陰キャが孤立する原因を考えたら恐ろしい結論に辿り着いた……
私のほぼ同い年の友人・“婚活男”(陰キャ)が今、大変な事になっている。
婚活を始めて実に10年以上も経過した2023年、“C”と“D”の2人の女性と成婚寸前まで進むも、結果的には両方とも別れてしまった。詳細は以下の記事をご参照下さい。
永遠に終わらない婚活も問題だが、それ以上に深刻なのは“孤立化”である。土日はお見合いが無ければ一日中家に閉じこもり、ゲームするなりYouTubeを観ているだけになってしまったと言うのだ。漫画やアニメ・ゲームを趣味とするオタク仲間が5人以上居るにもかかわらず、である。
どうしてこうなった。昔話をしながら原因を探っていきたい。
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婚活男がmixiで一からメンバーを集め、オタクのオフ会を初めて開催したのは2011年の春。当時まだ25歳だった。私も参加者の管理など事務的な作業は手伝っていた。その後も5回以上は開催し、ほぼ毎回来てくれる常連の参加者を中心にサークルを結成した。メンバーは婚活男の他に男性5人、女性3人。
サークル内で飲み会や自宅ゲーム会などを、多い時は月1ペースで開催した。婚活男の友人という形で私も時々メンバーに入れてもらったが、とても楽しい空間だった。
しかし、3~4年も経つと、女性3人は次第に参加しなくなった。残った男性メンバーを簡単に紹介する(年齢は現在)。
2017年頃だろうか。ラブライバーと車オタが相次いで結婚した。それでも2人はサークルの集まりには積極的に参加してくれたし、何なら車オタは毎年、忘年会を必ず企画してくれた。
2018年、婚活男と良い人A・Bが相次いで結婚相談所に入会した。「成婚サバイバルレースだ~」「最後に残るのは誰だ!?」なんて居酒屋で盛り上がっていたのも今となっては懐かしい。
2019年、最初に成婚したのは良い人Bだった。彼は家庭を大事にするタイプで、結婚後はサークルの飲み会などには滅多に参加しなくなった。それでも忘年会には毎年来てくれた。
その後、キャンプオタも交際3ヶ月のスピード結婚をし、彼と車オタは子どもも授かった。女性メンバーも会ってはいないが3人中2人が結婚・出産をしたとLINEだかTwitter経由で知ることとなる。
この数年間の結婚ラッシュは婚活男や良い人Aを焦らせたが、独身同士で共鳴し合ったのか、2人の絆は深まっていった。極めつけは2019年の秋で、婚活男・良い人Aに私も加わり3人で1泊2日の旅行に行った。マジで楽しかった。
しかし、サークル内では結婚以外での異変も少しずつ起きていた。2020年~21年頃、ラブライバーが某ラブライブ!サークル(30人以上在籍)に入り、そちらを優先させてしまう。結果的にほぼ毎週土日はイベント現地参戦やオフ会などでスケジュールが埋まり、婚活男主催の集まりにはほとんど顔を出さなくなった。
この頃から婚活男×良い人A、婚活男×良い人B、ラブライバー×車オタなど、サークル活動よりも個別に誘って2~3人で会う形式が増えてきた。
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そして2022年春、最大の転機が訪れる。婚活男と最も仲の良かった“良い人A”の結婚である。彼の奥さんがいわゆる“束縛タイプ”で、土日は夫婦水入らずで過ごすことが2年弱、つまり今も続いている。2022年の忘年会に来てくれたのは奇跡だった。独身同士で傷を舐め合っていたはずの婚活男と良い人Aが、あろうことか疎遠になってしまったのだ。この2年間でおそらく3~4回しか会っていないという異常事態である。
こうしてバラバラになりつつあるオタクサークルだが、それでも忘年会だけは皆集まって……と書きたかったが、2023年は初めて忘年会さえも開催されなかった。ラブライバーが12月の土日を全てラブライブ!関連で埋めてしまったのが最大の原因だろう。彼は「金曜の夜なら何とか……」と言うも、主催の車オタはやる気を失い、他のメンバーも言及しないので、結果的に企画は自然消滅してしまった。
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そして今に至る。要するに、サークルメンバーが最後に全員集合したのは2022年12月の忘年会なのだ。あれからもう1年以上も経つ。
サークルの創設者であるはずの婚活男は、こうして孤立化したのである。
彼は何か悪いことをしたのだろうか。確かに陰キャではあるが、打ち解けた相手には明るく接してきた。一応常識人で、嫌われたくない気持ちも人一倍強く、この13年間ほぼ全く怒らず、イライラすることがあっても常に耐えてきた。
そう、彼は嫌われていない。
裏を返せば、好かれてもいない。そういうことなのではないか。
例えば、ラブライバーがラブライブ!サークルに行ってしまったのは何故か。陰キャの婚活男よりも陽キャオタクと居るほうが楽しいから。決して婚活男を嫌いでは無いと思う。ただ、彼よりも一緒に居て楽しい人が居るならそちらを取る。陽キャは陽キャ同士でバカ騒ぎするほうが楽しいのだろう。きーーー。
では、良い人Aの場合は? もちろん彼も婚活男を嫌いではない。ただ、彼よりも奥さんの方が好きなのだろう。ちなみに奥さんは友達がほぼ居ないらしく、可哀想だから一緒にいる時間を長くしているという事情もある。
そう、陰キャが孤立するのは陰キャだからなのだ。
嫌われないように気を遣いまくった結果、個性を喪失し、無難な人間となり、好かれる要因も存在しないのだ。
陽キャは時に攻める。嫌われるかもしれない言動を平気で取る(重松文さんが黄色の服を着なかった事件なんか良い例である)。しかし、実際に嫌われることは少ない。陽キャは細かいことを気にしない傾向にあるから、陽キャ同士なら許されるのだ。もっと言うと、婚活男とは真逆で我慢すらしていない。細かいことを気にしないから。きーーー。
書くのが怖いが、まとめてみる。
陰キャは細かいことを気にする。それでも我慢しまくる。それなのに最終的に孤立する。
陽キャは細かいことを気にせず、我慢もせず、馬鹿みたいに楽しんでいる。
とても理不尽。もうこれ、努力云々でどうにかなる問題では無いだろう。
婚活男が常識の範囲内でしか考えられず、細かいことを気にしてしまうのは彼のせいではなく、そういう人なのだから仕方ない。心が狭く、我慢してストレスが溜まり私に当たって来る、それも性格の問題であり仕方の無いことだ。それなのに陰キャというだけで好かれもせず孤立するって、このゲームは詰んでいるのだよ。
何なら10年以上も婚活しているのに未だに成婚できないのも、結局は陰キャが原因なのでは無いか。こちらも深掘りしたかったが、3000字を超えてしまったのでまたの機会にする。
最後にこの言葉で締めましょう。皆さんご一緒に!
「きーーー!」
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