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彼と会えた

少し前の話
私の誕生日にLINEがきた
もと同じ職場の事務員Mさんから
元気ですかと突然の連絡だった
それは毎日交流している不思議な彼と
今もリアルで一緒に働いている人
仲がいいとも悪いともいえないけど
個人的に2人で会うという関係でもない人
以前に事務所に顔を出したのは
去年の2月
それっきり誰とも連絡をとってなかった


去年彼を食事に誘ってみたら
仕事以外誰とも約束しない
そうきっぱり断られ
もうリアルで近づくのやめようって思った


また遊びにきてくださーいとか
甘い誘惑の言葉に
またふらふらと
有給とってた11月の平日に
顔だすねーとか言ってたら
Mさんの娘さんがインフルになり
その日お休みになったというので
その日はキャンセルして
また今度行くねと言って終わってた


その時持っていこうと
用意していた菓子折りが
12月17日が賞味期限だったので
どうしようかなと放置していたら
地域サポート券とかが
うちに届けられず持ち帰られてて
なぜかずっと保管されていたようで
再配達ではなく
取りに来いという知らせが来た
一番近い場所が
彼の事務所のすぐ近くの市民センターだった


仕事帰りに取りに行き
そのついでに事務所に立ち寄った
菓子折りを届けたくて。
でもあわよくば
彼に会えるかもという期待もありつつ。


彼はいた。
社長と2人で残業してた
とっても忙しそうだった
でも私は構わず数時間居座って
彼をじいっとみつめつつ
色々お話しをした


彼はすごく嬉しそうだった
先月彼のLINEが突然消えたとき
酔っ払って路上で眠りこけて
携帯をなくしたと言ってた
財布やらメガネやら
本当にしょっ中
物をなくす癖があるようだ


猫ちゃん2匹目をお迎えしたらしい
今時珍しく避妊手術してないから
女の子2匹だそうだ


私の近況なども
色々聞いてもらって
まだまだ仕事が終わりそうにないので
また飲み会しましょうと言って
私は家に帰った


何も具体的に約束できなかったから
きっと何も変わらないんだろうなと
そう思いながらも
およそ2年ぶりに見た彼が
やっぱり素敵だったなあと
思い返しては
しばらくフワフワと
浮き足立っていた


彼はわたしに会いたいとき
こんなふうに
ごく自然に私が彼に関わることになる
そんなきっかけを
作り出したりする
わたしが納得できる理由がないと
動かないのをよく分かっている

俺は面倒くさいやつなんだよと
自分で言い放っていたくらいだから
相当面倒くさい人なんだろう
まあ私はそんなところも
面白いから気に入っている


彼から何かアクションがあることは
たぶんないだろうから
今度はどんなふうに
私を動かそうと
たくらんでいるのかな〜

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