見出し画像

産まれる前の記憶

すっかり忘れていた、娘の記憶の話。
確か、娘が4歳のときだと思う。私が聞き出したわけでもなく、突然話し出した。
「すべりだいに並んでた。弟くんが、私の背中をドンッて押した。それですべった」
当時弟は1歳。まだすべりだいを一緒にすべれるような年齢じゃない。
娘は妄想を話すような子どもではなかったと思う。
何の気なしにふーん?と聞いて、この話をママ友にしたら、「それって胎内記憶みたいなことじゃない?」と言われて、ああそうかもと思った。
まだ存在しない弟のことを言っていることから、胎内記憶というよりは、産まれる前の記憶なのかな?
私のところに2人が産まれてくることは決まっていて、娘が先に並んでいて、弟が背中を押したから、産まれてきたってことかな。
そういえば、娘は予定日よりもだいぶ早く破水して、出てきたんだっけな。

娘は、この話は一度きりしかしてくれなかった。後からきいても、知らない、言ってない!と言っていた。
一度だけ聞くことができた、貴重な話。例え娘の妄想だったとしても、とっても素敵な、私の宝物みたいな話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?