〇第43回議論「『歴史総合』実践報告」 (「歴史総合」研究チーム)
第43回は「歴史総合」研究チームからご発表をいただきました。今年度から異動された加古川西高校での歴史総合での授業実践や観点別評価に関する内容でした。皆様が苦労されている評価についてどのように考えていくべきなのか、3観点の比重をどうしていくのか、定期考査で思考を問うにはどのような問題が良いのかについて提案をいただきました。またBYODの活用と主体的な取り組みをどのように実践していくか、実際の写真やGoogle formを用いた実践をみせていただきました。観点別評価について。
【以下、議論】
・そもそも主体的に学ぶとは?粘り強く学ぼうとし、学習方法の調整を行っているかをみとる。また、知識の変容を見ることが大事なのでは。
・生徒から教えてくれないとの苦情。→それは、教えてくれないと学べない生徒を育ててしまっている。「ちゃんと」ってなんだろうか?
・授業開始時点で今回の授業の大枠をおさえてしまう。(板書等で)そこから知識を習得していくための問いを用意して、思考・判断していき問いを解決していくなかで用語を獲得していく。これが主体的な学びではないのか。ここで知識を問う問題とかは、果たして「知識・技能」なのか「主体的に学習に取り組む態度」なのか。議論のあるところではないか。
・授業で一方的に講義をして「教えて」いくことは単なるアリバイ作りなのではないか。旧態依然とした態度ではなく、学習指導要領には全く違ったことが書かれてあるのだから実践していくのみ。
・歴史を考えていく際、問いと資料が大切。それらを繋いでいくための文脈づくりが必要でそれが主体的な学びではないか。だから授業における教員の追い発問をしていく。「創発」していく。
・大学、大学院などでの「板書はだめ」という言説。そんなことはないが、効果のある板書が大切だ。学んだことの道しるべとなるものを評価していく。
・同じ科目を相もちしてやっていくことは難しい。どうやっていくか。ねらい・幹となる部分を共有し、活動内容を何にするかは授業者に任せるというのが現実的なやりかたではないか。
・評価の話に偏っているが一番考えてほしいのは、良い授業をするということ。講義でも形式はなんでもいいから探究的な授業を心がけてほしいな。評価にこだわりすぎないでほしい。
・学修履歴、生徒を評価することが教員の仕事ではない。生徒を育てることが私たちの仕事だと いうことを忘れないでほしい。
・教員が持っているものを板書して披露していく時代は終わっています。生徒たちの声を拾い上げて広げていくような授業をしてほしい。
参加者21名
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