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女性のリクルートスーツをおしゃれにしたい

小野「とうとう恐れていた事態が起きてしまった……」

芋子「どうせ大したことじゃないんでしょうけど、一応聞きましょう」

小野「当方128さんの会社で4月に入社式があったんだけど、参列した新卒の女子社員4人が全員、パンツスーツだったんだよ」

芋子「ハイ解散。読者の皆様もこんなところに居ないで、『創作大賞』で検索して片っ端からスキを押しに行ってあげて下さい」

小野「おいスルーする気か? それならTikTokが『ぴえヨンブートダンス』でパンチラ祭りになっている話でもしようか?」

芋子「勘弁して下さい。スーツの話で良いから続けて下さい」

小野「分かれば良いのだ(?)。昨年の入社式では女子社員3人中3人がスカートスーツだった。集合写真も撮られるし、記録にも記憶にも残る記念すべき日なんだからスカートが普通だと思うんだよ。それなのに今年は一転してスカート0人というのは由々しき事態だろ。とうとうこの時代が来てしまったのかと」

芋子「しかも当方さんの会社の場合は年に数回しかスーツを着用しませんからね。入社式くらいは本気出しても良いのでは? と確かに思います」

小野「というわけで今回は、パンツスーツ女子が増えている現状について考えようか。もし時間が余ったらTikTokパンチラ祭りの話もしよう

1.就活では8割の女子がスカートを着用

芋子「確認として、そもそも入社式の為にスーツを購入する女子は居ないと思います。ということは就活時代に着用していたリクルートスーツを流用しているわけです」

小野「もしかして、リクルートスーツはパンツしか持っていないということなのか? そういう女子も増えてきているのか?」

芋子「では某所のアンケート結果を見てみましょう。就活でスカートスーツを着用した女子は49.7%、パンツスーツを着用は16.3%、そしてスカートとパンツの両方を着用が32.7%です」

出典:キャリタス就活『女子学生の就職活動に関するアンケート調査』(2020年3月発行)

小野「スカート派が半数、パンツとの併用も合わせれば8割を超えるのか」

芋子「まだまだスカートスーツ使用者は多いじゃないですか。この話は終了で良さそうです」

小野「ちょ待てよ。じゃあ仮に入社式の4人が“スカートとパンツを両方持っている”としよう。なぜ入社式で後者を選んだのか?」

芋子「それは、何て言うか、まあ……戦いはもう終わりましたからね。内定を貰うまでは必死でしたでしょうけど、今はそうではありませんからね……」

2.ロングスカートブームの弊害

小野「芋子はリクルートのパンツスーツにどんなイメージを抱くだろうか?」

芋子「率直な意見としては地味ですよね、全身黒で露出も少ないとなると。顔面偏差値が余程高いとかでも無い限り、服装だけで可愛いと思うことはまず無いでしょうし、何よりおしゃれとは言い難い」

小野「そこなんだよね。フォーマルにおしゃれを求めず、無難かつ自己防衛に走った結果が“パンツスーツ”だと思うんだよ」

芋子「あとは“脚見せ”や“膝見せ”に抵抗のある女子が増えてきている現状もあると思います。近年のロングスカートブームなんてその最たる象徴ですからね」

 例えば『non・no』4月号で全身を見せた女性のコーデは120パターン以上掲載されているのだが、そのうち膝を見せている、または膝丈のコーデは10パターンにも満たなかった(というか数え間違いで無ければしか無かったのだが)。暖かくなってきたにも関わらず、掲載コーデの大半はロング丈やマキシ丈のスカート、ワンピース又はパンツスタイルとなっている。特に「新大学生向けの20日間着回しコーデ特集」において膝見せは0日という鉄壁のガードを勧めている。

当方128『ロング丈ブームの2021年春は「あえて膝見せ」で差をつける』より引用

小野「俺さあ、最近はもう(半ば諦めにも近いけど)ロングスカートも良いんじゃね? って思えるようになってきたのよ。例えばマーメイドスカートなら逆にロング丈の方が似合うし、花柄ならロング丈で面積を増やせば可憐さがより引き立つ。ロング丈もやりようによってはミニ丈や膝丈を凌駕することだってある。でもさあ、その結果が“パンツスーツ”なら話は別だよ」

芋子「多くの女子がロングスカートに慣れ過ぎた結果、脚見せ・膝見せに抵抗感を抱くようになってしまい、スカートスーツとパンツスーツの二択なら後者を選びがちな傾向になってしまった、と言いたいのですね」

3.正解は橋本環奈が教えてくれた

小野「というわけで緊急会議を開こう。パンツスーツ女子にスカートスーツを履いてもらうにはどうすれば良いか」

芋子「うーん……おしゃれが一つのポイントになるかもですね。先程『パンツスーツはおしゃれと言い難い』と言いましたけど、かと言ってスカートスーツも言うほどおしゃれだとは思わないのですよ、タイトスカートの場合は」

小野「ん? ちょっと待って。タイトスカート以外のスカートスーツなんてあるの?」

芋子「ああ、知らないのですね。こちらの画像をご覧下さい。何かに気付きませんか?」

小野「……あああああ! フレアスカートだ!!」

芋子「そうです。左から2番目のフレアタイプのスカートスーツです。タイトスカートよりおしゃれを感じるのは形状が『Aライン』だからです」

 そもそも人は何故、フレアスカートに可愛いという形容詞を当てはめるのか。
 まず「Aライン」と呼ばれる、横に広がる形が理由として挙げられる。このAラインはかなり重要で、例えば横に広がらないタイトスカートでは「可愛い」とはなりにくい。
(中略)
 そのAラインという魅惑のフォルムが、風でふんわり揺れるという「動作」が加わることによって極上の可愛さを引き出すのである。

当方128『ツインテールの日だあああああああ』より引用

小野「これがスカートスーツの“正解”か……まさか橋本環奈さんに教えられるとは思わなかった」

芋子「これを流行らせましょう。フレアスカートをリクルートスーツの新定番にするのです!」

小野「スーツ量販店各社の皆様、フレアスカートスーツ販促のご検討をよろしくお願いいたします」

4.ロングスカートのリクルートスーツという新提案

芋子「もう一つ案がありまして。多くの女子がロングスカートに慣れてしまったのであれば、リクルートスーツもロングスカートにしてしまえば抵抗感なく履けるのでは? という『第三の選択肢』作戦です」

小野「それ良いじゃん! トレンドを追いかけるのが使命だとスーツ量販店も思っているだろうし(?)」

芋子「イメージとしては大体こんな感じですかね。ちゃんとフレア要素も入っています」

小野「Oh!  時代を先取るニューパワー(?)」

芋子「リクルートスーツもおしゃれ重視の時代になると良いですね」

小野「今日は芋子もノリノリで良かったよ。この調子でTikTokパンチラ祭りの話もしたいんだけど」

芋子「それは絶対に嫌です」

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