツらしい)
・カッコイイ人は揚げ物を食べないという思い込みが子どもらしくて可愛い。ジョーにルシファーもバサラも揚げ物食べるよと教えたい。
・ここで意地悪くんのちょっとしたイジワル。イジワルというほどでもないか。バサラはブラックコーヒーが似合う。
・バサラがちゃんとジョーを気にかけていたり、ジョーがお盆を投げたあとドンガラガッシャーンって音がしたり、意地悪くんはしゃがまないけどハカセは地面に膝を着いてジョーに目線を合わせてあげていたり、さりげない描写が細かい。ハカセはVSRの時もるるちゃんに話しかけられた時にちゃんと膝を折って目線を合わせていた。
・「ガキはベーゴマでもやってな!」子どもはミルクでも飲んでな!みたいな言い回し。聞くところによると、これは中の人ネタだそう。声優繋がりのベイ〇レードの促販らしい。
・次回作の主人公をお姫様抱っこ出来るのは赤城山バサラだけ。こんな火サスみたいな急な崖があるか。
・ここのカツサンドの色がじゃっかんピンクがかっているように見えたので、ハムカツかと思ったけど後のシーンでトンカツって言われてた。さすがに考えすぎか。ちゃんとペットボトルが二本あるから、元々ここで一緒に食べるつもりだったのだろう。
・余談だけど、この後の験担ぎの下りで笑いを堪えていたので、カツサンドを作ったのはどうやらバサラではなさそう。料理といえば、ランボーかロクローとも思ったけれど、この二人はジョーの来訪の意図を知らないのでそれもなさそう。このカツサンドは、バサラの験担ぎと切札勝太をかけたNo.2のちょっとしたジョークというか、サプライズなのかもしれない。
・ここでレアキラーズのカット。ゴンザブローはあれから人気を取り戻したのか。かづらちゃんはなんとアイドルに。所ちょーとたーくんはコンビを組んだのか、No.2を除く4人で2人が出演する番組を見ていた。ロクローも元はカイザーとして活動していたので、レアキラーズは何気に芸能人が多い。
・ここからアナザースカイとか情熱大陸とか男の流儀とか、そういうドキュメンタリーみたいな名シーン。あの時の勝太の言葉は、ちゃんとバサラに届いていた。
・思えば、VSRの時からバサラは「自分は一人で生きてきた、仲間なんていない」と孤高を気取るタイプではなかった。幼い頃は父親という憧れの対象がそばにいて、その死後、すぐにNo.2というメカニック兼相棒に出会い、デュエマーランドではハカセとランボーという信じてもいいと思える大人に出会っている。単独行動は多かったけれど、彼らの力を借りている=期待を背負っている自覚はあったから「力を借りたのだから負けられない」という覚悟が「皆がいれば俺は負けない」という確信に変わった、という表現の方が正しいのかもしれない。
・「あいつら一人一人の頑張りは優勝に値する」という台詞が特に胸に響いた。元々、No.2とハカセは本編の時点でバイクのメンテナンスに携わっていたけれど、それ以外のメンバーも、それぞれの特技を活かす形でチームに貢献している描写があった。芸能界に羽ばたいたメンバーも含めて、バサラが一人一人をリスペクトしていることが伝わってくる。
・レッド↑ゾーン↓この演出も懐かしい。やっぱり、バサラといったらレッドゾーン。久々に見られて嬉しい。
・ハカセは細身だけど相変わらずアクティブ。ちゃきちゃき働くタイプなのかな。漫画版だと階段でひいひい言ってたので意外。
・ジョーを見守る大人たち。こうして並ぶと、レアキラーズは高身長集団だということがわかる。正直、12年前はドローバンクの印象に引っ張られてイケメンというイメージがなかったけれど、こうしてみるとNo.2はちゃんと公式美形。目鼻立ちがハッキリ描かれているというか、彫りが深い感じがする。老けて見えないのは幼い頃に顔立ちが完成していたからかもしれない。
・ブラックアウトもいる。禁断以外のカード全部使う気か。
・12年前はNo.2から侵略ZEROの説明を聞いていた意地悪くんが今度はジョーくんに解説をしているのがエモい。VSの時は初心者だったホカベンがVSRで子どもにルールを教えてあげていたシーンを思い出す。
・侵略ZEROのドローバンク、初見の時に思わず三回も巻き戻してしまった。No.2だけじゃない。チームの皆が笑顔でボードを掲げている。レースの時もこうやって皆で見守ってるんだろうなと思わせてくれる。もうお尋ね者の適わない夢じゃない。皆が掴んだ確かな未来なんだ。
・なんと、デンジャラスイッチまでやってくれる。もう大盤振る舞い。
・ジョーを見守る大人たちその2。ここの立ち方も個性が現れている。ロクローはがに股。
・バサラがシールドトリガーを急かさない。VSRの時は長考やシールドトリガーをよく急かしていた。あの時のバサラって本当に生き急いでたんだなって感じる。
・やるじゃないか、とNo.2がジョーを素直に褒めるところが見られるのも嬉しい。単に歳を重ねて落ち着いただけじゃなくて、やっぱりあの頃の彼らは精神的にやられてたんだね。
・ジョーを見守る大人たちその3。No.2以外の4人がジョーを暖かく見守る。ここにNo.2がいないのが細かい。彼は誰が相手であろうと、誰よりもバサラの勝利を信じている男なので、そちら側には立たない。
・ルシファー編でジョーのオリジナルカードに突っ込んだのがまさよしだったので、レアキラーズでツッコミを入れる意地悪くんだと思っていた。バサラ、本当にカッコイイね。師匠と呼びたくなるのもわかる。
・ここで、かつて傷があった場所をなぞるバサラ。これも懐かしい仕草。当時はバサラの呪縛の象徴だったけれど、ここでこの仕草が入ったのは、ジョーとの勝負がバイクレースのようにひりつくほどアツい勝負だからだと思う。本当に禁断以外のドローバンク全部やってくれる。
・ちゃんとお礼が言えるジョーくん、いい子。
・「バサラが子どもと話すのを見られるなんてな」このNo.2の台詞が全視聴者の声を代弁している。そのままの意味だけでなく、それくらいの余裕があるくらい、今は幸せで満たされているという比喩的な意味も込められていると思う。
・そもそも、レアキラーズは捨て猫の集まりみたいな集団だった。レアキラーズのメンバーの大半は、捨て猫に感情移入して放っておけないタイプだと思う。
・バサラと風のガンマンを重ねるジョー。No.2はまさかの馬。ガンマンの愛馬=バサラの相棒という意味ではある意味正しい。幼いジョーの目にも、No.2はバサラの相棒として映っている。意地悪くん辺りに「No.2さんはバサラさんのNo.2だぞ!ちゃんと"さん"をつけろ!」とかどやされてそう。
・勝太からの手紙を覗き込むレアキラーズの眼差しが本当に優しい。いい大人たちだ。
・最後、4人がなんて言ってるのかちゃんと聞き取りたいのになかなか聞き取れずもどかしい。ランボーとハカセの「よーし、貸してやろう!ゲリランチャーをな」「アドバイスしてやってもいいっちゃよ?」はわかりやすい。意地悪くんが「切札勝太は〜(聞き取れない)」って言いかけてそうだけど聞き取れない。もしかしたら、ロクローは笑い声だけかもしれない。聞き取れた人がいたらぜひ教えてほしい。
・何がすごいって、誰かの二次創作やファンの熱望でDVDに収録されたエピソードではなく、これが本編に組み込まれていること。次回作へのバトンタッチと本編の消化不良というか、キャラクターたちが自分の手でどんな未来を掴み取ったかが丁寧に描かれている構成が上手い。
・VSRからの積み重ねはこのためにあったのか、と思うほどのいい回だった。良かった点を挙げればキリがないくらい。
・なにか一つ挙げるとしたら、レアキラーズのメンバーがそれぞれの良さを残したまま成長したこと。歳を重ねたり、夢を叶えたりと満たされたことで落ち着きつつも、バサラは元々のマインドに父親や勝太からのメッセージが加わって正統派進化、No.2は視野が広がりつつも「自分はバサラのナンバー2」というスタンスは崩れず、ハカセやランボーは口調も含めてお茶目なまま、といった具合。単純に丸くなっただけではないのが面白い。敵だったころの能力のまま味方になったキャラクターみたいな感じ。
・気になった点を一つ挙げるとしたら、VSRからの伏線だった鍋パが回収されなかったこと。ただ、アレはデュエマーランドでの約束だったので、バサラとハカセ、ランボーの三人だけでいったのかもしれない。定期的に、レアキラーズ全員で仲良く鍋を囲んでいたらいいな。

この回に関してはまだまだ語りきれないことが多いので、また何度でも見直したい。心に残るいい回だった。

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VSRFを完走して、改めてベストバウトを考えたのですが、やはり第30話のコジローvsバサラかな……。コジローとバサラはちゃんと実力があり、デッキが使い手の性格を反映しており、戦う動機も一貫しているので見応えのある戦いが多かった。話として面白いかどうかとデュエルそのものが面白いかは個人的には別だと思っているのですが、第30話は二人の問答もデュエルの内容も最高だった。

この記事は元々ふせったーを経由して投稿したものをまとめたものになりますが、今後はVSシリーズ全体の総括やお気に入りのキャラクターについてもまとめていきたいと思っています。

VSシリーズ最高!

2024/5/5 


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