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見せパンからスカパンまで……ミニ丈女子“自己防衛”の歴史

小野「今回は芋子プレゼンツということで、ハズレ回の予感が漂っております……」

芋子「小野先輩が余計な事を言う前に早速始めます。テーマは『痴漢から身を守る! ミニ丈女子の自己防衛史』についてです」

小野「『私のバカせまい史』みたいだな」

芋子「一昔前よりは減ったものの、現代でもたまに見かける“ミニ丈(膝上丈)女子”。彼女たちはスカートをめくられる、お尻を触られるなどの痴漢の被害から身を守るべく、様々な工夫を凝らして自己防衛してきたわけですが、その方法もここ10数年で少しずつ変化してきています。その歴史を振り返りましょう」

小野(たぶん、俺が暴走するとガチでセクハラっぽい文章になるから、こういうスタイルで落ち着いたんだろうな……)


1.スパッツから見せパンへ

芋子「ミニ丈女子の自己防衛史は、20年以上前の『スパッツ』に始まり、やがて『見せパン』へと変遷します」

小野「スパッツと言えば『ハヤテのごとく!』7巻(2006年)の名言『サンキュースパッツ!!』が記憶に新しいね」

芋子「そして2010年代に入ると、パンツの上から見せパンを履くという荒業が流行します」

小野「AKBだっけ? メンバーの多くが私生活でも見せパンを履いていることが判明した時は衝撃だった。地味なスパッツから一転、派手な見せパンへと変遷する流れは、ある種の女性の反抗心みたいなものを感じたよ」

芋子「確かに見せパンは『私たちはパンツを見られても恥ずかしくありませんから!!』という意思表示でもあったと思います」

小野「これ以降、テレビでミニスカの女子が踊り出したりしても『どうせ見せパンだろ』と萎えてしまうようになった。世の男性の意識を変えたという意味では見せパンは歴史的大事件と言って良いだろう」

2.“透け”から守るペチコート

芋子「その後、キュロットという完全防備アイテムも数年ほど流行りましたが、スカートとしては5~6年かけてミニ丈から膝丈→ミモレ丈→ロング丈→マキシ丈へとトレンドが少しずつ長くなっていきます。丈が長くなってしまった以上、男はパンチラではなく他のハプニングを期待することになります。何だと思いますか?」

小野「ずばり“パン透け”でしょう!」

芋子「正解です。いくらスカートの丈が長くても、生地が薄ければ中が透けて見えてしまう。というわけで、2010年代中期以降の自己防衛アイテムは『ペチコート(ペチパンツ)』になります」

小野「そう言えば『ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~』(2016年)で制服のスカートの裏に何やら白いものが見えていたけど、あれってペチコートだったのか」

ペチコートをしっかり描くアニメ制作会社、それがP.A.WORKS

芋子「ペチコートはスカートのふんわり感を保つ、スカートがまとわりつくのを防ぐ等の役割も果たしますから、制服のスカートの下に履いていた女子も多かったと思います」

小野「あとは、いわゆる“Yライン”を隠す為でもあるよね」

芋子「確かにペチコートはYラインも隠せます」

小野「Yラインが見えるだけで炎上する時代だからね、マジでフェm(自主規制)」

スカートにYラインを入れただけなのに「下着が透けて見えているのでは」と炎上、パネルが撤去される事態に(2020年)。

3.自己防衛の最終形態はスカパン

芋子「そして2020年代。ミニ丈女子の自己防衛史は最終形態『スカパン』へと着地するわけです」

小野「普通のミニスカとどう違うの?」

芋子「内側にパンツが縫い付けられています」

小野「詐欺じゃん」

芋子「詐欺ではありません。スカートに見えるパンツなんて、過去にもスカンツとかキュロットとか色々あったじゃないですか」

小野「だからそれらも詐欺だと思っているよ。男の思考なんてそんなもんだからね」

芋子「そろそろフェミニストが騒ぎそうなのでこのへんで!」

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