#3 ホームステイ初日でさらに絶望編【オーストラリア海外研修】

前回までのあらすじ。
ワクワク気分で日本を出国したもち(私)は、飛行機で無事に乗り物酔い。シドニー空港を楽しむこともできないまま、滞在先の都市へ移動。
しかし、最悪の幕開けは、まだ終わらなかった……。

なんで、こんなあらすじなんでしょうか。私にもわかりません。
滞在場所は、NSW州内です。
今回の海外研修は、ホームステイ。
もちろん、ものすごく緊張していました。
一応、日本にいるときから、数回、ホストファミリーとはメールで連絡を取っていました。
「オーストラリアすごく暑いよ! 泳ぎたかったら、近くにプールあるよ!」と教えてもらったのですが、泳ぐのは苦手だったので、「ごめんなさい。泳ぐの苦手です。でも、近くまで行ってお散歩したいです!」と伝えました。
このくらいの会話で、お互いにほとんど情報がない。
緊張というより、不安の方が大きかったかもしれません。
そして、当時は乗り物酔いをしたあと。
当然気分が悪いわけです。
でも、なんとか気分を上げて、いざ初対面。

ホストファミリーは、ホストマザーの一人だけでした。
しかし、とても優しい方で、積極的に私と会話をしてくれました。
私が「あれは山ですか?」と見ればわかるような質問をしても、名前から標高まで、きちんと教えてくれました。
ただ、最初に困ったことが。
Wi-Fiが全くつながらない
何度パスワードを入れても、エラーになる。
最終的にはなんとか接続できましたが、原因はわかりません。パスワードが一文字足りなかっただけなのですが、ちゃんと機材の裏にシールで貼られたものを打っていたんですけどね……。ホストマザーが設定を調べてくれて、なんとか解決できました。
まあ、二時間くらいかかっているんですけどね。昼が夕方になっていました。
(ETAのときといい、何回エラーを起こすんだ……。)
ちなみに、最初に飲み物を出してくれて、ありがたく飲んだら炭酸でした。炭酸が飲めない私には、突然の口内の爆発に、内心悲鳴を上げました。炭酸飲めない方は、スパークリングという単語を覚えておきましょう。
その後、スーパーマーケットに一緒に行ったり、自室で荷解きを黙々とこなしました。
さあ、問題はここからです。

先に結論を述べましょう。
ホストファミリーには、調子が悪いこと、食欲がないことを、きちんと伝えるべきです。
夕食の時間になって、ホストマザーは、ワンプレートのサラダのようなものを提供してくれました。
おいしかったのですが、段々喉を通らず。ここになって、ああ、やっぱり乗り物酔いした後って、食べ物が喉を通らないよな、と気づきました。緊張していたせいか、今まで忘れていたんです。
そして、まだ慣れていない味。もう食べきれない。
しかし、提供してもらった以上、食べきらないと。
そんなんで、自分をだまし、食べ続けましたが、やはり途中で限界がきました。
なので、「すみません、もう食べられません」と伝えました。
すると、「ああ、OK、大丈夫よー」と、食事を回収してくれました。
ほっと安心し、水を飲んでいると……。
「じゃ、デザート食べましょう!」
デ、デザート⁉ い、いや、今お腹いっぱいって伝えましたよね……?
しかし、ここで私が断るべきだったんです。
冷蔵庫の前で、アイスクリームの箱を見せられて、これなら食べられる、と思ってしまったんです。
だって、アイスって液体じゃないですか。水みたいなもんじゃないですか……。
それに、「デザート⁉」と反応してしまった以上、これは食べないといけないな、と。
私はアイスクリームを受け取って、またダイニングのイスに戻りました。
しかし、三口目くらいで、すぐに限界が。
アイスを液体だと思っていても、喉を通らないんですよね……。
なので、私は「ごめんなさい。これ以上食べられません」と言いました。できれば、再冷凍できれば、また明日食べますと言うつもりだったのですが……。
食べられないと言った途端、マザーが怒ってしまい。
Google翻訳を使って、私にこう伝えてきました。
「食べ物を無駄にするのは嫌いです。食べきれないなら、最初から受け取らないでください」
淡々とした翻訳の機械の日本語で再生され、メンタルにぐさり。
袋を差し出され、私は一瞬ためらったのですが、入れてよ、みたいにジェスチャーをされました。
アイスは残念ながら捨てられてしまいました。

日本だったら、自分の家だったら、取っておくことができたのに。と、とても悲しくなり。
その後はシャワーを浴びて、自室で夜を過ごしました。
乗り物酔いしたし、初日から怒られるし、散々だ、と私は泣きたくなりました。
帰りたくてしょうがない。ここから一か月だなんて。
メンタルもずたぼろでした。
しかし、時間が経ってから、これはしっかりと謝らないと、と思いました。
なので、寝る前に色々ホームステイのルールを聞いた最後に、「今日は、自分の体調をしっかりと伝えることができなくてごめんなさい。これからは最善を尽くします。本当にごめんなさい」と伝えました。
するとマザーは、「ああ、大丈夫だよ。気にしないで」と言いました。
軽いのか、本当に特に何も思っていないのかわかりませんが……。
こうして、オーストラリアでの最初の一日が終わりました。

これからホームステイの予定がある方に、はっきりと言います。
無理をしないこと。そして、体調のことはホストファミリーにきちんと伝えること。
実は、出発する前に、ホームステイに関するYouTubeの動画をたくさん見ました。
その中で、「無理をしないこと」がとても強調されていました。
まあ、大丈夫でしょ。無理なんかしないしない。
と、私は軽く考えていました。
しかし、いざその場になると、絶対無理をします。
なので、本当に、何度でも言います。
無理をしない!!本当に、無理をしない!!
みなさんは、初日から怒られるようなことがないように、気をつけてください。

さて、終わり良ければすべて良しと言いますが、始まり悪ければ後は何になるのでしょうか。
次回からは、一か月の滞在をちょいちょいピックアップしたり、観光地へ訪れたことを話したいと思います。
それでは、また。

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