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第96回 「歴史総合の授業改善ー授業実践例から考えるー」

第96回は大学の先生から授業実践例を提示いただき、それをもとに授業改善や教師の成長といった視点から議論しました。

はじめに、歴史総合の学習指導案を提示され、「この授業はどんな授業?」「課題は?」といったことを参加者でグループに分かれ、議論しました。

各班からの全体共有では、現代的な諸課題との関連性が見えない、問いのつながりといった角度から課題が指摘されました。

ここで、講師の先生からは「この先生はどんな授業がやりたかったのか?」「なぜ、こんな風に授業を行ったのか?」といった授業者へのwhyが発表の中に出てこなかったことを全体に伝えます。

その後、先生の方から導入などを工夫した1時間の授業事例が提示され、改善案の説明がありました。
そして、1時間の授業事例の改善の視点を単元全体にも適用することで、無理なく歴史総合にしていくことができるという点が示されました。

歴史総合の理念や構造などはもちろん重要であり、そういった点から指摘することは大切であるが、さらに必要となるのは授業者に寄り添う姿勢であり、そこには授業づくりの努力への理解をもとに手を差し伸べよという先生からのメッセージがありました。

抜本的にいきなり変えるのではなく、いかにその先生の意図により合った形で、教師の成長を促すのか。


誰もが授業はうまくやりたいけれども、うまくいかないことがある。
その時に、実質的に響く授業者への助言やサポートとは何なのか?

そういった点を参加者で深掘りしていくことができました。


参加者  14名

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